自然の中でひたすら自分と向き合う「森のリトリート」
石垣島で開催された森のリトリートに参加してきました。3日間石垣島の森に入ってただただ自然の中で時を過ごす。どんな効果があるんだろうと思ってたけどすごい効果でした!
今までない大きなグローバルプロジェクトに日本のPMとして参加。成功させなきゃという想いと大きなプロジェクトをリードするプレッシャー、そして思い通りには進まない出来事の連続。ネイティブなレベルでないけれど英語で大勢の前で手を上げて発言しないと日本のチームを守れないという責任。そんな中で歯を食いしばりながら仕事を続けた数ヶ月。激しくジェットコースターみたいな毎日でした。
プロジェクトの激しさからやっと解放され、張っていた糸が一気に緩んだせいか、疲れがどっと出てエネルギーがない状態。色々試みてみたけど、全然体の疲れが取れず、心も重く元気を取り戻せませんでした。
まさにバーンアウト状態。
執着から解放してくれる自然のパワー
このリトリートで元気になれるかもと期待している反面、森に入っただけで私の今の状態が変わるのかなという猜疑心も…
でも実際に体験してみて、自然のパワーは想像した以上にとてもパワフルでした!
「デジタルデトックス」も思った以上の効果でした。携帯も没収され完全にデジタルから解放。
時間の概念なく過ごす事がとても新鮮で、普段どれだけ時間に追われ、時間に縛られて生きているか実感しました。
都会に身を置き今の情報社会に生きていると、「五感」や「直感」が鈍ってしまっています。やる事で時間を満たし、ただ存在するだけな時間はなかなか持てません。耳を澄まして川の流れを感じたり、風に揺れる草木を感じたり、見上げて重なり合う葉の先に太陽の光を感じたり、五感をフルに自然を体感して、自然と共にゆったりと流れる時間のなかで存在する事がとても新鮮でした。
情報も遮断されるから、今この瞬間にこの場にいることができます。
まさにマインドフルネス!
自然の中で過ごしていると色々な気づきがありました。自分の気持ちに気づいて囚われてた感情から解放されたり。悩みや抱えている感情って、何かをきっかけに気づいて、自分がそれを受け入れて納得するだけで、手放せるようになるんですよね。おもしろいです。何も状況は変わっていないのに心の状態は変化します。受容の力は本当にパワフルです。それを体感しました。
1人旅では感じられない支えられている感覚
1人のリトリート旅も好きですが、参加した集合型のリトリートとの大きな違いは、1人で過ごしていても近くに仲間がいる感覚でした。繋がっているような、支えられているような感覚です。
1人のリトリート旅の時よりももっと深く自分と繋がる時間を持てました。これは一緒に参加していた素敵なメンバーと暖かく見守ってくれたスタッフの皆さんが側にいてくれたからだと思います。この見守られている感覚が大切だったんだと思います。
1人で過ごした後の海岸での焚き火の対話はとても暖かい時間でした。独立している人は独立しているからこその悩み、会社で働いている人は会社で働いているからの悩みなど人それぞれ悩みの種類は違うのですが、中身は違っていても皆同じように悩みを持っていて共感の気持ちが広がりました。
不思議な事にリトリート後は環境は何も変わっていないのに、肩も背中も緩み、心も軽く、ポジティブで楽観的な感覚とマインドを取り戻す事ができました。
私も参加者の皆さんにこんな風に感じてもらえるリトリートをいつか開催したいなと思います。