【blog】AWE effect - 「畏敬の念」を感じると悩みなんてちっぽけだと感じる

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大自然に触れよう!悩みなんてちっぽけだ

会社員時代に仕事ですごく悩んでいた時期がありました。その時に知人が「大自然を触れよう!悩みなんてちっぽけだ大作戦」と言って、外に連れ出してくれました。千葉県の鋸山に連れてってくれたのですが、大自然に触れ、悩みとストレスで張り詰めていた心が緩んだのを今でも覚えています。心の力みが緩んだことで、少し俯瞰的にその問題を捉えることができまた頑張れました。

都内から鎌倉に移住し、今は毎日自然の壮大さや美しさを身近に感じながら過ごしています。月に一度は御殿場に帰省し富士の壮大さを感じてゆっくり過ごしています。自然の美しさに触れる生活は今の私すごく良い影響を与えてくれているなと感じます。以前よりも肩にも心にも力身を入れずに気を楽に過ごすことができるようになりました。

AWE effect」の本を読みながら地球・自然・大地のエネルギーをもらいながら生かされているのだなと地球や自然に恩恵を感じています。

今回は「AWE effect」について書きたいと思います。

岡山の倉敷に旅した時の写真



1. AWE EFFECTとは

AWE
「畏敬の念」「畏怖」

壮大な自然や美しさを目にした時の
感動・畏怖・驚きなどの感情のもたらす効果

AWE EFFECTとは「畏敬の効果」です。

自分自身をちっぽけなものと感じ、自己中心的な考えが薄らぎ、正義感や他者を思いやる気持ちが増し、自分の悩みなんて取るに足らないものだと感じ、ストレスが手放され、何かに結びついているという繋がりの感覚を得る事ができます。

英語の「Awesome」は素晴らしいという風に使われますが「畏怖の念を起こさせるような、荘厳な」という意味です。Awesomeの前半部分の「Awe」が「恐怖を起こさせる力」という意味です。

ストレス社会を生きるストレスの対処法の1つが「畏敬」に触れる事です。

大自然や宇宙の悠々さや広大さを前に、自分の存在の小ささを感じる。AWEを体験すると、それまでに恐ろしかったものがとるに足らないものに思えてきて、切羽詰まったような感覚がなくなり視界が開けます。そして、自分の周り、世界、地球との結びつきを感じて癒しと安心感を得る事ができます。状況は変わらずとも、自分の悩みなんてちっぽけだと感じる俯瞰的な視野や寛大な心を取り戻す事ができます。

グローバルプロジェクトで心がすり減り、プロジェクト完了後にバーンアウト状態で訪れたハワイではこの風景に活力を戻してもらいました。張り詰めた心と体を、ただただ時間が止まったようにこの場に座ってこの景色を眺めて過ごしていました。ここに訪れる前後で写真を撮っていたのですが、表情も顔のむくみも全然違っていました…笑


2. AWEの対象は「美しいもの」「壮大なもの」「信じられないもの」


AWEを感じる対象は様々ですが、1番先に挙がるのが「自然の畏敬」です。自然でなくても、感情を刺激されるような美しいもの壮大なもの信じられないものに畏敬を感じるそうです。例えば下記のようなものです。

【AWEの対象】

自然
私はセドナやハワイに訪れた際の映画の世界の様な壮大な自然に畏敬を感じました。日常でも美しい夕日や海の輝きに畏敬を感じます。


ドキュメンタリーを見て涙することがあります。WBCもTV越しに涙しました。涙するのは畏敬の反応です。大自然に触れなくても誰かの素晴らしい行動や尊敬する行いに感動する事があります。

スキル
シルクドソレイユの美しい身体美と美しい動きに感動したのを思い出します。それ以外にも、美声や人の作り出した美しい建築物もAWEの対象です。

文化やアート
最近一番感動したのは、直島を訪れた際の地中美術館の美しさでした。特にクロード・モネの部屋。はっと息を飲むような美しさに我を忘れた感覚になりました。

(旅ログ) 旅しながら働く - 感性が刺激されるアートの島「直島」の美しい海と空間


Awe Effectについてもっと詳しく知りたい方へのおすすめ本

 

Awe Effect 人生に喜びをもたらす「Awe 体験」の効果 カトリーン・サンドバリ(著)、 サラ・ハンマルクランツ(著)


3. AWEの効果 - 「今」に立ち止まらせる 

思考過多なアクティブマインド

現代人は脳がいつもアクティブな状態です。やる事に追われ、時間に追われ、ネットやSNSの影響で外部から絶えず刺激が入ってくるため、闘争・逃走反応(Fight or Flight Response)を司る交感神経系の働きが常に活発になっています。闘争・逃走は、外部の刺激に対し戦うか逃げるかを判断する反応で、昔は目の前に熊やライオンが現れた時にこの反応が起こり危険を回避するのに役立ちました。現代ではそんな危機的状況がなくても無駄に過剰に反応し続けています。

ストレス社会に生きる私たちは、常に自分が他の人からどう見られるか、どう判断されるか気にしながら暮らしています。心は「過去の後悔」「未来への不安」「他人との比較」を彷徨い、ネガティブな反芻思考に陥りがちです。

AWEは「今」に立ち止まらせる

AWEの体験によって神経系と脳の両方の動きが弱まる事が確認されたそうです。

AWEを体験すると基礎ネットワークである自己中心的な思考や内省が弱まり、脳の小休止が起こるそうです。大自然の美しさに触れたとき、時間の感覚が止まり「一瞬我を忘れた」という感覚は誰もが味わったことあると思います。これが「今」に立ち止まらせる効果です。

AWEは一息つくきっかけを与え、思考過多な状態から脱却する力を与えてくれます。


4. AWEの効果 - AWEは「思いやり」や「寛容さ」を高めてくれる

AWEを体験している人は

健康でストレスが少なく、頭の回転が速く、創造力が豊かで、自己中心的な考え方はせず、思いやりがあり、他者に寛容なことが多い。余裕に溢れ、環境に配慮した選択をする。
(reference: AWE Effect)

都内から鎌倉に引っ越して感じて増えた口癖が「あー美しい」です。

海が美しい
夕陽が美しい
空が美しい

空はいつもあるし、夕陽も毎日のリズムの1つですが、その美しさに心を奪われる事がとても増えました。外出の帰りに空をふと見上げた瞬間、帰り道に海に立ち寄った瞬間、その美しさに触れただけで幸せな気持ちになります。

住む場所を変えただけで、ストレスが減りました。思いやりも寛容さも増えたのかもしれません。最初に逗子に引っ越した時に朝の習慣の散歩に出ると必ずすれ違った人が「おはようございます」と挨拶してくれた事に驚きました。東京の朝の散歩ではなかったことです。考えてみると、ハイキングの時も皆「こんにちは」とすれ違う時に挨拶しますよね。

AWEは「思いやり」や「寛容さ」を高めてくれます。


5. AWEはストレス軽減のサプリメント

焦りながら不安と共に生きる現代人

現代ではうつ病やパニック障害を患う人の数が増えています。うつ病と判断されずとも、不安を抱えている人がたくさんいます。ストレスによる不調も抱えている人がたくさんいます。

AWE Effectの本に「AWEはストレス軽減のサプリメント」と記載されていました。

AWEの効果が少しずつ解明されいます。私たちはストレスが上がると炎症レベルが上がってしまうのですが、AWEを体験するとこの炎症レベルが下がるそうです。幸福感も高めてくれます。

先に書いた「今に立ち止まる効果」はマインドフルネスとの共通点なのですが、AWEには瞑想状態やフロー状態と同じような効果があります。瞑想が苦手な方でも自然や美しい壮大なものに触れるなどの代用で、ストレスを軽減することができます。AWEを体験すると、今に立ち止まり、俯瞰的な視野で、今まで恐ろしかったものや不安だったものを、とるに足らないものに思わせてくれます。

(blog) Stress Care - 本当に効く「ストレス解消法」


MINDFULNESS

今この瞬間に、意識的に、評価せずに、注意を払う

- Jon Kabat-Zinn -


6. AWEの感度を高める

会社員時代に実家に帰るのは年に2-3回、帰っても2日間で東京に戻っていました。東京のスピード感と違うスローな時間の流れに落ち着かず、あまりのゆったりさに少し焦りを感じてしまう自分がいました。でも、会社を辞め生活リズムが変わり、価値観も変わり、今は実家で過ごすスローな時間の感じ方も変わりました。昔は落ち着かなかったこのスローな感覚を今はとても心地良く感じます。

心が毎日の忙しさに追われてしまっていると感動を感じる余裕がありません。

感動できる人というのは何事も当たり前と思わない
- ヨーラン・ローセンバリ -

Aweの感度を高めるとよりAweの効果を享受できます。周りの小さな幸せにも気づき、何事も当たり前と思わず、感動できる状態でいたいですよね。

日常の中でも空を見上げる、美しいものを目の前に立ち止まる。そんな時間を持つ事が大切かなと思います。大自然に行かなくても、動画で美しい風景を見たりすることでも私たちはAWEの効果を享受できるそうです。私は時々お家で海外の大自然の風景をドローンで撮影したものを見ています!


7. まとめ

数年前とは違う今のスローな感覚の生活に幸福感を感じています。成長の刺激も好きなので頑張る時は頑張る、緩める時は緩めるメリハリが重要なのですが、ベースの状態をしなやかなソフトな状態にしておきたいなと思っています。

今まではスピードと成長が豊かさだと感じていましたが、今は何もしない立ち止まる時間も豊かだなと感じます。自然溢れる非日常空間でリトリートを開催していて、参加者の皆さんが今に立ち止まり心を解放している姿を見ていると、とても豊かな時間だなと感じます。

たまには海を訪れ、ただ波音に耳を傾け、ゆっくりと過ごしてみてください。

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