【blog】幸せに働く秘訣 - 生き生きと働くためのウェルビーイングの5つの要素

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自分らしく生き生きと働くために

仕事って、24時間の中でも、1週間の中でも、365日の中でも多くの時間を使っていますよね。その時間がイヤイヤな状態なのか、生き生きな状態なのか。その状態の違いは人生の質に大きな影響を与えます。

私の友人の1人は、仕事で問題がある程、広い領域に渡ってやるべき仕事がたくさんある程、生き生きとしています。最近転職して自分に合った居場所を見つけて生き生きとしています。別の友人は、フリーランスで縛られずに自由に旅行ができることが幸せだといいます。彼女も仕事が大好きで旅行先でも仕事をします。

企業で働くこと、独立して働くこと、それぞれにメリットやデメリットがあります。人によって幸せの形も理想や目標も違うので、誰かの幸せが自分の幸せに当てはまるとは限りません。自分は何を大切にしたいのかを知ることが大切です。

独立して働いていることは大変だし安定しないしデメリットもたくさんあるけれど、自分が好きなことに関われること、仕事を通して様々な事を経験し成長できる事が生きがいに繋がっています。ストレングスファインダーで私の強みは「学習欲」。私の場合、学びや成長に心が満たされるようです。

「強み」を活かすブログ → こちら

今回は「生き生きと働くこと」について綴りたいと思います。



1.ウェルビーイングは自分らしい人生をデザインし実現すること

ウェルビーイングとは
人が身体的・精神的・社会的に良好な状態であることを指す概念です。

健康の定義は「病気ではない」とは違います。

「WHOによる健康の定義」

健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、
肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、
すべてが満たされた状態にあること

HEALTH IS A STATE OF COMPLETE PHYSICAL, MENTAL AND SOCIAL WELL-BEING AND NOT MERELY THE ABSENCE OF DISEASE OR INFIRMITY.
出典:WHO /日本WHO協会訳

病気や鬱でないという状態ではなく、心も体も精神も健康で健やかな状態で、その健康を基盤に自分にとって豊かな人生をデザインし自己実現していくことを示します。

「満たされた状態」
「良好な状態」
「生き生きとした状態」

脳科学の発達により心と体と精神の健康が社員のパフォーマンスに影響を与えるという事が証明され、その効果から「健康経営」や「ウェルビーイング経営」が注目を浴びています。個々のウェルビーイングを高めることで、生産性の向上、創造性の向上、社員の満足度の向上、企業へのエンゲージメントの向上、離職率の低下変化などに繋がるからです。

企業側の環境面でのサポートもとても重要ですが、個人の自己認識やマインドも重要になります。人によって幸せの形が違うように、人によって満たされるポイントも違います。満たされるポイントは自分にしか分からないので、自己を洞察し、自分にとっての「生き生き」を探る必要があります。自己洞察こそ、自分にとって豊かな人生をデザインし自己実現していくこに繋がります。


主観的幸福度の高い人はそうでない人に比べて
 創造性が3倍高い 生産性が1.3倍高い 売上1.4倍高い

米イリノイ大学名誉教授の心理学者エド・ディーナー博士らの研究


2. ポジティブ心理学から発生したウェルビーイングという考え方


ポジティブ心理学は、1998年に米国心理学会会長のペンシルベニア大学心理学部教授だったマーティン・セリグマン博士が創設しました。

ウェルビーイングという概念は、ポジティブ心理学から生まれました。ポジティブ心理学のテーマは「持続的幸福度」の増大です。「持続的」これが重要です。その時の気分に左右される「一時的」「その瞬間」の喜び、快楽ではなく、ウェルビーイングは良い状態が継続していることです。

Well-beingという単語には現在進行形を意味する「-ing」が含まれています。世の中に変わらないものはなく、私たちが身を置く環境も私たち自身も常に変化しています。その中で「生き生きとあり続ける」には、自己を洞察し続け、自動操縦でなくマニュアルで自分の人生を操縦し続ける必要があります。


3. 生き生き働くための「ウェルビーイング」の要素

マーティン・セリグマン博士が提唱したPERMAという理論があります。これはウェルビーイングを高めるための5つの要素です。「ポジティブな感情」「エンゲージメント」「ポジティブな関係性」「意味・意義」「達成」の5つです。

この5つの要素を追求することで、人々は本質的な動機づけを得ることができ、ウェルビーイングを高め、幸せに働き、幸せに生きることができます。


詳しく知りたい方はこちらの本をご覧ください。

ポジティブ心理学の挑戦 “幸福”から“持続的幸福”へ  マーティン・セグリマン(著)


4. PERMA ウェルビーイングの5つの要素

この5つの要素、自分の「働く」に当てはめた時にどんな事を感じますか?結構いい状態かも、過去は高かったけど今は低い、これは高いけどこれは低い。色々と思うところがあると思います。

どれか1つの項目ではなく、これらウェルビーイングの要素を網羅的に満たし高めていくことで、ウェルビーイングを増大させることができると考えられています。

  1. P(Positive Emotion) ポジティブ感情

    「仕事に対して明るく前向きな気持ちで主体的に動ていますか?」


    1つ目の要素は、ポジティブな感情です。ポジティブな感情とは、楽しみ、歓喜、温もり、心地よさ、愛情、興味、希望、思いやり、誇り、安らぎ、感謝など、気分が良いと感じる「快」の感情です。

    ネガティブに捉える人よりポジティブに捉える人の方が、人生の幸福度や満足度が高い傾向にあります。元々持っている性格もあると思いますが、ポジティブな感情は育成または学習することができます。自分にとってのポジティブな感情を探り、それを日常で感じることができれば、マインドも行動も前向きなものに改善することができます。

    ポジティブな感情はレジリエンス(しなやかな回復力)とも関連しています。ポジティブであることは、ネガティブなパワーを弱め、どんな困難であっても、しなやかに強く回復し前向きに前進することに繋がります。

  2. E(Engagement)エンゲージメント - 没頭や没入

    「内発的動機と繋がり、仕事やチームに積極的に関わりリーダーシップを発揮していますか?」

    エンゲージメントとは、没頭している、没我状態にある、夢中になり集中している、積極的に関わっている状態です。時間を忘れて没頭しているフロー状態のようなものです。フロー状態とは、スポーツで語られる「ゾーン」と同義語で、高度な集中状態で時を忘れるような感覚です。

    フローには「チャレンジ」の度合いと自身の保持する「スキル」のバランスが必要だと言われます。自分の最高の強みやスキルを発揮しなければ、フローの世界に入ることはできません。自分の才能を活用できてるという感覚の中で没頭や没入の領域に入れば「最高のパフォーマンス」が発揮されます。自分の強みを認識することもエンゲージメントにおいて重要な要素です。

  3. R(Relationship) ポジティブな関係性

    「チームや関連者と良い関係性を築き、共に良い影響を与えあっていますか?」

    人は本質的に社会的な生き物で、私たちは社会やコミュニティに属し生きています。人にとって、社会との繋がりはとても重要で、本能的に他者との親密さを求めます。

    人間関係は個人のウェルビーイングに大きく関わっています。パートナー、友人、家族、同僚、上司などとの関わりは、人生に幸福度に影響を与えます。他者と良い関係を築き、周りのサポートを受けお互い支え合えること、他者に貢献できることは幸福度を高めてくれます。他人に親切にすることがウェルビーイングを一時的に向上させる唯一最も信頼できる方法だと言われています。

  4. M(Meaning) 意味/意義

    「自分の価値観を大切に、自分の仕事に意味や意義を感じながら働いていますか?」

    人は人生に意味や目的を欲しがる生き物です。意味や意義は、自分の大切にする価値観に沿った「人生の目的」と言えます。人によって「何に価値を置くか」「何を大切にするか」「何を優先するか」は異なります。他者の意味や意義は、自分の意味や意義にはならないかもしれません。自分にとっての意味や意義を知ることが必須です。

    本の中では「有意義な人生」と記載されています。「有意義な人生とは自分よりも大きいと信じるものに属して、そこに仕えるという生き方」です。何かのために生きるという人生の目的を持つことは幸福度を上げてくれるのかもしれません。

  5. A(Accomplishment) 達成

    「自分が貢献できているという自己肯定感を感じながら働いていますか?」

    物事を達成すると幸福感が向上します。高い目標を設定し、努力し、諦めずに達成しやり遂げると幸福度が高まります。

    「内発的動機」も重要な要素です。お金や評価なのど外発的動機よりも、自分の興味・関心や意欲など内的要因に紐ずく内発的動機と繋がる達成のプロセスはよりウェルビーイングを高めてくれます。


5. 生き生きと働くには自分を認識することが大切

「ポジティブな感情」「エンゲージメント」「ポジティブな関係性」「意味・意義」「達成」これら全ての5つの要素の中身を見ても、人によって違うということが読み取れます。

何に満たされるか、何に幸福を感じるかは人によって違います。考え方も望む状態も、価値観も好きなものも、惹かれるものも、ゴールもスピード感も人によって様々です。何に価値を置くかは、その人次第で、本人にしか自分が本当に求めるものを理解し満たしてあげることはできません。だからこそ「自分を知ること」が大切になります。

自己を洞察し、自分にとっての「生き生き」を探ることはウェルビーイングを高めるきっかけになります。自己洞察こそ、自分にとって豊かな人生をデザインし自己実現していく事をサポートしてくれます。

どんな働き方であっても、どんなポジションであっても、どんな仕事であっても、どんなチームであっても、どんな環境であっても、自分の大切にしたいことに意識を向けて、自己を洞察することで、自分の心を満たす要素を見つけることができます。

自分が大切な要素を見出す

私は自分が少しでも「成長」しているのを感じると満たされます。仕事の領域において「成長の感覚」がとても大事です。どんなに大変な仕事であっても、そこから何か何か自分が成長できる要素や意味を見出すことが出来ると、「生き生き」と繋がる事ができます。

あなたにとって大事な要素は何ですか?


まとめ

誰もが幸せになるために生きています。

どんな人も豊かで幸せな人生を送りたいと願っています。ウェルビーイングも、ポジティブ心理学も、PERMA理論も、「幸せ」を向上させ、不安、うつ、ストレスを減少させることを目的にした概念です。これらの概念に触れ、自己を洞察することは人生の役に立ちます。

「自分にとってのウェルビーイング」に意識を向けることは生き生きと働き、生き生きと生きるための助けになってくれると思います。

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