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【blog】心が軽くなるマインドフルネスと東洋哲学 - 執着を手放し振り回されないマインドになる

BE HERE NOWマインドフルネスコーチ/リトリートオーガナイザーのSERIです。マインドフルネス、ウェルネス、セルフケアや「生き生きと働く「マインドについて発信しています。

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心が軽くなった

マインドフルネスに出会って一番の効果が「心が軽くなった」ことです。

以前もブログで書きましたが、私は小さい頃から完璧主義で真面目な性格。母によると、冬休みの習字の字が納得いかないと、何度も何度も書き直して、最後は良かったパーツを繋ぎ合わせてなぞって書く程完璧主義だったそうです笑。その性格疲れますよね。

大人になってからも変わらず、企業でプロジェクトマネージャーの仕事をしていた時も、とにかく素早く、正確に、完璧にを目指して全力投球していました。プロジェクトには問題がつきものだし、たくさんの人が関わるプロジェクトは思い通りにいかないことが日常。でもきっちりしないと納得いかず、とにかく肩の力を入れまくって仕事をしていました。周りに対しても自分に対しても。

当時週に1回はマッサージに行かないと体が持ちませんでした。肩の凝りも、首の凝りも、そして忙しい時の胃腸の不調も本当に酷かったです。私は元々消化機能が強くないので(これは母から受け継いだもの)、ストレスが溜まると全て胃腸の不調と背中のコリに出てしまいます。体も心も力入りまくりで生きていました。

これだけ読むとストレスフルに働いていたんだなと思うと思うのですが、そんな事はなくて、一緒に働く人も会社も好きでしたし、プロジェクトマネージャーの仕事にもやりがいを持って楽しく働いていました。とても良い環境で働かせて頂いていたと今でも感謝しています。向上心もモチベーションもとても高かったと思います。ただ、ストレスに弱く、そのストレス反応が体と心に出てしまう。

今はもっと軽やかに楽に楽しく頑張ることができる様になりました。
頑張りの「質」が違う感じです。
この変化を与えてくれたのが「マインドフルネス」でした。

ヨガ哲学を学び実践したことで毎月の胃炎がなくなり、マインドフルネスを学んだことでモチベーションコントロールができるようになりメンタルが強化されました。体も心も軽くなりました。力を入れまくっていた生き方から少し肩の力を抜いて、自分の不完全さや脆さも受け入れて、自分らしく生きられるようになりました。まだ力みがちなので軽やかさへの成長過程ですが、徐々に肩の力を抜いて心軽やかにいられるようになりました。

今回は心を軽くしてくれた「マインドフルネス」について書きたいと思います。



1. 現代人のマインド

体も心も力んでいませんか?

現代を生きる私たちは、やることに追われ、時間に追われ、プレッシャーに追われながら生きています。頭もパンパンな状態です。今この瞬間も、次にやることで頭が占領されていませんか?3分間目を瞑る瞑想でも、頭の中には次々といろいろな思考が浮かんでくると思います。

仕事や人間関係、日々トラブルって発生しますよね。ストレスに対して体も戦闘体制に入るので肩も、首も、背中もカチカチ。体にも心にも余白がないよう状態です。

余白がないと、自分の事に意識を向けたり、自分の心と体の事を労ったり、自分の人生や在り方、今後のビジョンについて今に立ち止まりゆっくりと考えることできませんよね。

現代人のマインド1

ストレスフルなマインド

人は1日に7万回思考しています。呼吸は1日に3万回なので、呼吸の倍以上です。マインドは常に彷徨っています。過去に彷徨い、未来に彷徨う。このマインドの彷徨いのことを”マインドワンダリング”と言うのですが、起きている時間の46.9%無意識にオートパイロット状態(自動操縦状態)で彷徨っています。このマインドワンダリングは”Unhappy Mind”とも表現されます。不幸せなマインドです。マインドは彷徨っている時、過去の後悔、未来への不安、今ここにいない誰かとの比較などネガティブな方向に引っ張られがちだからです。

嫌なことが気になって眠れないことありませんか?

私たちはポジティブな出来事よりも、ネガティブな出来事に囚われがちです。ネガティブバイアスです。ネガティブな出来事ほど、何度も何度もループのように頭の中で反芻されます。そしてそれに伴い心も振り回される。私たちはストレスの刺激となる出来事それ自体だけでなく、そこに囚われる自分のマインドによって振り回されます。

現代人のマインド2

思考過多による脳疲労

1日7万回思考していると言いましたが、すごい回数ですよね。私たちは無意識の中でもたくさんの情報を入手しています。1秒間に2000個の情報を感知して、8-16個の情報を認識すると言われています。1秒間に2000個って信じられないですよね。

自然の中にいると脳が休まる感覚になりませんか?

世の中は情報に溢れています。そして私ちはたくさんの事を同時にこなすマルチタスクで生きています。脳のエネルギーを消費し脳疲労を起こしています。脳はたくさんの情報を感知し、取捨選択し、抑制することで、物事を認識したり、必要なことに集中力を発揮したりしています。自然の中に身を置くと、過剰な情報処理に使われた抑制機能が安まり、取捨選択を迫られることなく、脳が休まります。

ちなみに人はマルチタスクをすることはできません。私たちの脳の機能は常にシングルタスクです。今この瞬間に1つタスクしかこなすことができません。マルチタスクは、同時にやっているように見えて、タスクの切り替え(タスクスイッチング)をしていて、この切り替えにエネルギーを消費しています。なので、マルチタスクは脳疲労を引き起こします。

現代人のマインド3

Doing Modeから抜け出せない心理

信号待ちのちょっとした空き時間にも携帯見てしまいませんか?

現代人は常にDoing Modeです。昔の人が縁側でお茶飲みながらほっと一息なんて時間、現代では見なくなりましたよね。常に何かやっているDoing Modeです!

私たちの集中力は金魚よりも短くなっていると言われます。現代人の集中力の平均が8秒であり、金魚の集中力とされる9秒より短いとされています。SNSが普及し、TVのCMを見る時間もイライラ、ゆっくり本も読めなくなっています。ページ読み込み時間が1秒から3秒に増加すると、離脱率が32%増加して、全世界的に5分間のインターネット停止が発生すると、グローバルECサイトは約2億円近い損失ができるそうです それくらい私たち現代人はせっかちで何かしていないと落ち着きません。

私も昔そうだったのですが、実家でのんびりと過ごすことができませんでした。東京とは違うスローな時間に周りから置いていかれるような感覚。帰省してもすぐに東京に戻っていました。

これどんな心理なのか?

何かしていないと置いていかれる恐怖感。
価値を証明し続けないといけないという不安。
何もしない罪悪感や焦燥感。
今に立ち止まることの恐れ。

成功や効率が重視される世の中で絶えず行動しなければならないとプレッシャーを感じています。SNSや24時間アクセス可能なデジタルから絶え間なく刺激を受けているので、アドレナリンやドーパミンが過剰に分泌され、「次々と行動し続けなければならない」という感覚や欲求が助長されてしまいます。


2. マインドフルネスとは

そんな現代人のマインドにこそ必要なのがマインドフルネスです。

マインドフルネスとは「今この瞬間に、意識的に、評価せずに、注意を払う」在り方です。禅や瞑想の考えから万人に受け入れられるように宗教的な要素を排除して、脳科学等の科学的な根拠を示してメソッド化したものです。

マインドフルネスは脳科学、医学、生理学、精神医学、心理学で研究されている分野です。科学的にも効果が証明され、今も更に研究され続けています。スティーブジョブスは禅の信仰に深く、その影響でシリコンバレーのIT企業が社員プログラムに取り入れられ、膨大な情報を扱いプレッシャー下で働く知的エリートたちが自分を統御する術としてマインドフルネスを取り入れビジネスの世界にも広がったと言われています。

ストレス過剰で振り回されるマインド、思考過多で疲労している脳、そして、常にやる事や時間に追われDoing Modeな私たちに必要なのが”マインドフルネス”です。余白なく重くなってしまった心を軽くしてくれます。

目を瞑りたった5分間じっと座って瞑想することも難しい

「今この瞬間に、意識的に、評価せずに、注意を払う」在り方。この在り方はすごく難しく、訓練しないとできません。思考や感情は刺激に反応し続け、マインドは過去や未来を彷徨い、勝手にネガティブになってしまいます。過去の後悔や未来への不安、やる事から解放され、”今”にbeing modeで存在し、現実や自分の感情を俯瞰して見つめ受け入れることができる様になるには訓練が必要です。

目を瞑りたった5分間じっと座って瞑想することも難しい

マインドフルネスは心の筋トレとも言われ、Awareness(気づきの力)、Acceptance(受容の力)、そしてAttention(注意を向ける力)を養ってくれます。BE HERE NOWでは「マインドフルネスで養われる3つのA」と紹介しています。これらの心の筋肉が養われる事で、柔軟でしなやかなマインドになり、周りに振り回されずに、ありのままの自分で在れるようにしてくれます。


3. 東洋哲学の教え (ありのままを受け止める心)

マインドフルネスのベースとなる東洋哲学

私は最近東洋哲学の本にハマっています。以前は難しいなと思っていたのですが、最近心にすっーって入って来るようになりました。読むタイミング、学ぶタイミングってありますよね。

最近読んだ本に東洋哲学の根本には「楽になる」という目的があると書いてありました。

「人生には苦しみがある」
聞いたことありますよね?

これはブッダの教えの
「四聖諦(ししょうたい)」です。

四聖諦
生きることは苦しみである
苦しみには原因がある
その原因は取り除くことができる
取り除くための方法がある

ブッダは人生の虚無感に悩んでいて、”無我”の境地に至り、悟りを開いたと言われています。そこで現れるのがサティです。仏教の”サティ”(気づき/正念)は注意深く意識を保つことという意味です。

苦しみの存在に気づき、その原因を理解することで、苦しみを克服する道が開ける。苦しみから解放されるということです。

この”サティ”は、マインドフルネスの語源にもなっています。仏教のサティは”悟り”や”解脱”を目指すものであり、マインドフルネスは宗教色を排除しウェルビーイングを目指す現代に応用されたものです。

これらは東洋哲学でよく出てくる言葉です。

諸行無常
すべての物事は変化し続け、
永遠に同じ状態でいるものはない

無我
これが自分というものは1つもない
(相互関係によって成り立つ)


この世は全て幻だ
(関係性によって成り立つ)

これら全ての考えが、執着を手放すことに繋がっています。変化を受け入れ、過去や未来への執着を手放す。自己への執着を手放す。「こうあるべき」という固定観念を手放す。「それ自体に意味はなく、自分の受け取り方次第」と考えることで、物事への執着を手放せます。

東洋哲学には「執着を手放し、物事をあるがままに受け入れる」という思想があります。マインドフルネスの概念とも一致していますよね。Awareness -自分の状態に気づき、Acceptance - 評価判断、自分の思考や感情のフィルターを加えずにあるがままに受け入れ、Attention - 自分の望む方向に意識を向ける。東洋哲学を深く理解している訳ではないですが、このAcceptanceの深い境地が東洋哲学の真理に繋がっているんじゃないかなと私は感じています。

気づき、あるがままを受け入れることが、ストレス、苦悩、不安から心を解放してくれます。

東洋哲学を楽しくおもしろく、そして分かりやすく教えてくれる本がこちらです。私もこの本を読んだことがきっかけで深く難しい東洋哲学の世界をなんとなく理解することができるようになりました。おすすめです!

自分とか、ないから。教養としての東洋哲学
(著: しんめいP)


4. 悩みは正しく理解すると手放される

私が昔からたくさんの人におすすめしているのがこの本です。

反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」
(著:草薙龍瞬)

私自身も何度も何度も読み返している本なのですが、読む度に違う気づきがあります。今までに一番読み返した本です。マインドフルネスの実践をすればするほど、本の理解が少しずつ深まるのを感じています。

原始仏教は、実用的で、合理的で、現代にも使える教えであると、智慧に富んだブッダの智慧を分かりやすく教えてくれる本です。悩みは”心の反応”から生まれ、無駄な”心の反応”を止めることで、悩みや苦しみから抜け出すことができるという考え方です。

無駄に反応しない
悩みを正しく理解する

悩みがあると認め、現実を受け入れ、あるものをあると理解する受容することで、苦しみの原因である「執着」が手放されます。

これをコーチングで体感した経験があります。

グローバルプロジェクトのPMをしていた時、アメリカのPMがブルトーザーの様に強く自分の意見を押し通す人でした。日本サイドのPMとして、日本のチームを守らなきゃという気持ちがあり、常に気が張っていて、日々格闘していました。掛け合ってみては押し返される。その繰り返し。もちろんプロジェクトを成功に導くというゴールは一緒なのですが、そこに対する考え方もやり方も違い苦戦。そして問題も山積み…

そんなNY出張後にすぐにコーチングのコースでした。当時CTIの応用コースを受けていました。出張の疲れ、メンタルの疲れで、体も心もぐったり。やっとの気力で受けていたコース中にロープレのような形でやる7分間のコーチング練習がありました。すでに資格を取得しているアシスタントの方とあたり、私はクライアント役。その7分のコーチングで号泣。まさか自分が泣くとは思わずびっくりでした。

でも、それより驚いたのが、自分の感情に気づき、自分を理解した事で、それまで重かった体が軽くなり、ガチガチだった心が緩み、パンパンだった表情が緩みました。このロープレは午前中だったのですが、午後一緒に受けているみんなから”午前中と顔が全然違う!”と驚かれたのを今でも覚えています。私が抱えていた感情は「無力感」でした。「無力感を感じてたんだ」と自分を受け止めただけで、何の状況も変わらないのに、前に進む活力と勇気が湧いてきました。ほんと不思議。

その後にこの本を読み返し、「ほんとその通り!」と思いました。

この本にも書いてある言葉です。

悩みを理解すると、”苦悩”が”希望”に変わる。
正しく理解することこそ、人生の苦悩を解く一番強力な智慧
そして、将来を信じる。


5. 判断基準は「役に立つかどうか」

「反応しない練習」の一番好きな考え方がこの合理性!
判断基準は「自分に役立つかどうか」

この本を読んでから、私の判断基準がこれになりました。

悩みは全て心の妄想。

「私なんて…」というのが私の思考の癖でした。コーチングではサボタージュといいます。でも、これも妄想。自己否定は合理的でなく、妄想にすぎない。「私なんて…」と1人で勝手に自己否定しても無意味で何の得にもならない。だから「私なんて…」という無駄なエネルギーの消費はしないようにしようと誓いました。

人は反応する生き物なので反応しないのは無理です。でもその反応を引きづるのは自分の責任。これも無駄だと理解しました。怒り続けても生産的でないし、落ち込み続けてもエネルギーの無駄使い。自分が「あっ落ち込んだな」と気づいたら、「これはエネルギーの無駄遣い」と捉えるようになりました。落ち込んだりショックを受けた自分を受け止めてすぐに前を向けるようになりました。

独立してから一度心がかなり乱されたことがありました。知り合いの方の会社のセッションを担当することになり色々と企画を進めていたのですが、社内のミスコミュニケーションと組織変更に巻き込まれ、会ったことない方からあれやこれやと担当者の方と私に酷い言葉が飛んできました。「社会人でこんなこと言う人いるんだ…」と衝撃でショックを受けました。

でもこんな時も、”こんなことに反応して落ち込んでいたらエネルギーの無駄遣いだ”と思い直し、「ショックだったね。びっくりしたよね。」とショックを受けた自分を癒すために大好きなアイスクリーム屋さんに行って「アイスで癒してあげるからね」ってアイスを食べました笑

昔だったら心がずっと引きずられる様なことも、この「自分に役立つかどうか」という判断基準を持つことで振り回されなくなりました。

「自分に役立つかどうか」は、決して自分勝手、自己中心的な考えでなく、自分の未来に、自分の今後の成長に、そして自分らしく生きることに役立つかどうかと言う判断基準です。


6. マインドフルネスの実践が執着を手放す力を養ってくれる

マインドフルネスのプラクティスはどんな形でもできます。

瞑想でも、呼吸法でも、書く瞑想でも、動く瞑想でも。歩く瞑想や食べる瞑想、それ以外にも、歯を磨く時にマインドフルになる、家事をするときにマインドフルになるみたいな事でも可能です。

重要なのは意識のあり方です。
「今この瞬間に、意識的に、評価せずに、注意を払う」

過去にも未来にも囚われることのないクリアな心で、無意識に彷徨うことなく意識的に今に存在し、良し悪しや好き嫌いなどの評価判断を加えずに、ありのままの「今この瞬間」に意識を向け受け入れる事です。

たとえ何か1点に集中する瞑想をしていても必ず雑念が現れます。雑念が現れることは自然です。重要なのは、この雑念や心の反応に気づき、評価判断することなく、もう一度自分の意識を望む方向に向ける事です。この繰り返しにより、Awareness - 気づきの力、Acceptance - 受容の力、そしてAttention - 意識を向ける力が養われます。

瞑想中にこれらの心の筋肉が鍛えられ、現実世界で何か起きた時に適用されます。ストレスの出来事に無駄に振り回される事なく、気づき、受け入れ、ニュートラルな心の状態で、自分の望む方向に意識を向け、前進することができます。


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今この瞬間に、意識的に、評価せずに、注意を払う
— Jon Kabat-Zinn

7. まとめ

マインドフルネスは、禅や瞑想の考えから万人に受け入れられるように宗教的な要素を排除して、脳科学等の科学的な根拠を示してメソッド化したもの。宗教的な要素は排除されています。

でも、東洋哲学に触れてみると、もう少し深くマインドフルネスの概念や効果を理解できます。東洋哲学の概念は難しい過ぎてなかなか理解できませんが、自分の経験や心と照らし合わせた時に、なるほどと思うことが少しでもあれば少し理解できたことになるのかなと思います。

私はコーチングの学びがヨガ哲学の理解を深めてくれました。ヨガの目的を理解できたのは、コーチングの学びのおかげです。他の分野の何かが、新たな概念や学びが、今の自分の理解を深めてくれることありますよね。私ももう少し色々な面から学びを深めてみようと思います!

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【blog】「整う」感覚とは?サウナとマインドフルネスで心身を整える方法

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サウナで「整う」感覚

BE HERE NOWでは、鎌倉・逗子・葉山で毎月非日常空間で心身を整え自分と繋がるRETREATを開催しています。リトリートの参加者は女性が多いのですが、参加してくれる男性の皆様の共通点が「サウナー」であること。お話するとサウナが趣味の方が多いです。

先日企業向けのマインドフルネスセッションを鎌倉の300年のお屋敷で担当させて頂いたのですが、その時も「サウナが趣味なのですが、サウナと瞑想の整う感覚って一緒ですか?」と尋ねられました。

私は最近まで冷水に入れずサウナも苦手だったのですが、水風呂に入れるようになってからサウナにハマってしまいました。月に1回はサウナに行ってます。まだサウナ初心者なのですが、共通点は多いなと思い、今回”サウナ”と”マインドフルネス”について書いてみようと思いました。

今日もサウナで整いながら、ブログを書いてます!



1. なぜ「整う」にハマる?

最近のサウナブームすごいですよね。サウナーも増えて、「整う」という感覚が注目されています。

なぜみんな「整う」感覚にハマるのか?

私たちは情報社会、ストレス社会を生きていて、情報過多、常にアクティブマインドです。過剰な情報の処理やマルチタスクに脳も疲労しています。やる事に追われ、時間に追われ、プレッシャーに追われ、常に頭がパンパンな状態です。

だからこそ「整う」感覚を欲しています。

日々のストレスや緊張から解放され、心と体が一体となり深くリラックスする感覚や、脳がスッキリとする爽快感を求めて、サウナやマインドフルネスの「整う」感覚に価値を感じます。この希少な「整う」体験は、心と体で体感するからこそハマってしまいます。

サウナやマインドフルネスは、現代のリフレッシュ法やリセット法であり、日頃溜まったストレスや情報過多な状態から自分を解放させ心身を整える手法です。


2. サウナの「整う」感覚とは?

「整う」とはどういう状態なのか?

サウナで整うためには、サウナ→冷水→外気浴を繰り返します。これを数回繰り返すと、頭がクリアになり、爽快感を得ることができます。心と体が一体化して、何かに没頭した後の解放感のような感覚を味わえます。なぜこのような感覚になるのか?

自律神経のバランスが整う

サウナの高温で体温がアップし、アクティブな時に働く”交感神経”が優位になります。心拍数もアップし、血管が拡張し、血流が促進します。そして、冷水に入ると、急に体が冷やされて、更に交感神経が一気に働き、その後にリラックスしている時に働く副交感神経に切り替わります。その後、外気浴で体温も心拍数も安定すると、交感神経と副交感神経のバランスが整います。これが「整う」感覚の1つです。

血流が促進される

サウナの高温で血流が促進され、血管が広がります。その後、冷水に入ると血管が一気に収縮します。これが血管にとって良い刺激となり、血液循環が良くなり、酸素や栄養素が全身に効率良く共有されます。外気浴でリラックスすると、血流が落ち着き、脳に酸素が豊富に共有されます。これも「整う」感覚の1つです。

デジタルデトックス効果

私たちはデジタル中毒です。私もですが、PCやスマートフォンがないと生きていけませんし、常に身につけています。ふと空いた時間があれば、携帯チェックしてしまいますよね?サウナの内には電子機器を持ち込めないため、必然的にデジタルデトックスができます。デジタルデバイスから離れて、自分だけに集中することができます。デジタル社会において、デジタルから解放されるひと時を過ごすことも「整う」感覚の1つです。

このように、サウナに入ると、自律神経が整い、血行が促進され、余計なものから解放され、”体”も”心”も”脳”もリラックス、リフレッシュ、リセットされたような感覚になり、「整う」感覚を得ることができます。


3. マインドフルネスとサウナの「整う」共通点

マインドフルネスは、簡単にいうと「今」に集中することです。マインドフルネスの定義は「今この瞬間に、意識的に、評価せずに、注意を払うこと」です。

私たちは1日7万回思考し、起きている時間の46.9%は過去や未来、雑念に彷徨っているマインドワンダリング状態です。体はここにしか存在していないのに、マインドは忙しく彷徨い飛び回っている状態です。マインドフルネスのプラクティスは、「今」に意識を向けるトレーニングであり、それにより余計な雑念から解放され、心の安定や集中力を高めることができます。

サウナとマインドフルネスの共通点の1つが「フロー」の感覚だと思います。

フローの感覚を得る

”フロー”や”ゾーン”という言葉を聞いたことありますか?アスリートがフロー/ゾーンに入ると高いパフォーマンスを発揮するなんてこと聞いたことあると思います。

フローは、集中力が高まり、時間の感覚が曖昧になり、最高のパフォーマンスを発揮できる状態です。思考や雑念から離れ、「今」に集中することで、没頭する感覚や没入感を得ることができます。没頭するという感覚は”幸福感”ともリンクしています。

フローに関与する神経伝達物質で有名なのが、快楽ホルモン”エンドルフィン”、幸せホルモン”セロトニン”なのですが、サウナでも、高温と冷水を繰り返すことで、身体感覚が高まり、自然と思考や雑念から解放され、「今」に没頭することで、これらの神経伝達物質が分泌されます。この没頭感と解放、刺激とリラックス、集中と安らぎによって「整う」感覚を得ることができます。

リトリートや企業研修で瞑想を実施した後に、皆さんがぼーっと解放されたような状態になるのですが、それとこのサウナの集中と安らぎの感覚がとても似ているなと感じます。先日「香木の瞑想リトリート」で解放をテーマに瞑想をしたのですが、皆さんが瞑想後に「瞑想で身体の力みが解放された」と驚いていらっしゃいました。

(report) 長谷の非日常空間 with kamakuraで「香木の香りの瞑想リトリート」


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4. 「整う」感覚を引き出す方法

フローの感覚を得るには、集中だけでは足りなく、リラックスと集中のバランスが取れていることが大切になります。

サウナも瞑想も、リラックスした中での意識の集中がとても重要になります。なので、「高温に耐えてやるぞ!」や「瞑想で無になってやる!」と鼻息荒く意気込んでやるより、体はリラックスさせながら深い呼吸をして意識を集中させる方が深いリラクゼーション効果が得やすいと思います。

”ドーパミン”はやる気や興奮した時に分泌される神経物質なのですが、瞑想のリラックス状態でも分泌されます。瞑想中は、呼吸や身体感覚に意識を集中させます。集中力が高まることでドーパミンが分泌されるのですが、やる気や興奮というよりは、内的な満足感や深いリラックスの感覚とリンクしています。ドーパミンは”報酬ホルモン”とも呼ばれていて、心地良さ、充実感、満足感も与えてくれます。サウナの自分の身体感覚が研ぎ澄まされ、身体の感覚に意識が集中される時も同様にこの感覚を得られます。

深い呼吸で更に整える

「整う」感覚に呼吸は不可欠です。
呼吸は最強のマインドフルネスツールなのですが、先にも述べた自律神経とも大きく関連しています。浅く早い呼吸を深くゆったりとした呼吸に変えるだけで、副交感神経を優位に、自分をリラックスさせることができます。サウナの時にも、瞑想の時にもゆっくりと深い呼吸を心がけることや、自分の呼吸の感覚や身体の感覚に意識を向けることが「整う」感覚を高めてくれるかもしれません。

(blog) マインドフルネスの最強ツール - 心と体を整える「呼吸法」の効果とやり方


5. 「整う」感覚 ハマる”報酬ループ”

ハマる感覚には、報酬ホルモン”ドーパミン”が関わっています。

「報酬ループ」とい言葉があるのですが、心理学や神経科学で使われる概念で、特定の行動を繰り返す動機づけを説明するものです。報酬ループは、行動(刺激)と、それに対する報酬(快感や達成感)が関わっていて、報酬が得られると脳は「快感」を記憶し、次回もその報酬を得るために同じ行動を取るように指示します。これが繰り返され、無意識のうちに報酬を求める行動を取るようになります。

快感や心身のリフレッシュが報酬系に働きかけ、定期的にサウナに通う「ルーティン」として生活に組み込まれていくようです。

私は毎朝ピラティススタジオに通うのが習慣になっているのですが、これも「報酬ループ」です。運動による整う感覚や、分泌されるドーパミンにより、”やらないと気持ちが悪い”というような感覚になります。

サウナで「整う」って、行ける時と行けない時がありますよね。だからこそ、家でもどこでもできる瞑想をもう1つの「整う」ツールにしておくと、もっと自分を満たすことができるかもしれません。

「整う」ツールはいくつか持つことをお勧めします!

私の「整う」ツールは、ヨガ、ピラティス、瞑想、書く瞑想、サウナ、海を眺める、自然に触れる、旅に出るなどです!1つの手法に執着せずに「整う」バリエーションを増やすと幸福度が増すかもしれません。


6. まとめ

サウナの脳がスッキリとする感覚や爽快感って最高ですよね。まだサウナ初心者でサウナーとは言えませんが、私の「整う」ツールの中にもサウナが入ってます。呼吸の感覚や身体感覚に意識を向けるなど、マインドフルネスとの共通点もとても多いです。情報過多な時代だからこそ、”今”に意識を向ける感覚や、自分に意識を向ける感覚、自分を労わる感覚を大事にしたいですよね。

「サ道」とは、サウナ文化とその楽しみ方、さらにサウナを通じて心身を整え、人生を豊かにするための「道」を表現した言葉です。私ももう少し「サ道」を追求してみたいと思います!

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【blog】「旅しながら働く」旅、仕事、人生 - 心と体を整え新たなインスピレーションを得るリトリート旅

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「旅しながら働く」ライフスタイル

旅、仕事、人生

なぜ「旅しながら働く」
ライフスタイル?

独立した時に描いた理想のライフスタイルが、「旅しながら働く」と「3拠点生活」でした。都内から鎌倉に移住して、今は海の近くに住んでいるのですが、月一で実家のある御殿場にワーケーションで訪れる2拠点生活をしています。そして、数ヶ月に1回は旅をしながら仕事をしています。

旅の記録をこちらで綴っています。
「旅しながら働く」はこちら

リトリート旅がで活力を回復

会社員だった時リトリート旅が活力回復の方法でした。私は長年PMOというProject Management Officeという部署でプロジェクトに関わる仕事をして、社内のプロジェクトをプロジェクトマネージャーとしてリードしたりサポートしていました。様々な種類のプロジェクトに携わり、新たなものをゼロから立ち上げる喜びや楽しさを感じました。その一方で、完璧主義で責任感が強い性格から自分を追い込み、プロジェクトが終わる度に燃え尽き症候群になっていました。そこで必要だったのが「リトリート旅」でした。燃え尽きた後の心と体を癒してくれるのがリトリート旅で、癒しを得て、活力を回復させて、また次のプロジェクトに熱意を持って取り組むことができました。

リトリート旅の役割が変化
 「休息」「刺激」「幸福感」

独立して自分で仕事をするようになり「仕事」と「プライベート」の境目がなくなりました。仕事がライフワークになり好きな仕事ができているという一方、境目がないので生活全てに仕事の要素が入ってきます。そこで必要なのが「リトリート旅」でした。

燃え尽きて、回復。
そうではなく、燃え尽きる前に、定期的に心と体のメンテナンス。

「リトリート旅」が病気になった時の応急処置ではなく、予防医学的な健康維持、ウェルビーイングの維持に変わりました。

今の私にとってリトリートの役割は、”休息”、”刺激”そして”幸福”です。日常から離れて休息し「今」に立ち止まるためにリトリート旅をするようになりました。リトリート旅が癒しと余白を与えてくれます。新たな環境に身を置くことで、日常の思考から離れ、五感や創造性を活性化させ、新たなインスピレーションも得る事ができます。同じ仕事でも、旅先で、リトリート空間でするだけで、新たなアイデアが広がったり、日常で埋もれて気づかなかった事に気づくこともあります。今の立ち止まり、自分自身と繋がることで、自分の本音や想いに気づくこともできます。

今回は「リトリート旅」について書きたいと思います。



1. 「旅しながら働く」魅力

非日常空間でマインドが解放される

家で仕事をしていて、

家のことが気になって仕事が手につかない…
勉強しようとしたのに、部屋の片付けをしてしまう…

そんな経験ありますよね?

私たちは物理的環境の影響を受けます。住んでいる家の中には、日常生活に関連する物や要素がたくさん存在しています。そして、それらは、普段の生活習慣と連動しています。物と連動して、生活リズムが自然と体に染みついていて、仕事や勉強をしている最中でも「あれしなきゃ」「これしなきゃ」といった思考が浮かんできて、集中を阻害します。

私はよくカフェで仕事をします。家で集中できない時や、何か新たな事を考えたい時には、自然が見える居心地の良いカフェに行って仕事するようにしています。時には江の島のカフェに行ったり、1時間ほど電車に乗って湯河原や熱海に行ったり、月一で御殿場に帰省してワーケーションしたりと物理的に環境を変えるようにしています。

環境を変えて働くことで、日常のマインドから切り離され、余計な力みや緊張が緩み、オープンな気持ちで創造性を働かせながら仕事することができるので、仕事も捗りますし、良いアイデアも浮かびます。

江の島のカフェ

自然が創造性を高めてくれる

日常から離れ非日常空間に身を置くこともそうですが、自然も創造性アップしてくれる要素です。自然には、リラックス効果の他、免疫力アップをアップさせたり、脳疲労を回復させたり、創造力をアップさせる様な効果もあります。3日間のハイキングで創造力が50%アップしたという研究結果もあります。日常にいるとマルチタスクになりがちで脳疲労を起こしやすいのですが、自然の中に身を置くと、過剰な情報処理に使われた抑制機能が安まり、取捨選択を迫られることなく1つのことにじっくりと集中できるようになります。

家の中や、オフィスの中と違い、自然溢れる居心地良いリトリート空間で仕事すると、自然のパワーの恩恵も受け創造性が発揮され、新たなアイデアが浮かんだり、何か問題の糸口や解決策が見つかりやすくなります。

自然の効果について詳しくはこちら
(blog) Nature Fix - 心身を癒してくれる自然のパワーで整えよう

「倉敷」の瀬戸内海を見下ろす絶景に癒されるリトリート旅


2. リトリート旅の目的とは

リトリートとは
「避難」「隠れ家」「非日常」

”日常から物理的に離れ
非日常的な空間に身を置き
「今」に立ち止まり
ゆったりと自分と向き合う過ごし方”

リトリート旅は、観光スポットをたくさん回る旅のスタイルと違い、ホテルや居心地の良い空間でゆっくりと自分を癒しながら過ごすスタイルになります。

「時間がない…」

私たちは日常をそんなプレッシャーの中で生きています。そんなプレッシャーの中で生きていると、「今」に立ち止まる余裕も、自分のことだけにじっくりと意識を向ける余裕もありません。私たち1人1人が自分の人生のリーダーであり、自分の人生を主導する責任があるのですが、自分のことがおざなりになってしまいます。

私たちは日々やることに時間を費やし過ぎているのかもしれません。自分の体のケアも、心のケアも、自分と向き合い自分の本音や願いや想いと繋がることも後回しにしてしまいます。時間ややることに追われすぎて、自分が本当に大切にしている事を見失ってしまっていることさえあります。

自分を労り自分と繋がる

リトリートでは、日常の忙しさやプレッシャーから離れ、非日常空間に身をおき、自分の心や体を労り、自分のことを労ります。余計な力みや緊張を解し、心身を解放させ、心に余白を広げ、自分に向き合う時間を持ちます。普段頑張っている自分を労り、リラックス、癒し、活力を与えてあげます。やる事に追われるのでなく、何もしない時間、ただ存在する自分を許してあげます。

これこそ現代人が足りていない感覚だと思います。

毎月鎌倉・葉山・逗子で BE HERE NOW RETREATを開催しているのですが、参加してくださる皆さんが「こうゆう時間を持ててなかった」「余白ができた」「ゆっくりと自分と向き合うことができた」とおっしゃってくれます。日常の忙しさに追われているとどうしても、自分の事をゆっくりじっくりと考える時間を持つことができません。

Hamaii


3. リトリート旅の旅先の選び方と過ごし方

リトリートのプログラムを提供しているホテルや、ヨガやアーユルヴェーダに特化したリトリート施設など様々なものがります。そのようなリトリートプログラムや施設に参加するのも良いです。

リトリートに特化したホテルや施設でなくても、リトリート旅はすることができます。自分の求める居心地の良い空間があれば、どこでもリトリートできます。

石垣島の森のリトリートプログラム

重要なのは「自然」と「過ごし方」

私のリトリート旅は、移動中の読書、自然に触れること、美しい景色を見ること、居心地の良い空間で仕事したりジャーナリングしたりすることが多いです。時には、温泉やサウナでのんびりしたり、カヤックやSUPなど大自然を味わうアクテビティをすることもあります。買い物はしません。お土産も買わない時がほとんどです。現地でのリトリート時間を味わうことに重きを置いています。

旅先も様々です。
街でリトリートするよりも、大自然を感じられる空間でリトリートした方が心身のメンテナンス効果が倍増します。ウェルネスに関わる仕事をする様になり、また鎌倉に移住したことで、「自然」の癒しの効果や畏敬の効果を実感しています。海にはデトックスの力があり、森には活力を回復させる力があるなど自然でも様々です。

バイオフィリアという考え方があるのですが、人は本来自然との繋がりを本能的に求めています。そして自然には人の心身を癒し回復させる効果があり、人は大自然の畏敬に触れると自分の悩みなんてちっぽけだと俯瞰的な視野を手に入れることができます。

おすすめなのは自然溢れる場所です!
コロナ後に日本の美しさにも気づいて、日本の美しい自然の景色を求めて旅をしています。今は47都道府県制覇が目標です。最近の私のお気に入りは、沖縄と四国です!よかったらTrip Reportでご覧ください。

(blog) AWE effect - 「畏敬の念」を感じると悩みなんてちっぽけだと感じる

美しく透き通った海に癒される「宮古島リトリート旅」

ひとりでリトリート旅

私はひとりでリトリート旅に出ることも結構あります。仲間とのリトリート旅でも、2-3日前入りしてひとりでリトリートしてから合流する事も多いです。2023年の12月にBE HERE NOWの法人化登録をしたのですが、その時は、法人化登録後羽田に向かって沖縄ひとりリトリート旅をしました。ゆっくりと自分と向き合って、これからのこと、それからどんな会社にしたいのか、BE HERE NOWをどんなブランドにしたいのか自分と向き合いたかったからです。3日間、海を眺めながらジャーナリングをして、読書をして、またジャーナリングして、とても良い時間を持つことができました。

(blog) 旅しながら働く - 自分と繋がる弾丸沖縄ひとり旅

仲間とリトリート旅

結婚したり、子供が生まれたり、一緒に旅に行ける友達も減ってきますよね。「旅しながら働く」を公言していたら、旅仲間が増えました。口に出していると、集まってくるものですね。私たちの旅は、基本現地集合&現地解散。飛行機も、行く日程もバラバラです。その方がそれぞれが持っているマイルを使えたり、お得に旅をすることができます。

全日程を一緒に過ごすのでなく、夜だけ一緒にご飯を食べるケースもあります。宮古島で私がスキンダイビングで美しい海を満喫していた時、友人はホテルで仕事していました。リトリート旅はベッタリ一緒というより、気ままにお互いがやりたい様に過ごせて、共通の楽しみを共有する方がリラックスできます。気の合う旅友はとても貴重です。私がヨガとピラティスの資格を持っているので、朝ビーチヨガをしたりすることもあります。


(blog) 旅しながら働く - 美しく透き通った海に癒される「宮古島リトリート旅」

美しく透き通った海に癒される「宮古島リトリート旅」


4. 「旅しながら働く」を実践するマインド

脱幸せを先延ばしにするマインド
「〇〇できたら…」

私たちは「いつか何かをしたら」というマインドで幸せを先延ばしにする癖があります。大切なこと、本当の望みには目を瞑り、目の前の事に追われてしまいます。

「いつかお金ができたら」
「いつか時間ができたら」
「いつか余裕ができたら」

そんな言い訳をしながら自分の幸せを先送りにしてしまう。でもいつか全てが片付いて完璧な時間が手に入るのは幻想に過ぎません。

私もそうでした。

数年前、毎月旅行に出かける友達に「いーな。羨ましい。」と言ったら、「せりちゃん、やろうと思えばできるよ!」と言われ、その時はお金ないとそんな生活できないよ、難しい…思ったけど…

「よし、やろう!」と心を決め、願って行動し続けたら、なんとなく「旅しながら働く」が最近少し形になってきました。旅に行けなかったのは、お金ではなく、マインドの制限が要因でした。

海外に行かなくても、飛行機に乗って遠くに行かなくても、何か方法を探ってみたら旅に行く方法が見つかります。時間も作ろうと思えば、作れます。どんなに忙しくても、何かを手放して、「旅」を選択したらきっと旅に行けます。その手放すのは、完璧主義かもしれないし、焦りや不安かもしれないし、自分を制限するマインドかもしれません。

マインドを変えたい方は是非この本を読んでみてください。
(book) 限りある時間の使い方 オリバー・バークマン (著)

せとうちリトリート旅で読んだ本です。

「失う不安」でなく、「捨てる喜び」を
— Oliver Burkeman

旅のために運転も練習

私は20年ぐらいペーパードライバーでした。車を運転する機会もなく、もう運転は危うい。でもリトリートの旅先は大自然も多いので、車がないと不便です。もし車が運転できなかったら、運転できる友達と毎回旅に出ないといけないという制限も発生します。そこで、運転の練習しました。地元で両親の車を借りながら、運転の練習を何度も繰り返し、ついにレンタカーで運転できるようになりました。沖縄での初レンタカーのエピソードは今だに旅友との間で笑える話のネタになってます。今はもう慣れて普通にレンタカーできます笑。

自分を制限しないこと!大切ですね。

マイルやポイントを活用

私の旅友はとても旅上手です。American ExpressのMarriott Bonvoyのポイントを活用したり、Halhの旅のサブスクを利用したりしています。じゃらんやyahoo travelのキャンペーンを活用して、とてもお得にホテルを取ってくれます。私も見習って、Bonvoyポイント貯めながら、Halhも活用し、旅はなるべく早めに計画して、お得にホテルを取るようになりました。飛行機は基本マイルです。マイルもANAのトクタビマイルやJALのどこかにマイルを使うと少ないマイルで旅ができます。最近では、YoutubeやInstagramでも色々なお得情報を紹介しているサイトがたくさんありますので探してみてください。

Marriott Bonvoy® アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード紹介コードはこちら
Halh紹介コードはこちら


5. リトリート旅の効果と得られるインスピレーション

会社員時代の昔の私にとって「リトリート旅」は”活力の回復”でした。仕事で燃え尽きて、回復。そのために必要でした。

ウェルネスに関わる仕事をするようになり、今は、燃え尽きる前に定期的に心と体のメンテナンスするようにしています。今の私にとってリトリートは、”休息”、”刺激”、そして”幸福”です。

毎日頑張って仕事して、少し視野が狭くなってきたな、何か刺激が必要だな、余白が少し足りないかもしないなと思ったら旅で心の余白を広げます。日常から離れることで”休息”を自分に与え、非日常空間に身を置くことで新たな”刺激”を与えます。リトリート旅が癒しと余白を与えてくれます。

新たな環境に身を置くことで、日常の思考から離れ、五感や創造性を活性化させ、新たな「インスピレーション」も得る事ができます。同じ仕事でも、旅先で、リトリート空間でするだけで、新たなアイデアが広がったり、日常で埋もれて気づかなかった事に気づくこともあります。

そして、「幸福」

リトリート旅自体にももちろん幸福を感じるのですが、旅から戻った日常にも幸福を感じます。幸福順応という言葉を聞いたことがありますか?人間は「慣れ」の生き物です。どんなに好きな場所に住んでいたとしても、それが日常になると幸福感が薄れていきます。嬉しいことがあってもその幸福な状態にすぐに慣れてしまい、今まで幸せと感じていた事が幸福感が薄れてしまう事を「幸福順応」と言います。非日常に触れることで、日常が愛おしく貴重なものに感じられます。

リトリートには様々な効果があります。

リトリートは「本来の自分に戻るための時間」とも言われています。ゆったりと自分に向き合う時間を持つことで、今の自分の状態に気づいたり、本来の自分の想いや願いに気づく効果もあります。自分の人生や仕事に意味を意義を見出すことにも繋がります。

自分のために時間をとり自分と繋がる時間を持つことは、自分らしく生き生きと生きていくためにも貴重な時間になります。リトリートの後は、心と体の活力が回復され、ポジティブなエネルギーで自分の持っている力を発揮することができます。

忙しい人、日々時間に追われている人、自分の時間を持てない人こそリトリートの時間が必要です


6. 自分の心を満たすリトリート旅をしよう

幸せの形も、幸せの要素も人によって様々です。私はお家ベジタリアンをしているので、豪華な食事に以前程興味がなくなり、ヘルシーな食事の方が心が満たされます。私の友人はとてもグルメで、現地の食事を楽しむことを旅の1番のプライオリティにおいています。私の場合、食事よりも絶景です。

人によって重きを置く価値観や惹かれるポイントが違います。

このブログを見ても一目瞭然だと思うのですが、私は海が大好きです。住んでいるのも海の近く、旅先もいつも美しい海のスポットが多いです。海が好きで、海に癒されます。これも、自分を満たす要素です。

高級ホテルよりも、キャンプ
海よりも、山
都会よりも、大自然

趣味嗜好は人によって様々。

大事なのは自分の心を満たすことです。誰かとの比較ではなく、自分の心が基準です。高級ホテルでなくても自分好みのコンパクトなホテルのが居心地が良いかもしれません。私は沖縄のアンテルーム那覇に良く泊まるのですが、あそこの雰囲気が大好きです。とても癒され、仕事が捗ります。

自分好みの居心地良い空間を探すのが大切です!

沖縄 アンテルーム那覇


7. まずはリトリートを体験

BE HERE NOWでは毎月鎌倉、逗子、葉山でリトリートを開催しています。日帰りで半日で参加できるものや、宿泊型で泊まるリトリートなど、様々な種類のリトリートを展開しています。

葉山うみのホテルでうみのリトリート
鎌倉の能舞台で癒しの音の瞑想リトリート
逗子の隠れ家ハウスで食べる瞑想リトリート
長谷の三角屋根裏で香木の瞑想リトリート
など。

体から、心から、自然からのアプローチで
心身を癒し活力を回復します。日常の忙しさから離れ自然溢れる心地よい非日常空間に身を置くことで余計な力が手放され心に余白が広がります。

良かったらBE HERE NOW RETREATにリトリート体験にお越しください。

日常のやる事に追われるDOINGモードから
ただ今この瞬間に存在するBEINGモードへ

「考える」を手放し
「感じる」に意識を向ける

「評価判断」を手放し
「ありのまま」を受け止める

自然溢れる空間に身を委ね自分と繋がる時間


今この瞬間に、意識的に、評価せずに、注意を払う
— Jon Kabat-Zinn

8. まとめ

これからも「旅しながら働く」と「3拠点生活」を目標に、リトリート旅を楽しみながら、旅の記録を綴っていきたいと思います。皆さんも惹かれる場所があったら、「時間がない」「お金がない」という自分のマインドの制限に負けずに、人生を豊かに楽しむために旅をしてください。

おすすめの絶景スポットがあれば是非教えてください。

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【blog】マインドフルネスの最強ツール - 心と体を整える「呼吸法」の効果とやり方

BE HERE NOWマインドフルネスコーチ/リトリートオーガナイザーのSERIです。マインドフルネス、ウェルネス、セルフケアや「生き生きと働く「マインドについて発信しています。

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マインドフルネスの最強ツール

24時間365日私たちと共にあり、私たちは常に呼吸をしています。普段は無意識に行なっているため何の気もとめていません。ただ常にあるもの。空気みたいな存在です。マインドフルネスを学ぶようになってこの「呼吸」が最強のツールだということを気づきました。

「呼吸」は”生命”と繋がっています。呼吸が止まると死んでしまいます。そして、「呼吸」は私たちの”体”とも”心”とも密接に繋がっています。呼吸をツールとして用いることで、心身の状態にアプローチできます。

「呼吸」はマインドフルネスの最強ツール
そして最も身近な使えるツールです。

呼吸は生命維持に欠かせないプロセスであり心の安定にも欠かせないものです。

今回は「呼吸」について書きたいと思います。



1. 生命を維持する呼吸の力

なぜ呼吸が必要か??

私たちは呼吸がないと生命を維持することができません。生命維持に欠かせないプロセスです。

呼吸は生物学的に言うと、体に酸素を取り入れ、二酸化炭素を排出する循環プロセスです。新しい空気を吸い込むと、酸素が肺に入り、血液中に取り込まれ、血液中に取り込まれた酸素は、全身の組織や細胞に取り込まれます。細胞が酸素を利用してエネルギーを作り、その過程で発生する二酸化炭素が吐く息と共に排出されます。

これによって私たちは生命を維持できます。

神経系・心拍数・免疫系への影響

呼吸は、酸素の交換プロセスだけでなく、他にも多くの影響を与えます。呼吸は、自律神経(交感神経と副交感神経)の働きと連動しています。呼吸のリズムや深さは、心拍数や血圧にも影響を与え、免疫系とも関連しています。

浅い呼吸は、交感神経を過度に活性化させ、体内で炎症を引き起こしやすくします。呼吸が深く安定していると、副交感神経が働き、体内の炎症反応を抑えることができます。呼吸法を取り入れると、免疫系の機能が向上し、風邪や感染症にかかりにくくなるという研究もあります。


2. 現代人の呼吸は浅くて早い

1日にどれくらい呼吸をしているか?

私たちは1日に3万回呼吸していると言われています。24時間365日呼吸しないと生命を維持できません。普段無意識に呼吸をしているので”3万回”と聞くと驚くかもしれません。

現代人の呼吸は浅く早い

現代人は1分間に大体17-20回呼吸をしています。この数は浅く早いリズムになります。BE HERE NOW RETREATでも呼吸法を紹介するのですが、皆さんご自身の呼吸の浅さに気づかれたり驚かれたりします。

ヨガや瞑想、呼吸法で実践するときは、大体1分間の呼吸の回数を4-6回で行います。深く長いリズムの呼吸になります。この深く長い呼吸は、心拍数を低下させ、リラックスを促す効果があります。

1分間に4回だと1回の吸う&吐くを15秒で行うカウントになります。これかなり長いですよね?初めてやる方は、息が続かないと感想を言われる方もいます。でもそれぐらい私たちは普段無意識に浅く早い呼吸をしています。

現代は情報社会・ストレス社会。たくさんの情報を処理し、判断をし、常にアクティブな状態です。このアクティブモードが早い呼吸を促しています。

Inhale Slowly, Exhale Slowly.

一度目を閉じてゆっくりと呼吸してみてください。


3. 呼吸と心理は繋がっている

呼吸と心理は繋がっています。私たちは、不安や緊張を抱えている時に呼吸が浅く早くなります。逆に、リラックスして安定している時には呼吸が深く安定します。浅い呼吸の時にはソワソワしてしまい、深い呼吸に時には安定を感じます。呼吸と心理は密接に繋がっています。

緊張した時
呼吸が速く浅くなる

深呼吸しながら
緊張することはできない

これが呼吸と心理の繋がりの方程式です。おもしろいですよね。私たちは、緊張すると呼吸が浅く速くなるのですが、ゆっくり深い呼吸をしながら緊張することはできません。

この連携を利用するのが「呼吸法」です。

呼吸法とは意識的に呼吸を制御することで身体と心に影響を与える技術です。呼吸は、無意識でも、意識的でも行える脳の活動に効果を及ぼす唯一意識が介入できる感覚器官です。呼吸を意識的にコントロールする事で、メンタルにアプローチできます。


4. マインドフルネスと呼吸の関係性

マインドフルネスとは、体もマインドも今に存在させる在り方です。私たちは1日に7万回思考していて、私たちのマインドは起きている時間の46.7%”今この瞬間”でないどこかを彷徨っていると言われています。過去や未来、そして他人との比較にマインドが浮遊しています。

マインドが過去に行ったときは”過去の後悔”、未来に行った時は”未来への不安”、そして他人との比較や評価判断でネガティブな状態に引っ張られがちです。これが人のデフォルトのネットワークです。

だからこそ、マインドフルに今に意識を向ける練習が必要です。

マインドフルネスには様々なプラクティスがありますが、これらのベースにあるのが「呼吸」です。”瞑想”でも、ヨガやピラティスで知られる”動く瞑想”でも、呼吸はとても重要な要素です。

なぜ「呼吸」が重要か?

それは、呼吸がいつ何時も「今」に意識を戻してくれる最強のアンカー(錨)になるからです。呼吸は24時間、365日私たちと共ににあり、いつでも使える最も身近なツールです。そして、1つ1つの呼吸が今にしか存在しません。マインドフルに「今」に意識を向ける時、呼吸の感覚に意識を向けるのがいつでもどこでも使えて、更には心理と密接に繋がっているため効果的だからです。


今この瞬間に、意識的に、評価せずに、注意を払う
— Jon Kabat-Zinn

5. おすすめの呼吸法のやり方

世の中にはたくさんの呼吸法があります。腹式呼吸、胸式呼吸、片鼻呼吸法(ナディ・ショーダナ)、ウジャイ呼吸、カパラバティなど。その中でも私も活用しているおすすめの呼吸法を2つ紹介します!

① リラックスを促すパワーブリージング

緊張した時や、眠れない夜に行うと効果抜群の呼吸法です。

やることは簡単です。

4秒で吸って、8秒で吐き出す

吸う息に対して吐く息を2倍の長さにします。4秒8秒になれたら、6秒で吸って12秒で吐く、8秒で吸って16秒で吐くような形にアレンジしても大丈夫です。重要なのは、吸う息に対して2倍の長さで吐き出すことです。

先にも述べたように、呼吸は自律神経と繋がっています。吸う息は「交感神経」と吐く息は「副交感神経」と連動しています。「交感神経」は、ストレスや緊張を感じたときに働き、心拍数や血圧を上げるアクティブモードです。「副交感神経」は安定や休息を促進し、心拍数や血圧を下げ、体を回復させるリラックスモードです。

吐く息を2倍にすることで、副交感神経を優位に促します。

私は眠れない夜にベッドの上でこの呼吸をしたり、緊張したり心がそわそわした時に行っています。私が一番おすすめする効果的な呼吸法です。

Point
より深く長い呼吸を心がける

深く長い呼吸の効果としてあげれるのが、ストレス軽減や感情のコントロールです。深い呼吸は副交感神経を活性化し、体がリラックス状態に入ることで、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌が減少します。このため、緊張や不安感が和らぎ、心が落ち着く効果があります。怒り、緊張、不安などの感情が高ぶると呼吸が浅くなりやすいので、よりゆっくりとした呼吸を意識的に行うことで、これらの感情を和らげることができます。

リラックスしながら、ゆったりと深く吸って深く吐きましょう。

② 集中力を高めるボックスブリージング

ボックスブリージングは、4つの等しいリズムで行う呼吸法です。

4秒で吸って、4秒止めて
4秒で吐いて、4秒止める

4カウントで鼻からゆっくり息を吸い、息を吸い込んだ状態で4カウント息を止めます。4カウントで口からゆっくり息を吐き出して、吐き切った状態で4カウント息を止めます。

これを数分間繰り返します。

呼吸をコントロールする事で、心身をコントロールする技術です。呼吸を制御することで、心身を落ち着かせ、集中力を高めることができます。

アメリカの軍隊で使われる
タクティカルブリージング

この呼吸法4-4-4-4の呼吸法ですが、別の名前をタクティカルブリージング(戦術的な呼吸)とも言われます。軍や警察、特殊部隊など、極度のストレスや危機的な状況に直面する職業で用いられる呼吸法です。戦闘や緊張が高まった状況で、ストレスホルモン”コルチゾール”のレベルを下げ、心拍数を落ち着かせ、冷静さと判断力を維持するために使えます。

私たちは戦闘で使うわけではないですが、大切なプレゼンや打ち合わせの前に冷静さと判断力を維持するために使えますよね。


6. まとめ

「呼吸」はマインドフルネスの最強ツールです。呼吸は生命維持に欠かせないプロセスであり、心の安定にも欠かせないものです。最も身近でありながら、無料のこのツール。使わない手はありません。

呼吸は心がそわそわしたりイライラした時に感情をコントールするのに効果的です。ストレスや緊張を感じた時に、心を落ち着かせるのに効果的です。マインドが彷徨った時に、集中力を高めるにも効果的です。

是非呼吸法を日常で取り入れてみてください。

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【blog】ストレスに負けない脳を作る!扁桃体ハイジャックを防ぐ運動の力

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テーマは「ストレスに負けない脳」です。

私はどちらかというとストレスに弱い方でした。仕事のプレッシャーで頭痛になったり、体に発疹が出たり、胃が痛くなったり、ストレスが体にも現れることがよくありました。独立してからも、ストレスとプレッシャーで未来への不安に恐怖心を感じたり、逃げたくなることも多々ありました。

最近ふと「私メンタルすごく強くなったな!」と感じました。

昔は衝撃的なできことに心がソワソワし、ネガティブな出来事に心が引きずられ、何日も何週間も落ち込んだり引きずったりして、負のループから抜け出せなかったのですが、最近は無駄に振り回されることも、変に引きずられることもなくなりました。

メンタル強化の1つの要因が「運動」!
運動こそストレスに負けない脳を作るのに最適な最強のツールです!

生きているとストレスは必ずあるので、ストレスをなくすのは不可能です。でも、ストレスを乗りこなす力を養うと、自分を守ることができ、持っている力を発揮することができ、自分を幸せにすることができます。


ストレスがゼロの生活を送ることは、まず無理だ。それよりもストレスに対する抵抗力を高める方がはるかに賢明といえよう
— 「運動脳」より


1. 『良いストレス』と『悪いストレス』

そもそもストレスとは?

ストレス反応とは、ストレスを起こす刺激「ストレッサー」に対して心と体が反応する事によって生じます。心や体にストレスを引き起こす外部の要因や出来事などの刺激のことを「ストレッサー」と言います。物理的にはストレスとは「物体に圧力を加えることによって生じる歪み」という意味になり、ストレス刺激によって与えられる体と心の生じる歪みです。

ストレスには良いストレスと悪いストレスがあります。

『悪いストレス』

『悪いストレス』は、ネガティブな敵になるストレスです。心や体に負担をかけ、健康を損なう原因になります。悪いストレスの要素は「過剰であること」と「慢性的であること」です。

仕事での過度なプレッシャー、人間関係のトラブル、終わりの見えない厳しい状況など。このようなストレスは、心身に大きな負担をかけ、疲労感や不安感、体もメンタルも健康問題を引き起こします。慢性的なストレスは、ストレスホルモンを過剰に分泌し、免疫力の低下、消化器系の不調、睡眠障害、うつ病や不安症の原因になります。

逆に必要なストレスもあります。

私たち人間は「ストレスがないこと」にもストレスを感じます。適度なストレスは生きていく上で大切な要素であり、生きがいや達成感にも繋がります。

『良いストレス』

『良いストレス』はポジティブな自分の味方になるストレスです。チャレンジや目標達成に向かって努力する際に感じる刺激です。

新しい事に挑戦する時には、緊張や不安を感じると思います。でもこの良いストレスは、やる気や集中力を引き出し、パフォーマンスを向上させる役割を果たします。

『悪いストレス』の「慢性的」に対し、『良いストレス』は「一時的」です。


2. ストレスに対する「逃走闘争反応」とは?

ストレスホルモン「コルチゾール」

ストレスに対面した時に脳のストレス反応として、扁桃体が警告を発して、ストレスホルモン『コルチゾール』が分泌されます。動悸が激しくなり心拍数が上昇し、体は「戦うか逃げるか」の状態に入ります。英語ではこれと”Fight or Flight”と言います。戦闘態勢に入るか逃走態勢に入るか反応します。

この機能は本来、前にトラが現れた時などの危機的状況を脱するための本能的な反応でした。現在では道端でトラに遭遇することはないのですが、現在でもこの「闘争逃走反応」は存在します。

プレゼンの前、何かミスとした時、意見が対立した時、打ち合わせでの口論や反論、何か判断を迫られる状況で起動します。命を脅かす脅威ではないけれど、体は危機に面したものと解釈し反応します。

最近知ったのですが、人がフィードバックを受ける時にもこの「闘争逃走反応」が働くそうです。上司が部下に何かネガティブなフィードバックを与えようとする時、相手はファイティングポーズで自身を守ろうと構えます。

この「闘争逃走反応」は本能的な機能で必要なものなのですが、これが長期的に続くと体に悪影響を及ぼします。扁桃体が過剰に反応し、冷静な思考を奪う「扁桃体ハイジャック」が発生します。


3. 情動の暴走「扁桃体ハイジャック」

通常ストレスの刺激は「扁桃体」を経由して理性を司る「前頭前皮質」に送られ、冷静に処理されます。しかし、急激なストレスや恐怖を感じると、扁桃体が即座に「戦うか逃げるか」の反応を引き起こし、前頭前皮質の働きを妨げます。

ストレスの警報システムである「扁桃体」には、ストレス反応を引き起こすだけでなく、自分の中で生まれたストレス反応にも刺激を受け過剰反応するという特性があります。扁桃体の興奮が治らなくなるとパニック発作が起きます。

扁桃体ハイジャック

「扁桃体ハイジャック」とは、心理学者ダニエル・ゴールマンが提唱したものです。強い感情により扁桃体が過剰に活性化し、理性を失った状態になることを言います。理性を司る”前頭前皮質”が、情動を司る”扁桃体”にハイジャックされた状態です。

そうなると、冷静な判断ができなくなり、衝動的な行動や感情的な反応に支配されてしまいます。

「なんであんな事いちゃったんだろう?」
冷静に戻って猛省した経験誰でもありますよね。


4. 「扁桃体ハイジャック」を防ぐ運動の力

運動すると、その運動をしている間、ストレスホルモン「コルチゾール」の分泌量が増えます。体にかかる負荷がストレッサーになるからです。でもこれは一時的なコルチゾールの分泌であり、運動をやめると徐々にコルチゾールのレベルが低下します。

不思議な現象なのですが、運動を継続すると運動中のコルチゾールの分泌量は次第に上がりにくくそうです。体がストレス反応に慣れるんですね。

そして、これがまた不思議な現象なのですが、運動を定期的に続けていると、運動以外のことが原因のストレスであっても、ストレスホルモン「コルチゾール」の分泌量が上がりにくくなるそうです。運動で鍛えた耐性が、現実世界の他の状況でも適用されます。

運動によってストレス耐性が鍛えられ、ストレスホルモン「コルチゾール」がコントロールされます。

① 情動の暴走を防ぐブレーキペダル「海馬」の働きを強化

扁桃体の過剰な働きを抑えストレス反応を制御する脳のエリアが2つあります。1つは記憶を司る領域「海馬」と理性を司る領域「前頭葉」です。

『海馬』

海馬は、記憶と司ることで有名ですが、感情を暴走させないためのブレーキ役としても働いています。けれど、過度なコルチゾールにさらされると海馬が萎縮してしまいます。重いストレスを抱え続けると、言葉がうまく出なくなるのはこれが原因のようです。

運動習慣を続けると、海馬の働きが強化され、海馬で新しい細胞も生まれるそうです。ストレス反応対するブレーキが強化されます。

② 情動の暴走を防ぐブレーキペダル「前頭葉」の働きを強化

もう1つストレス反応のブレーキ役として働くのが「前頭葉」です。前頭葉は、衝動を抑えたり、思考分析を行う理性を司る脳の領域です。ストレスに対しても、理性的に、そして冷静に対処する時に活性化されます。大袈裟に過剰反応しないように働きます。

前頭葉もストレスによって萎縮します。心配性の人は、前頭葉の各部位が小さくなっている傾向があるそうです。

そしてこの前頭葉も運動によって強化されるそうです。定期的に運動すると、前頭葉と扁桃体の連携が強化されるという研究結果もあるそうです。

運動すると、扁桃体の過剰な働きを抑えストレス反応を制御する機能を持つ「海馬」と「前頭葉」が強化されます。


5. ストレス耐性を高めるにはどんな運動が効果的か?

運動すると、ストレスホルモン「コルチゾール」の分泌量が抑えられ、上昇しにくくなる。そして、運動によってストレス反応のブレーキ役である海馬と前頭葉が強化され、扁桃体の過剰反応が抑えられます。

ストレス耐性強化に推奨されている運動は「有酸素運動」です。少なくとも20分、週2回以上行うと良く、そして継続すればするほど閣下が期待できます。海馬も前頭葉も鍛えるには時間がかかるそうです。でも、運動を習慣化すれば、1年後にはストレスに強くなった自分を感じるかもしれません。


6. まとめ

私は「運動」と「脳」に関する本がとても好きなのですが、運動が脳に与える効果をしれば知る程、運動したくなります。そして実際に運動を毎日の習慣として、自分の思考や感情のコントロールに対する絶大な効果を感じています。

今では1日1回運動しないと体も脳もスッキリしないという感覚になっています。それに、朝運動した日の仕事は、ストレスが軽減され、無駄な反応に引きずられずに、脳が活性化して、自分の力を支えている感覚になります。

運動は体の機能だけでなく、
脳の機能も高めてくれます。

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【blog】頭を休ませるセルフヘッドスパで毎日のセルフケア

BE HERE NOWマインドフルネスコーチ/リトリートオーガナイザーのSERIです。マインドフルネス、ウェルネス、セルフケアや「生き生きと働く「マインドについて発信しています。

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テーマは「頭のケア」です。

美容院でシャンプーしてもらったり、ヘッドマッサージしてもらうと、「私の頭こってる…」って感じたりしますよね。私も忙しい時や、何か考えないといけないことがたくさんある時に、特に今日頭が硬いなって感じます。

人は何かに集中すると歯の食いしばりやこめかみ周辺の筋肉に負荷がかかるそうです。自律神経の中枢である脳や、頭の凝り固まった筋肉をほぐすことで自律神経の中枢に働きかけることができます。アクティブになったマインドや、交感神経優位に傾いた状態を緩和することができます。

ヘッドスパも是非毎日のセルフケアに取り入れてみてください。



1. 現代人は頭がこりやすい

現代人は頭が凝りやすいと言われています。頭皮が凝る原因は「血行不良」です。運動不足、姿勢、ストレスなどの生活習慣の乱れによって引き起こされます。

頭の筋肉は薄く固くなりやすいです。頭の筋肉が過度に緊張し、血流が悪くなり、老廃物が排出されなくなり、頭のコリに繋がります。首や肩の筋肉とも繋がっているので、肩の凝り、首残り、目の疲れ、頭痛など症状も引き起こします。血行不良から、たるみ、くすみ、シワの原因にもなってしまいます。

原因① 運動

定期的に運動していますか?私は毎日運動を心がけているのですが、2-3日やらないだけで全身が凝り固まってしまいます。体も頭も動かさないと凝り固まり血行不良に陥ってしまいます。

原因② 姿勢

リモートワークの普及により、自宅から出なくなり、1日デスクワークで同じ姿勢で過ごす事も多くなったのではないでしょうか?同じ姿勢により、過度に使われる筋肉と弱る筋肉がありバランスが崩れます。肩や股関節なども固まり安いですが、同時に頭も固まり安い筋肉です。

原因③ストレス

ストレスを感じると、筋肉が固くなり血管が収縮します。長期的にストレスがかかると、筋肉や筋膜はどんどん固まり、血流が悪くなります。ストレスを感じている人は、無意識のうちに歯の食いしばりや歯ぎしりをしてしまっています。

原因④ 目の疲れ

目の疲れは、肩凝り、首凝り、そして頭の凝りの原因になります。スマホやパソコンなど、長時間目を使い続けることが多い現代人の頭は凝っています。


2. 脳番地 - 脳の8つの「部位」と「機能」

頭部は体の中枢神経系が集中しているとても大切な部分です。日々休むことなく働き続けています。

脳番長という言葉を聞いたことがあると思いますが、脳番地とは脳の「部位」と「機能」を同時に表わす概念で、人間の脳は働きの異なる120の脳番地から構成されていると言われています。大きく分けると8つの番地からできています。

思考系脳番地:自発的な考えや行動を促す
感情系脳番地:喜怒哀楽などの感情表現に関わる
伝達系脳番地:コミュニケーションをする
理解系脳番地:情報を理解し応用する
運動系脳番地:体で動かすこと全般に関わる
聴覚系脳番地:耳で聞いたことを脳に集める
視覚系脳番地:目でみたことを脳に集める
記憶系脳番地:情報を蓄積し、利用する
(参照) 脳とココロの仕組み入門

<前頭葉>
脳の最前部の前頭前野には、高度な脳機能を司る「思考系脳番地」があります。情報社会の現代は、処理する情報量も多く、判断することも多く、常にアクティブな状態です。筋肉も緊張状態が続きやすく、血行不良が起き、白髪や薄毛の原因にもなります。フロント部分に白髪が多いのもそのせいです。

<側頭部>
側頭部には、脳の深部にある扁桃体や記憶を司る海馬と繋がる側頭連合野、言語の意味を理解するウェルニッケ野などがあります。感情を司る「感情系脳番地」や言葉を扱う「伝達系脳番地」や「理解系脳番地」が位置しています。これらも常にフル稼働していますよね。

<後頭部・首の後ろ>
後頭部のには「視覚系脳番地」があります。この脳番地もスマホやPCで酷使していますよね。頭の重さは成人で4-6kgあり、その重さを常に支えています。肩こりや頭痛の原因は、姿勢不良による首の血行不良からきていることもあるそうです。

脳は常にフル稼働で疲労している状態です。


3. 脳を休ませるセルフケア

頭は、毎日シャンプーしたり、洗顔したりと、自分で触れることも多い場所なのですが、無意識になりがちですよね。ケアを十分にできている人は少ないと思います。

疲労した脳や固くなってしまった頭の筋肉を緩めるケアが必要です。それがヘッドスパです。毎週、毎月ヘッドスパに通えたら良いのですが、それはなかなか難しいので、毎日のセルフケアにちょこっと盛り込めるケアの方法を紹介したいと思います。

脳を休ませる一番の方法は?
一番大切なのが「睡眠」です。

良質な睡眠をとることが、脳疲労を回復させる上でも、脳を休ませる上でも大切です。ヘッドスパは、脳の過剰な強張りを緩め、自律神経を整え、良質な睡眠に導くサポートにもなります。


4. プロが教えるセルフヘッドスパの手法

今回はゴッドハンドとも言われるヘッドスパのプロ大谷恵さんにセルフヘッドスパの簡単な方法を教えてもらいました。大谷さんのヘッドスパとても気持ちいいんです。小顔ヘッドスパも提供されてます。

頭にはツボがいっぱいです。どこを押しても良いです。押しながら、意外なところが痛かったり、固くなっている箇所に気づいたり、とても気持ち良い場所を見つけたりするかもしれません。これも新たな自分の発見になります。

【手の使い方】
手指10本をバレーボールをトスするように頭にフィットさせてグリグリ回します。

【順番と方法】
指を頭皮から離さないようにフィットさせ、指に力を入れてゆっくり500円玉くらいの円を描くように頭皮ごと動かします。後頭部の首の後ろはつまみほぐすように。

⑴前頭部/頭頂部 
⑵側頭部 
⑶後頭部 
⑷首との境

この4箇所をイメージして、それぞれの場所に手をおきグリグリとマッサージしましょう。


5. シャンプーでちょこっとセルフヘッドスパ

シャンプー中にできるセルフヘッドスパも紹介してくれました。

大谷さんのおすすめはこれです!

ukaの頭皮ブラシ
In bathでもOut bathでも使える本格頭皮マッサージのブラシです。硬さが4つあります。

 

ukaの頭皮ブラシ
硬さ(Soft, Medium, Kenzan, Barikata)

uka homepage

大谷さんのおすすめはBarikata! バリカタってすごいですね笑。2つ持っていて、両方の側頭部に当てて同時にマッサージしているそうです。私も欲しいなと今狙っています。

シャンプーの時に、耳を起点に上に向かって引き上げるようにジグザグに手を動かしてマッサージします。

トリートメントの時もおすすめです。
トリートメントの時に髪全体をコーミングすると、コーミングの浸透圧でトリートメントが髪の毛の内部まで成分が入り込み、髪の補修効果がUPします。これとてもおすすめです。

毎日セルフヘッドスパはできなくても、毎日のシャンプーの時にちょこっとヘッドスパでケアできたらとても良いですよね。

ヘアケアに関してはこちらのブログへ
(blog) 髪にもウェルネスを - 美しく健康な髪を手に入れるセルフケア

 
 

6. まとめ

毎日フル稼働で働いてくれている「頭」。アクティブマインドで思考過多な私たちの脳が疲れてしまうのはしょうがないですよね。だからこそ、毎日のケアにちょっとした頭を緩ませるケアを入れれると良いですよね。

髪のセルフケアで
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【blog】髪にもウェルネスを - 美しく健康な髪を手に入れるセルフケア

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テーマは「美しい健康な髪」です。

髪の調子が悪いと気分が落ちてしまいますよね。花王株式会社のアンケート調査で、髪がパサつく、乾燥する、まとまりにくいなど、髪の調子が悪い時に、94%もの女性がネガティブな気持ちになるという結果が出たそうです。髪の調子はメンタルにも影響を与えるので、とても大切ですよね!

人は根源的に「健康的であること」に美しさや魅力を感じるそうです。

潤いのある健康的な艶やかな髪。気分やメンタルにも影響を与える髪の質。髪のウェルネスを高めることでポジティブなマインドを得られるかもしれません。肌ケアはたまに怠ってしまう私ですが、髪ケアはこだわりをもって実践してきました!私が20年以上信頼して髪のケアをお願いしている新宿御苑の美容院CLOSETのオーナー田中将洋さんのアドバイスももらいながら、私が特におすすめ髪のセルフケアとグッズを紹介したいと思います。

健康的で美しい導くには日々の生活習慣とセルフケア!

「セルフケア」も無意識に流されるマインドレスな状態でなく、意図的に意識を向けるマインドフルな状態が大切だなと感じています。



1. 美しく健康な髪に導くケア(ライフスタイル編)

①バランスのとれた食事をとる

現代人は、炭水化物や脂質を取りすぎていて、タンパク質、ミネラル、ビタミンが不足しています。”We are what we eat”と言いますが、私たちの体も髪も食べたものからできています。髪の主成分であるタンパク質。タンパク質は肌や髪の保湿成分でもあるので、不足すると乾燥の原因や潤い不足に陥ってしまいます。

私はおうちベジタリアン(勝手に命名したのですが、家の食事だけお肉やお魚を食べないスタイル)の生活をしています。そのため、タンパク質が不足しがち。以前はプロテインを飲んでいたのですが、今は自然な食事から摂取しようと、豆腐や納豆から摂取を心がけています。ビタミンAはニンジン、ビタミンBは大豆や卵、ビタミンCはフルーツやブロッコリー、ビタミンDはキノコ類、ビタミンEはアーモンドやアボカドから取るようにしています!アーモンドはミネラルも豊富なので家に必ず常備しています。食べ過ぎてしまうのがネックです…笑

②良質な睡眠をとる

睡眠中に「成長ホルモン」が分泌され体の再生が行われます。ゴールデンタイムと呼ばれる午後10時から午前2時にはしっかり睡眠をとることが重要。また消化にエネルギーが使われ過ぎると体の再生にエネルギーが使われなくなってしまいます。夜遅くに食べ過ぎず朝起きたらお腹が空いてるぐらいの状態にして、寝ている間にしっかりと体の再生にエネルギーが使われるようにしましょう!

乱れてしまう時期もあるのですが、なるべく10PM-6AMの睡眠の生活を心がけています。そのためには良質な眠りを促すライフスタイルも重要です。良質な眠りは健康には必須なので、BE HERE NOW RETREATでも何度か眠りをテーマに扱っています。
良かったらこちらをご参考ください。

(Retreat Report) 眠りの質を高める 「眠りのリトリート」

良質な眠りを促す「眠りのリトリート瞑想」動画も是非ご活用ください。
寝る前に行う10分間のBODY SCAN瞑想動画です。
CLICK HERE

③有酸素運動をする

有酸素運動は美髪効果があると言われています。ウォーキングやランニングなど大きく呼吸をして酸素を取り込みながら行う有酸素運動には「血行促進」「ストレス解消」「老化防止」といった効果があるため健康な髪にも効果的です。毎日軽いウォーキングが体や心の健康にも繋がります。リモートワークだと歩数が激減してしまいがちですが、健康には1日8,000歩が良いと言われています。


2. 健康な美しい髪に導くヘアケア

髪自体のケアも大切ですが、健康な髪が生えてくるように頭皮環境を健康な状態に整えるもヘアケアで大切な要素です。プロの美容師さんにアドバイスももらいながら美しく健康な髪に導くヘアケアをご紹介したいと思います。


2-1. 頭皮をマッサージするブラッシングケア

髪が生えてくる頭皮の環境をしっかり整えることがヘアケアではとても重要!体がマッサージを必要とするように頭もマッサージを必要としています。私が愛用してるのはAvedaのパドルブラシです。ブラシ部分が頭皮に刺激を与え、心地よい刺激のブラッシングができます。髪や頭皮への負担を緩和するようデザインされている優れもの。名前を入れる事ができて、ギフトにもオススメです。

頭皮ブラッシングケアのやり方

  1. 毛先のブラッシング
    最初から根元からとかすと絡まりやすくなります。枝毛の原因にもなるのでまずは毛先から。

  2. 根元から全体をブラッシング
    根元をマッサージするよる意識で、上から下に向かって髪全体をブラシでとかします。

  3. 髪の内側からもブラッシング
    表面をとかしたら内側も根元から毛先に向かってとかします。


2-2. 頭皮環境を整えるスカルプケア

もう1つの頭皮環境のケアは「汚れを落とす」こと。毎日メイクを落とさないと肌が荒れてしまうように、毎日歯磨きをしないと虫歯になってしまうように、ヘアケアでも落とすケアが大切です。私はスカルプケアを取り入れてから髪の質が変わりました。私が長年リピートで愛用してるのはMARKS&WEBのスカルプクレンジングジェルです。地肌を清潔にする保湿成分も入った頭皮用クレンジングです。週に1-2回スカルプケアするだけで髪質が変わります。

 

MARKS&WEB
スカルプクレンジングジェル

私はボディソープのRERAXも長年愛用しています!香りに癒されます。


2-3. 自分の髪質に合ったシャンプー

以前はサラサラなキレイな髪にしたくて美容院で毎月のようにトリートメントしていました。それが自分に合うシャンプーに出会ってからトリートメントの回数が劇的に減りました!

ナチュラルヘアケアブランドのものはノンシリコンシャンプーが多いです。シリコンはキューティクルを守りきしまない髪に近づけてくれる合成樹脂のコーティング剤のようなものです。シリコンが悪いという訳ではなく、私の髪質の場合シリコンシャンプーだとシリコン過多になりすぎてベタベタしてしまうようでノンシリコンのシャンプーが髪質に合っていました。逆にノンシリコンシャンプーだと髪質がごわごわしてしまうタイプの人もいるようです。実際試して自分の髪質に合うものを使うのがベストです。

以前読んだ本に「ケミカルなものを食べることに気を使うなら、付けるものも気をつけないといけない」と書いてあり、シャンプーのケミカルな成分が頭皮や皮膚から経皮吸収で体内に吸収されていると書いてあったので、それからナチュラルヘアケアブランドのシャンプーを選択しています。ただ、実際は皮膚は吸収器官でなく排出器官であり経皮吸収は僅かということです。私の通っている美容院では、ケミカルと天然由来成分のハイブリッドをオススメしています。

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色々試した結果、今はAuthentic Beauty Conceptを愛用しています。ピンク色のデーツ&シナモンのGLOW を使っているのですが、香りも洗いあがりの髪の質感もすごく気に入ってます。あまりに良くて母にもギフトで送りました。自分に合うか試してみる価値ありだと思います!

Authentic Beauty Conceptは、ドイツ生まれのヴィーガンヘアケアブランドで、動物由来の成分は一切使用せず、全部植物成分でできていて、素髪の美しさを引き出してくれます。成分を見ると、意外なものを使っていておもしろいです。「何を入れるか」と同じくらい「何を入れないか」も大切にしているそうです。

以前お店の人に聞いたら、このプロダクトはノンシリコンで一切化学薬品は入っていなく、ヴィーガン処方で、硫酸塩、パラベン、シリコン、鉱物油、人工着色料を一切含んでいないと説明してくれました。シリコンに変わる植物成分を探し、最新テクノロジーを活用しそのエッセンスを慎重に濃密に抽出しているそうです。更には容器も土に変える成分でできているとのこと。ほんと地球に優しい商品ですね。

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以前はJohn Master Organicのイブニング プリムローズ シャンプーとシトラス ネロリ コンディショナーを使っていました。こちらもおすすめです。


2-4. トリートメントの際のコーミング

やり始めて髪の質が上がったのが、トリートメントの際のコーミングです。これは最近田中さんに教えてもらって追加したセルフケアなのですが、トリートメントをつけた後に、髪全体をコーミングします。コーミングによる浸透圧で髪の毛の内部まで成分が入り込み、髪の補修効果がUPします。少量でも全体に行き渡るのでエコな取り組みにもなります。効果抜群でおすすめです。

 

私は田中さんにギフトで頂いたこのブラシをバスルームにシャンプーと一緒に置いて毎日使ってトリートメントを染み込ましています!


3. 困った時の救世主 ケアを大切にする美容院でのトリートメント

私が心からおすすめするのが、私が長年通っている美容院新宿御苑CLOSETのトリートメントです。お家でケアしていても日焼けや乾燥により傷んでしまいます。鎌倉に引っ越しても美容院は田中さんのところに通っています。田中さんはとにかく丁寧で研究肌。行くたびに「トリートメントが改良したんです!」と本当に艶やかになるトリートメントケアをしてくれます。他のサロンに浮気できません。

田中さんにもヘアケアのアドバイスを頂きました!

closet オーナー 田中将洋

実は髪が1番痛むところは美容室。
その人にあったヘアスタイルを提供するにはカラーやパーマ、ストレートが必要な時にはどうしてもダメージがともないます。必要悪ですね。
ただ、美容の技術や薬剤の進歩でダメージをかなり少なくなってきました、そういったことに気を使ってくれる美容室でカラーなどをすることをお勧めします。

とは言っても髪の毛は日常のシャンプーや日差しなどでダメージは進行していきます。そんな時は、美容室で髪質改善トリートメントでケアすることで艶やまとまりを取り戻すことができます。髪質改善トリートメントは今までのトリートメントに比べ圧倒的に艶、まとまり、持続性の良さがが向上していることが特徴です。経験されていない方はぜひ1度体験してみてください。感動すると思います。

髪は顔の額縁と言われています。艶やまとまりを取り戻して健康で美しい自分に!


3-1. 癒し効果も得られる美髪の救世主「炭酸泉」

私がCLOSETで必ずオーダーしてしまうのが「炭酸泉」。炭酸泉には、血行促進効果、汚れや老廃物の除去、キューティクルの引き締めなどの効果があります。頭皮と髪の状態をより良くしてくれます。そしてCLOSETの炭酸泉はSPAのような癒し効果もプラス。めちゃくちゃ癒されます。

実は今炭酸泉の施術を行う際にBE HERE NOWのグラウンディングの香り「Purify」のアロマ空間スプレーを使ってくれています。心と頭を鎮めてくれる鎮静効果のある香りの調合された癒しの香りなのでスパ気分が倍増です!
是非試して頂きたいです。

 

心からおすすめの
髪質改善トリートメントと炭酸泉

気になる方はCLOSETでお試しください。
新宿御苑の美容院CLOSET


4. まとめ

艶やかで潤いある髪にするには日々の生活習慣とセルフケアが大切ですよね。ブラッシングやスカルプケアを取り入れつつ、自分にあったプロダクトを探してみてください。セルフケアで一番重要なのは「意識」。同じ事をやるにしても質が変わってきます。自分を大切に想う気持ちで丁寧に扱ってあげるのがポイントです。マインドフルネスの「今ここ」を意識しながら、いつも頑張っている自分を労わる気持ちで自分時間を持ってみて下さい。髪だけでなく心も潤います。

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update 2024.3.26


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【blog】Nature Fix - 心身を癒してくれる自然のパワーで整えよう

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鎌倉への移住

大学を卒業してから17年間住んでいた東京を離れ鎌倉に移住しました。独立したタイミングで自由に働けるようになったというのがきっかけですが、本能的に自然を求めていたのだと思います。考えてみたら、20代後半にサーフィンにハマり茅ヶ崎に毎週通い、30代になってからは大学の友人達と葉山に一軒家を借りて週末通っていました。いつも自然が心身のバランスを取る手助けをしてくれていました。

都会の生活も好きで、素敵なカフェやレストランがたくさんあり、おしゃれな物も人に囲まれる生活は昔描いた憧れる環境でした。変化の激しい業界でスピード感と刺激の中で自分のやりがいや成長を感じながら仕事できました。今振り返ってもとても良い経験でした。

ただ一方で、仕事では頑張りすぎて燃え尽き症候群になる事も多く、胃炎にも悩まされました。消化機能が元々そんなに強くないので、ストレスが全部胃に出ちゃうのです。胃の不調を抱えながらも仕事を頑張っていた時、茅ヶ崎のサーフィンや葉山で過ごす週末が癒しを与えエネルギーを回復してくれました。その感覚が忘れられず、独立のタイミングで鎌倉に移住しましたのだと思います。移住したことで幸福度がアップしたと感じています。今は以前よりも更に自然の癒しのパワーは偉大だと実感しています。

今回は「Nature Fix - 自然のパワー」について書きたいと思います。



1. Nature Fixとは

鎌倉に移住して海や山に囲まれながら豊かな自然の中で生活することで、自然の癒しのパワーの偉大さを実感しています。海辺の街に引っ越して変化したことは「美しい」という思うことが増えたことです。海を眺めて、夕陽を見て、青空を見て、常に「美しい」と感じています。都内に住んでいた時も、もちろんキレイな夕日や青空があったはずなのですが、おそらく空を見上げる余裕がなかったのだと思います。

独立してリトリートを開催するようになり、自然のパワーを更に強く感じるようになりました。私自身もそうですが、参加者の方達が、日々のやることから解放され自然のパワーで癒される姿を見ているからだと思います。ほんの数時間なのに、来た時と帰る時では表情が変わるのです。

自然のパワーは偉大です!

「Nature Fix」という言葉があります。私は本でこの言葉に出会いました。Natureは「自然」、Fixには「修繕する」「回復させる」「治す」「整える」という意味があります。「Nature Fix」とは、自然には人の心身を回復させる力や整える力があるという意味です。

誰でも自然に癒された経験はあると思いますが、自然はストレスを解放し、免疫力を高めるほか、思考力、集中力、創造力など脳の機能も高めてくれます。

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NATURE FIX

自然には人の心身を回復させる力や整える力がある


NATURE FIX 自然が最高の脳を作る -最新科学でわかった創造性と幸福感の高め方
フローレンス・ウィリアムズ(著)


2. 自然が人のウェルビーイングを高める

ウェルビーイングとは人が身体的・精神的・社会的に良好な状態であることを指す概念です。病気や鬱でないという状態ではなく、心も体も精神も健康で健やかな状態で、その健康を基盤に自分にとって豊かな人生をデザインし自己実現していくことを示します。まさに「満たされた」「良好で豊かな」「生き生きとした」状態です。

ウェルビーイングに影響を与える要素が3つあります。
「誰と一緒にいるか」
「何をしているか」
「どこにいるか」

1人よりも友人や家族と一緒にいる方が幸福度が高くなるのは誰もが感じる事だと思います。何か好きなことをしている時や、何かに没頭している時も幸福感が高まります。誰と一緒にいるかと何をするかは私たちの幸福度に影響を与えます。

それに加えてもう1つ影響を与える要素が「どこに身を置くか」です。人と自然が切り離せないように、自然とウェルビーイングも切り離せません。

人間は自然から遠ざかるほど、病気に近づく
— - Hippocrates - (医神、医聖とも呼ばれた近代医学の父)

「自然欠乏症」という言葉を聞いたことありますか?

「自然欠乏症」とは、自然の中で過ごす機会が少ないと人の心身に悪い影響を与えるというものです。やる気起きない、不安になる、イライラする、落ち込む、憂鬱になる、何をやっても楽しくない、体がだるい、重苦しい、辛い、眠れない、熟睡できない。これらの症状が「自然の欠乏」からきている可能性があるというのです。

自然の欠乏は、人の気分やウェルビーイングだけでなく、思考力や創造力、集中力や社交能力の低下まで招くと言われています。

自然欠乏症に関しは、下記のブログで書いています。

(blog) 「自然欠乏症」なんとなく感じる不調は自然不足が原因かもしれない

Nature Fixではバイオフィリア仮説にも触れられていました。

バイオフィリアとは、生命や生き物や自然を表す「バイオ」と、愛好や趣味を表す「フィリア」を組み合わせた造語で「人は本能的に自然とのつながりをもとめている」という概念です。人は自然の中で進化してきました。自然は人にとってふるさとのようなものです。自然に囲まれている時が一番くつろげる。

自然の中にいると心が穏やかになりますよね。私たちは自然に中に身を置くと鈍化してしまった五感をフルに働かせることができます。自然のリズムと同調して崩れてバランスが整い、本来持っているリソースが発揮できる状態に整えられます。心と体のバランスの崩れを修復してくれます。余計な力みを解放し、心にも脳にも余白を与え幸福感を高めてくれます。

自然の中に身を置くことは、健康被害を食い止め、人本来の持つ自然治癒力を高め、本能からの心地よさや豊かさを与えてくれます。


3. 自然が人に与える効果

「Nature Fix」の本では、自然が人の心身を整え回復させる様々な効果が示されています。自然は人の「体」「心」「脳」に良い影響を与えてくれます。詳しく知りたい方は「Nature Fix」を是非読んでみてください。

私はストレスを感じたりリラックスしたい時は海に会いに行きます。ビーチを散歩したり、海辺のカフェでお茶をしたりして解放します。旅行では自然溢れる場に出向き、大自然に癒され余計な力みを解放してエネルギーをチャージします。何かじっくりと考えたい事がある時は、1人リトリート旅に出て自然の中で脳を活性化しながらじっくりと取り組みます。自然には様々な効果があります。

ストレス解放

自然はストレスホルモン「コルチゾール」を低下させてくれます。森の中を散策する実験では、コルチゾールが16%低下、交感神経を4%低下、血圧を1.9%低下、心拍数を4%低下し、不安感が減少したという結果も載っていました。私たち現代人は情報社会で常に判断を迫られ、アクティブマインドで、交感神経が優位な状態です。その過剰な思考やストレスを解放してくれます。

リラックス効果

自然の風景を見るアルファ派がアップします。アルファ波はリラックスを司る脳波で、幸福ホルモンセロトニンの分泌量が増えている時に活発になります。自然の風景は人をリラックスさせてくれます。本物の自然でなくても、自然の風景のスライドでもアルファ波が高まるそうです。

免疫力アップ

森の中を3日間ハイキングしたことで、病原菌から人体を守るナチュラルキラー細胞(NK細胞)が40%増大したという結果もあります。街の中の公園で自然に触れることでもNK細胞がアップするそうです。ヒノキの香りの部屋で睡眠すると3日後にNK細胞が20%アップして疲労感が軽くなったという報告もあるそうです。これは、フィトンチッドと呼ばれる樹木が発する香りの影響です。

創造力アップ

3日間のハイキングで創造力が50%アップしたというのも載っていました。脳のデフォルトモードネットワーク(DMN)は空想にふけている状態なのですが、このDMNには2つの側面があります。1つは創造力や洞察力などが発揮される天使の側面、もう1つがマインドが彷徨いネガティブ思考に引っ張られる悪魔の側面。自然はこの天使の側面のDMNを稼働させ、創造力が発揮されます。

脳の疲労回復

現在人はマルチタスクで、脳のエネルギーを消費し脳疲労を起こしています。これは脳の抑制機能と関連があります。脳の最大の働きがこの抑制機能です。脳はたくさんの情報を感知し、取捨選択し、抑制することで、物事を認識したり、必要なことに集中力を発揮したりしています。自然の中に身を置くと、過剰な情報処理に使われた抑制機能が安まり、取捨選択を迫られることなく1つのことにじっくりと集中できるようになります。

このように様々な効果があります。


4. 自然の畏敬の効果で悩みがちっぽけに感じられる

会社員時代に仕事ですごく悩んでいた時期がありました。その時に知人が「大自然を触れよう!悩みなんてちっぽけだ大作戦」と言って、外に連れ出してくれました。千葉県の鋸山に連れてってくれたのですが、大自然に触れ、悩みとストレスで張り詰めていた心が緩んで、悩んでいることがちっぽけに感じたのを覚えています。心の力みが緩んだことで、少し俯瞰的にその問題を捉えることができまた頑張れました。

「Awe Effect」という自然の効果があります。

Aweとは「畏敬の念」「畏怖」という意味なのですが、Awe effectとは「畏敬の効果」です。壮大な自然や美しさを目にした時の感動・畏怖・驚きなどの感情のもたらす効果です。

自分自身をちっぽけなものと感じ、自己中心的な考えが薄らぎ、正義感や他者を思いやる気持ちが増し、自分の悩みなんて取るに足らないものだと感じ、ストレスが手放され、何かに結びついているという繋がりの感覚を得る事ができます。ストレス社会を生きるストレスの対処法の1つが「畏敬」に触れる事です。

そして自然こそ畏敬の対象です。

(blog) AWE effect - 「畏敬の念」を感じると悩みなんてちっぽけだと感じる


Awe Effect 人生に喜びをもたらす「Awe 体験」の効果 カトリーン・サンドバリ(著)、 サラ・ハンマルクランツ(著)


5. 海のリリース効果、森のリチャージ効果

昔サーファーの友人が海にはリリースのパワー、森にはリチャージのパワーがあるんだよと教えてくれました。私は海の側に住んでいるのですが、海の力みを解放しストレスをリリースしてくれる効果を感じています。地元が富士山の麓なのですが、地元は壮大な富士のパワーを感じます。それぞれ違ったパワーを感じます。

その場の持っている特徴や質感もありますが、そこに存在する音や香りもすごく場のパワーと関連があるなと思います。

海のパワー

海にはリリースするパワーがあります。波の揺らぎ、波の音、海の香り、砂浜の感覚が私たちにの過剰な思考やストレスを解放してくれます。人は揺らぎに同調する機能があるのですが、波の揺らぎに身を委ねていると、心身が同調し余計な力身がリリースされます。

森のパワー

森にはリチャージするパワーがあります。森でイメージするのは新鮮な空気や生命力。森の循環の作用で空気が浄化され、マイナスイオンが存在します。同じ水の要素でも、私は森ではより潤いを感じます。風の音、鳥の囀り、植物の香りが、不足したエネルギーを補ってリチャージしてくれます。

山のパワー

山には、安定の要素があります。山と森は関連しているので生命力とも関連しています。ヨガの山のポーズが「不動の姿勢」や「安定感」を示すように、安定させグラウンディングさせる要素があります。

太陽のエネルギー

太陽は活力を象徴しています。太陽の光は、地球上のありとあらゆる生物を照らし、元気にさせるエネルギーです。太陽の出た日は気分が晴れやかに元気になりますよね。日光に浴びると幸せホルモンセロトニンも分泌されます。太陽は私たちに元気な活力を与えてくれます。

雨のパワー

雨には浄化の作用があると言われています。瞑想をするようになって雨の日が好きになったのですが、雨音を聞きながら瞑想するとより心身が鎮静されクリアになる感覚があります。雨が降ることによって、空気も植物も大地も浄化されます。

家でもその自然の力の恩恵を受けることができます。私がおすすめするのは、自然の音や香りで取り入れた瞑想です。

BE HERE NOWではONLINE RETREATも展開しています。毎日にリトリートの感覚を取り込み心身を整え、活力をチャージするための瞑想動画です。自然溢れる非日常空間に身を置いているイメージで、自然の音やパワーを感じながら瞑想してみてください。私は毎日「うみのリトリート瞑想」で自分を整えてから毎日をスタートしています。

BE HERE NOW ONLINE RETREAT


6. 1ヶ月に5時間自然の中に身を置くと最大の効果が得られる


1ヶ月に5時間自然に触れる習慣を持つ

1ヶ月に5時間自然の中で過ごすと様々な側面で最大の効果を得られるということです。1回30分程度を週2回近所の公園や自然のある場所で過ごせば月に5時間になります。1ヶ月に1回海や山を訪れ自然の中で5時間過ごす選択もできます。5時間は最低ラインで10時間過ごせば更に効果が上がります。5時間を目安に自分に合った自然と触れ合うプランを作るのも良いですよね。

ネイチャーピラミッドで自然との触れ合いをプランする

最初に紹介したNature Fixの本の中で「ネイチャーピラミッド」という考えも紹介されていました。このピラミッドを使うと、どのように自然と接すればいいか教えてくれます。必要に応じて、自然との触れ合いをプランできます。毎日、毎週、毎月、毎年でプランしてみましょう!

これは私のネイチャーピラミッドです。


まとめ

自然に近い生活になって幸福度が上がったのを感じています。自然は癒しや活力を与えてくれます。自然はストレスを解放し、免疫力を高め、思考力、集中力、創造力など脳の機能も高めてくれます。体のためにも、心のためにも、脳のためにも自然との触れ合いを増やすことをおすすめします。

例え何か悩み事やストレスが直接解決しなくとも、自然に触れること、自然のパワーを感じることで執着が手放され、心に余裕ができ、新たなエネルギーでそれに取り組む事ができるようになります。日々の自然との触れ合う機会でも、リトリートのように1日たっぷり自然と触れる機会でも、ご自身の今の状況に合わせて自然との触れ合いを取り入れてみてください。

私たちは本能的に自然を求めています。

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【blog】mindful walking - 「歩く瞑想」で心と体と脳の健康を高める

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「歩く」こと

健康には1日8,000歩が推奨されています。

家から出ない日に歩数計を見たら80歩!?なんてことありませんか?

通勤がなくなったからほぼ家から出ない…
リモートワークで1日中デスクの前…
そんな事起きていませんか?

シドニー大学が行った「世界20か国における平日の総座位時間」の調査で日本人の座位時間は7時間と最長だったそうです。座位行動が長くなると様々な健康リスクが増加します。座る時間が長くなるほど死亡リスクも高まります。1日11 時間以上座っている人は、4 時間未満の人に比べて死亡リスクが40%高まるという報告もあります。

マインドフルネスのプラクティスの1つに「歩く瞑想」があります。「歩く瞑想」には、マインドフルネスの効果にプラスして運動効果も加わり、「体」「心」「脳」の状態を良くする様々な効果があります。それだけでなく、姿勢を改善したり意識のコントロールを高める効果も!私も現在実践中です。

今回は「Mindful Walking - 歩く瞑想」について書きたいと思います。



1. 歩く瞑想とは

「歩く瞑想」はMindful Walking(マインドフルウォーキング)とも呼ばれるマインドフルネスプラクティスの1つです。私もGoogleのマインドフルネス研修SIY (Search Inside Yourself)やMBSRなどで体験しました。

以前毎朝歩くことを習慣にしていたのですが、ベッドフォンで音楽を聴きながら歩いていました。「歩く瞑想」を学んでから、音楽を聴くのをやめて、歩く感覚に意識を向けて歩くようになりました。音楽を聴いて歩いていた時よりも、より自分の体の状態や周りの状況に気づくようになりました。まさにマインドフルネスで大切なAwareness (気づき)が高まった感じです。

「歩く瞑想」の方法

「歩く瞑想」は歩きながら行う瞑想です。具体的には足裏の感覚に注意を向けたり、「今この瞬間」の自分の体の感覚や呼吸に意識を置いて歩きます。他にも、今の自分の感覚や周りで起きていることに意識を向けることも可能です。

「歩く瞑想」の意識の対象

  • 足の裏のが地面に触れている感覚

  • 足の裏が地面から離れる感覚

  • 足の裏の重心の移り変わり

  • 体のパーツや動き

  • 筋肉や関節を使っている感覚

  • 左右の足を入れ替える感覚

  • 歩いている時の呼吸

  • 聴こえてくる音や香る匂い

  • 目に映る景色   など

最初は足の裏の感覚に意識を置くのが良いと思います。足の裏が地面に触れ、地面から離れる感覚です。慣れてきたら、意識の対象を広げていくことも可能です。

(blog) MBSRマインドフルネスストレス低減法で心の管理方法を学ぶ


2. 歩くことのメリット

座位の瞑想は少し敷居が高く感じる方もいると思いますが、「歩く瞑想」は日常に取り入れやすいと思います。瞑想効果にプラスして運動の効果も得られます。

ウォーキングは酸素を体に取り入れながら行う有酸素運動で「呼吸」の効果も得られる上、体に負担の少ない最高で良質な運動です。私たちの「体」にも「心」にも「脳」にも効果的です!

歩くメリット1. 体力&代謝UP

ウォーキングは全身運動です。足腰の筋肉だけでなく、体を支えるため腕、胸、背中の筋肉や体幹も使われます。全身の筋肉がバランス良く鍛えられ体力もUPします。脂肪をエネルギーとして燃焼することで脂肪燃焼や代謝UPにも繋がります。

歩くメリット2. パフォーマンスUP

「運動」は体の状態だけでなく、「脳」にも良い影響を及ぼしてくれます。長時間椅子に座り続け作業をしていると、体が固まり集中力やパフォーマンスが落ちます。歩くことで、脳の疲労から回復し、気になることや雑念を手放し、目の前の出来事に集中できるようになります。

歩くメリット3. ストレス解消

幸せホルモン「セロトニン」は聞いたことありますか?脳内のセロトニンの量が増えると、不安感やイライラが軽減されます。自然に触れ日光を浴び歩くことで幸福ホルモン「セロトニン」が分泌されストレスフルな状態から解放させてくれます。

歩くメリット4. 眠りの質をUP

ウォーキングには、セロトニンを分泌させる他、ストレスホルモンである「アドレナリン」や「コルチゾール」の分泌量を減らす効果もあります。これらのホルモンは眠りとも関連していて、セロトニンをUP、アドレナリンとコルチゾールをダウンさせることで眠りの質が上がります。

歩くメリット5. 気分転換

ストレスが溜まり心の余裕がない時は、俯瞰的に物事を見る事できず、反応的・反射的・感情的になりがちです。周りの人にも優しく寛容な心で接することができなくなります。ウォーキングをすると気分が改善します。運動には落ち込んだ気分を改善させ、落ち込みを予防する効果があります。心にスペースがない時こそ歩きましょう!

歩くメリット6. 創造力UP

ぼーっと歩いている時に良いアイデアが浮かんだ経験ありませんか?ウォーキングなどの単調な運動は、同じことの繰り返しにより脳が省エネモードに切り替わります。理性の脳と言われる前頭前野が鎮まり、創造の脳が解放されます。脳の認知機能や柔軟性を高めてくれます。アイデアに行き詰まった時こそ是非歩いてください。

このように歩くことには様々なメリットがあります。

(blog) Mindful Movement - 心と体と脳のパフォーマンスを高める「運動」の力


3. 「歩く瞑想」の瞑想効果

「歩く瞑想」は、瞑想と同じ効果を得ることができます。そのためには、マインドフルな意識で歩くことが必要です。

マインドフルネスとは?

マインドフルネスとは、「今この瞬間に、意図的に、評価判断なく注意を払うこと」です。私たちは1日7万回思考しているのですが、46.9%過去や未来など今この瞬間でないものに意識が奪われるマインドワンダリング状態です。マインドフルネスは「今」に意識を置く在り方です。「歩く瞑想」はマインドフルネスの意識で行います。

マインドフルネスで重要な要素が3つあります。
「Awareness - 気づくこと」
「Acceptance - 受け入れること」
「Attention - 注意を向けること」

きっと歩き始めは足の感覚に意識を向けていても、すぐに意識がそれて雑念が湧いてきます。もし雑念が浮いたら、自分の思考や感情に気づき、優しく受け入れ、もう一度「足の感覚」や「呼吸」に意識を戻しましょう。この「気づき」「受け入れ」「注意を向ける」プラクティスこそ、私たちの心を整え鍛えてくれます。

マインドフルネスは「Awareness Training(気づきのトレーニング)」や「心の筋トレ」とも言われていて、自分の意識が逸れた事に気づき、自分の望む方向に意識を向けるという「意識」のコントロール力を高めてくれます。集中力、俯瞰力、生産性、創造力を高めてくれます。

重要なのは「今この瞬間」に起きていることに意識を向けることです。

(blog) 「振り回されないマインド」を養うマインドフルネス


MINDFULNESS

今この瞬間に、意識的に、評価せずに、注意を払う
- Jon Kabat-Zinn -


4. 「歩く瞑想」を姿勢の改善に活かす

私は最近ピラティスで足の使い方の改善をしています。無意識に歩いていると、自分の癖で歩き続けてしまいます。

歩く時には体重の約2-3倍の負担が膝にかかっているそうです。体重50kgの人は1歩歩く毎に150kgの負担が膝に掛かります。1日8,000歩を歩くとすると…すごい負担ですね。

靴の裏のすり減りの左右差があると思います。内側がすり減る人、外側がすり減る人。私はO脚なので、外側がすり減ります。1歩毎に体重の2-3倍の負担が膝に掛かるのですから、重心のアンバランスさは筋肉、骨、関節に影響を与えます。

今私は「歩く瞑想」で自分の重心を考えながら歩く試みをしています。O脚の人は、母指球側や踵に重心を掛けにくいので、母指球と内側の踵に意識を置きながら歩いています。もちろん毎回できるとベストなのですが意識が行かない時もあるので、特にピラティスのスタジオに通う時=「歩く瞑想」として実践しています。これを初めて2-3ヶ月なのですが、徐々に足の形が変わってきました。

歩く事にプラスして「正しい姿勢」が重要なのだなと感じています。そして「歩く瞑想」は正しい姿勢を意識するのにも役立つのではと感じています!「歩く瞑想」の意識の対象でもあげた足の裏の重心に意識を置いて挑戦するのもおすすめです!

ちなみに、膝に痛みを持ってる方も多くいると思います。膝の軟骨がすり減ってしまうと歩行時や昇降時に痛みを感じます。軟骨は消耗品で一度すり減ると再生しません。消耗品である軟骨を守るには、膝を動かすことで関節液の分泌を増やすことが大切です。座ってばかりいると関節や軟骨が乾燥し軟骨がすり減りやすくなってしまします。そうゆう意味でも、正しい姿勢で関節を動かし歩くことは健康に繋がります。


5. 正しい姿勢で「歩く瞑想」をしよう


もう1つの歩くためのポイントは「体幹」です。

背骨を長く、胸を開き、体幹を意識して立ちます。体幹を意識することで体幹の深層で骨格を支えるインナーマッスルが使われます。足は骨盤や股関節の付け根から動かし、腕は肩甲骨を動かすイメージで歩きましょう。体幹を意識することでより正しい姿勢で歩くことができます。

体幹や重心を意識することで、自分の体を健康に導きましょう!


まとめ

歩く瞑想を実践することで、マインドフルネスの効果にプラスして運動効果も得られます。体にも、心にも、脳にも良い影響があります。そして、美しく機能的な体に導くための姿勢改善や意識のトレーニングにも!

肩の力を抜き深呼吸してから歩きましょう。自分の心と体のために良いことをしているという感覚で行うことでより効果を高め継続することができます。

人生100年時代。いつまでも健康でやりたいことをできる体力と活力と美しい体を得るために毎日に「歩く瞑想」を取り入れましょう!

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【blog】非日常空間で心と体の活力を回復させ自分と繋がるリトリートの力

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自己肯定感が低いと自分を責めがちです。自己肯定感が低くなくても、どんなに前向きでポジティブで楽観的であっても、自己否定に陥ってしまうことがあると思います。「私が足りないからだ」と自己否定や自信喪失の感情に引っ張られてしまうことがあると思います。生きていると思い通りにいかないこともいっぱいありますよね。一生懸命生きているからこそ生まれる葛藤ですが、葛藤の中で自分を責めてしまったり、自分を卑下してしまいます。

人は何か自分の想いと反した結果や出来事があった時、自責他責環境のせいにするという形で自分の辛い想いを慰めようとします。でもこれは「辛い対処法」です。セルフコンパッションの方法を知ることで、「辛い対処法」から「優しい対処法」に置き換える事ができます。私が実践しているセルフコンパッションの方法も含めてシェアしたいと思います。

【blog】mindful moment - 忙しい日常の中で心の余白を作る方法

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「余白」が必要な時

時間がない、余裕がない
そんなこと感じていませんか?

虚しさ、喪失感、モチベーションの低下
忙しさの中で「これでいいのかな?」という感覚になったりしませんか?

情報社会、ストレス社会を生きる私たちは、常に情報にまみれ、判断することがたくさん、やるべき事と時間に追われながら生活しています。「余裕」や「余白」が大切だと分かっていながらも、やる事やスケジュールを詰め込み過ぎてしまいますよね。

去年の秋ぐらいから仕事の新たな挑戦に加え、プライベートでも新たなことに挑戦して忙しくしていました。やりたい事なのでやる気もモチベーションも高いのですが、何か追われている感覚を感じていました。そこで年末に急遽「旅にでよう!」「自分と繋がろう!」と決意して4日後には沖縄に飛び立っていました。
その時の「旅ログ」はこちら。

(旅ログ)旅しながら働く - 自分と繋がる弾丸リトリートひとり旅(那覇)

そこで感じたのが、やはり「余白」が大切だという事です。日常の中に身を置き家にいるとどうしても日々のルーティンややる事に追われてしまいます。物理的に自分を日常から離し非日常な空間に身を置く事で自ずと空白が生まれます。

ゆっくりと「今」に立ち止まる時間

沖縄では自分が求めていた自分と繋がる感覚を手に入れることができました。海を眺めてただ「きれいだな」と感じ、流れている音楽に耳を傾け「癒されるな」、好きな空間に身を置き「心地良いな」と。何か追われていた感覚や自ら執着していたものから解放されるような感覚です。頑張っていた力みが解放されたような。

その感覚になると、心に「余白」ができ新たなものが入ってきます。新たなアイデア、ひらめき、プラン、目標、ビジョン。こうゆう時に自分の本音や自分自身と繋がれている感覚になります。鈍っていた創造性や直観も戻ってきます。

脳はいつもフル稼働です。現代人は情報過多、思考過多の状態です。脳を休息させることが必要です。「余白」は人の創造性や生産性を高めると言いますが、本当だなと感じました。

今回は「Mindful Moment - 今に立ち止まる時間」について書きたいと思います。



1. 詰め込み過ぎて立ち止まる時間がない現代人

時間がない、余裕がない
忙しさに忙殺されていませんか?

虚しさ、喪失感、モチベーションの低下
忙しさの中で自分を見失っていませんか?

先日読んだ本に「日常のふとした隙間に生じる空白を埋め続けてしまう」と書いてありました。読んだ本は「WHITE SPACE ホワイトスペース―仕事も人生もうまくいく空白時間術」です。

私たちは空白の時間は「浪費の時間」という脅迫観念に襲われ、空いたちょっとの隙間時間も埋めてしまうそうです。5分時間ができた時、空白時間を味わいぼーっと過ごし脳を休ませることなく、携帯を見て、メールをチェックして、効率的に過ごそうとしちゃいますよね。

考えにふける「余白」を現代人は持たなくなった

これは私の実体験なのですが、独立した際に10日間の沈黙の瞑想Vippasana Meditationに参加しました。10日間、話すこと、書くこと、読むこと、動くこと(ヨガなど)を禁止され、携帯も本もノートもペンも没収されて過ごします。

(blog)10日間の沈黙の修行で雑念を手放すヴィパッサナー瞑想

瞑想と瞑想の間に「休憩」時間があるのですが、各々が自由に過ごします。私はよく外のベンチに座って空を眺めて、雲が動く風景や風の音を感じたりしていました。その時に思ったのは、いつもだったらこの数分間の間に何回携帯を見ているだろうという事でした。信号待ちで、電車待ちで、ほんの少しの空白の時間があればそれを携帯を見る時間で埋めてしまいます。

「そんなの暇すぎて耐えられない」と思う方も多いと思いますが、これが心地よかったのです。旅行先でぼーっとしたり、プールサイドでお昼寝したり、自分を何かの縛りから解放しているのと似ている感覚です。そして10日間という過酷な修行合宿が終わった時は二度とやりたくないと思ったのですが、日常に戻るとその時の感覚が少し愛おしく懐かしく感じるんです。

本の中で紹介されていたのですが、ギャラップ社の調査で、労働者の23%がしばしば燃えつきを感じ、44%が時々燃え尽きを感じているそうです。デロイト社によると、3人に2人が「心に余裕がない」と感じているそうです。

私たちの空白時間を奪うのはマインドとも関係があります。パフォーマンスを発揮する上で大切な「意欲」「優秀さ」「情報」「活発さ」が過剰に働いてしまうと私たちの時間を奪ってしまうということです。とても納得感があります。

「意欲」 がんばりすぎる
「優秀さ」完璧主義、こだわりすぎる
「情報」情報過多
「活発さ」やりすぎ

ゴールに到達する度に「もっと成し遂げ(意欲)」、「もっと秀でる(完璧主義)」、「もっと知り(情報)」、「もっとやる(活発さ)」とすぐさま次のゴールを設定して走り続けてしまう。振り返ることなく、次々に、先へ先へと。

私が奪われている時間は「意欲」と「優秀さ」からです。昔から完璧主義でとことんやらないと気がすまないという傾向があります。そこにやる気や意欲が加わると猪突猛進でやってエネルギーを消耗してしまいます。プロジェクトマネージャーをやっていた頃よく燃え尽き症候群になっていました。

プラスにもマイナスにも働くこの要素を自分でコントロールできるようにならないといけないですよね。私は今は自分の「エネルギー」を量と質で捉え自分の状態を管理するようにしています。エネルギーの質が下がったり、エネルギーの量が足りなくなったら、しっかりと回復するための「余白」時間を自分に与えるようにしています。

1-2ヶ月に1回「旅しながら働く」を実践しているのですが、それも自分のエネルギー管理の1つです。忙しさによって創造性が奪われていると感じたら、仕事があっても旅に出てリフレッシュして、旅先で環境を変え仕事をするようにしています。


2. 時間があっても時間がない

常に何かにせかされている感覚ありますよね。私もあります。会社を辞め独立した時、自分のための時間がたくさんできたはずなのに「もっと頑張らなきゃ」という脅迫観念でやることを詰め込むという経験をしました。忙しくしていないと不安だからです。今もまだその傾向がありますが…笑

時間があっても、その時間を「不安」や「強迫観念」で埋めていたら、脳は休まらず、余裕も創造性も生まれません。

良い行いもたまに時間やエネルギーを奪います。

私は朝のルーティンが好きで、瞑想したり、ピラティスで体を動かしたり、コーヒーをゆっくり飲んだり。でもルーティンに縛られ過ぎると「執着」になってしまいます。

目標を立てるのも大好きで、常に目標を掲げて活動しています。その方がモチベーションをキープできるからです。でもその目標に縛られすぎ、「完璧主義」や「頑張りすぎ」が働くとこれも「執着」になってしまいます。

ヨガの学びを通して覚えたことなのですが、例え良いものであっても過剰になると「執着」になるという事です。ヨガは「心の作用の死滅」のために行うものとされ、過剰な良いことにも悪いことにも心振り回されることなく、ニュートラルな視点やマインドを持つことが大切とされます。物事との距離感と、それに関わる自分のエネルギーの質が大切です。執着になるとそれは私たちのエネルギーの質を下げ、私たちを縛ってしまいます。


3. 脳は余白を求めている

私たちは日々、やる事に追われ、時間に終われ、プレッシャーに追われ、判断することもたくさん、やりたいこともたくさん。頭の中が常にいっぱいな状態です。整理されていない思考や感情が頭の中に残ったままでいると、脳のキャパシティが奪われ無駄なエネルギーを消費してしまいます。脳が疲労して、余裕がなくなり、冷静で俯瞰的な視野で考えられなくなります。

脳に休息のために必要な回復時間を与えないまま働かせ続けると、脳の限られたリソースが使い果たされて、特に前頭葉は疲労に弱く認知機能や実行機能のパフォーマンスが下がります。充電が20%の状態だとパフォーマンスが下がるのは当然ですよね。

「余白」は私たちのエネルギーの質、人生の質、そして創造性や生産性を高めてくれます。

脳を休ませることが大切

お風呂でぼーっとしている時に良いアイデアが浮かんだ、お散歩中に問題解決の糸口が見つかったなんてことありませんか?ひらめきは脳に余白がある時に訪れます。

「デフォルトモードネットワーク(DMN)」は能動的に活動していないときの脳の状態です。休息時に活発になり、認知機能や実行機能が活発な時に抑えられます。DMNは脳のアイドリング状態とも表現されるのですが、完全の休止ではなくいつでも活動できるようにアイドリングしている状態です。このDMNですが、洞察力、記憶力、創造力と関連してると言われています。

冷静に俯瞰的に物事の本質を見抜く力

最近読んだ記事に、DMNを構成する領域の一つに記憶を司る「海馬」があり、DMN状態の時、私たちの脳は海馬にアクセスし記憶情報の処理を行っていると書いてありました。DMNが海馬に溜めた情報を処理する際、膨大な断片情報に同時にアクセスして、その最中の奇跡的な組み合わせにより「ひらめき」がうまれているとも考えられているそうです。

脳の休息は本当に大事ですね!

参考記事はこちら


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4. 「余白」を確保するMindful Time - 今に立ち止まる時間

朝起きたら仕事まで息つく余裕なく、仕事では打ち合わせと打ち合わせの間息つく余裕もなく、仕事が終わっても家事や育児、あっというまに夜になっていて、気がつくと「あっもう今月が過ぎ去った」「1年が過ぎ去った」なんて感じてしまいますよね。

自分に「今」に立ち止まる許しを意識的に与えないと私たちは走り続け、「空白」を何かで埋めようとしてしまいます。だからこそ意識的に今に立ち止まる時間を定期的に持つことが大切です。

Mindfulnessとは「今この瞬間に意図的に評価せずに注意を払う」在り方で、Mindful Momentは今に立ち止まる時間です。

マインドワンダリングの2つの側面

DMNがひらめきや創造性と繋がっているとご紹介しましたが、DMNの状態の時私たちの脳はマインドワンダリング状態になります。マインドワンダリングとは、思考が目の前のタスクから離れ、心がさまよっている状態です。

マインドワンダリングには2種類の側面(天使と悪魔)があります。天使のマインドワンダリングは、お風呂の中でアイデアが浮かぶようにひらめき、創造性と繋がっています。悪魔のマインドワンダリングは、無意識に過去の後悔・未来への不安・他人との比較に彷徨いアンハッピーな状態に引きずります。

目の前のタスクから離れて脳を休めることが必要なのですが、この時悪魔のマインドワンダリングと繋がってしまうとエネルギーを不要に消耗してしまいます。ひらめきや創造性と繋がるに天使のマインドワンダリングと繋がる必要があります。だからこそ、マインドフルネスの「評価判断しない」マインドが必要だと思います。

目の前のやることに追われるモードから自分を解放し、でも悪魔のマインドワンダリングに引っ張られずに、ぼんやりと過ごす時間が持てたら余裕、余白も、創造性も広がりそうですね。


誰でも幸せになりたい。
どうすれば幸せになれるかを知っている。
なのに、実行に移さない。
どうして?
理由はシンプルだ。忙しすぎるからだ。
忙しすぎて、何ができない?
忙しすぎて、幸せになる努力ができていないのだ。
— Matthew Kelly

5. Mindful Momentの実践


旅に出ないと「Mindful Moment」を持てないとなると時間もお金も足りません。なので、日常にちょこちょこと入れ込むのが良いと思います。日々の脳疲労は毎日の隙間時間に、まとまった疲労は1週間や1ヶ月のケアで、蓄積された疲労は2-3ヶ月単位でケアします。

私は毎日のケアは「朝の10分瞑想」「ピラティス」「3呼吸」で、毎月のケアは「Monthly Journaling」「Retreat Day」で、2-3ヶ月に1回「旅しながら働く」「リトリート旅」を実践しています。


① 毎日のケア - 朝の「Mindful Moment」

朝1日の始まりに「今」に立ち止まる時間を持つことをおすすめします。手法はなんでも大丈夫です。1日のスタートをどんな気分&マインドでスタートするかは自分次第です。その日1日余裕を持って冷静に俯瞰的に過ごせるように自分をセットします。

  • 朝のアファメーションジャーナリング(今日のテーマをセットする)

  • 瞑想

  • ヨガやピラティス

  • 散歩

  • 1杯のコーヒーをゆっくりと味わう

  • 仕事のスタートまでは携帯を見ない

  • 子供を1分間ハグする など

5分でも10分でも大丈夫です。時間がない時は1分でも3分でも大丈夫です。例え1分であっても「今」に立ち止まることで、忙殺される忙しさの激流に「流される」のでなく「流れる」ことができるようになります。


② 日中のケア - 隙間に入れ込む「Quick Mindful Moment」

ミーティングとミーティングの間、やる事とやる事の間、1分の隙間もなく次の作業に流れていませんか?これこそ激流に飲まれる要因です。もし1分間時間が取れなくても、15秒あればゆっくりと深呼吸して自分を整えることができます。1日に何回か深呼吸する時間をとりましょう。

  • 深呼吸する(4秒で吸って、8秒で吐く - できれば数回繰り返す)

  • 目を瞑って30秒間だけ次のタスクやミーティングに意識を向ける

  • チョコレート瞑想で1粒のチョコレートと五感で味わう

  • 窓を開け新鮮な空気を吸う など


③ 月のケア - 1ヶ月の自分を振り返る「Monthly Journaling」

これは私も実践しているおすすめのジャーナリングです。ジャーナリングは「書く瞑想」と言われるマインドフルネスの手法の1つなのですが、今に立ち止まり、自分に意識を向けて頭や心に浮かぶものをありのままに書き出します。

その月にあった出来事を書き出し、それを眺めながら、自分を褒めてあげたいこと「Hug」、もっとやりたかったこと「More」、今月フォーカスしたいこと「Focus」を書き出します。

ジャーナリングに関してはブログで書いてます。

(blog)Journaling - 「書く瞑想」で心と頭を整え自分らしい人生を歩む


④ 年数回のケア - 自分と繋がる「Retreat」

物理的に日常から離れて、非日常空間に身を置いて自分と向き合います。リトリートには「避難」「非日常」のような意味があります。

RETREAT
仕事や日常生活から物理的に離れ、非日常的な空間に身を置き、心と体の活力を回復させる過ごし方

  • 旅に出る

  • ワーケーションに行く

  • ホテルで過ごす

  • 大自然に身を置く

  • リトリートに参加する
    BE HERE NOW RETREATを鎌倉・葉山・逗子で毎月開催しています。よかったら脳の休息させ余白時間を過ごすためにお越しください。

マイクロソフト時代のビル・ゲイツは、年に2度「考える週」をとり、森の中にポツンとたつこやに引きこもったそうです。そして論文やほんや記事を読み込んでは考えにふけり、そこから得たきづきやアイデアを書き留めていたそうです。その内省の時間が会社の成長に繋がったそうです。

リトリートは、自分らしい人生を歩むためにも有効ですが、リトリートは仕事での創造性、ひらめき、アイデア、そして生産性を高めるためにも有効です。


まとめ

日々のMindful Momentが私たちの脳や心を癒し整え「余白」を取り戻してくれます。創造性や生産性を高め、パフォーマンスの質も、人生の質も高めてくれます。忙殺される激流から一歩外れて、その激流を俯瞰的に眺められるようになるだけでも色々と変わりそうじゃないですか?

忙しいからやらないだと何も変わりません。忙しいからこそ、それを俯瞰的に乗り切る自分に整えてあげるために「Mindful Moment」を活用しましょう。

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【blog】Journaling - 「書く瞑想」の効果と実践方法 ジャーナリングで心と頭を整え自分らしい人生を歩む

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一番実践しているマインドフルネスプラクティス

JOURNALING 「書く瞑想」は私がマインドフルネスのプラクティスの中でも一番実践しているものです。毎日ジャーナリングノートを持ち歩いているのですが、歴代のジャーナリングノートも10冊以上になりました。私は同じブランドのノートを使うようにしていて、その時の気分やテーマで色を変えるようにしています。

自分の思考や想いを書き出すようになって色々と変化がありました。自分の気持ちや本音に気づくことができるようになり、同時に自分を受け止めてあげることもできるようになりました。徐々に自分の歩みたい道がクリアになり、その方向に向かって進めるようにもなりました。ジャーナリングのおかげかもしれません。

「引き寄せの法則」というとちょっとスピリチュアルに感じるかもしれませんが、ジャーナリングは引き寄せの効果があります。しっかりと自分の想いや願いと繋がると自然とその方向に向かいます。これは「自己認識」と「自己受容」のパワーです。自分の望む方向に意図をセットすることで、入ってくる情報の量も質も、出会う人も変わってきます。それらが背中を押してくれます。

「書く瞑想」は最強の自分と繋がる方法です!

今回は「Journaling - 書く瞑想」について書きたいと思います。



1. ジャーナリング「書く瞑想」とは

「ジャーナリング」はマインドフルネスのプラクティスの1つで、瞑想と同じ効果を得られることから「書く瞑想 」とも呼ばれています。

やることはシンプルでマインドフルに書き出すことです。

今自分の中で起こっていることに意識を向け、思い浮かんだままに、それを受け入れ、ジャッジせずにありのままに書き出します。

マインドフルネスとは「今この瞬間に、意識的に、評価せずに、注意を払う」ことです。過去や未来でなく「今この瞬間」に、マインドがオートパイロット状態で彷徨うことなく「意識的」に、良い悪いを「判断せず」、今この瞬間実際に起きていることに「注意を向ける」在り方です。

私たちは1日7万回思考していて、起きている時間の約50%は今この瞬間でなく過去や未来に彷徨っているマインドワンダリング状態です。

不安・悩み・ストレス・モチベーションダウン
心は常に揺れ動くものです。

時間がない、余裕がない、頭がいっぱい
マインドは容易に振り回されます。

空虚さ・違和感・閉鎖感・行き詰まり
忙しさの中で自分を見失いがちです。

「書く瞑想」で自分の思考や感情を整理し、心と頭を良い状態にメンテナンスすることで、自分の大切なことに気づき自分の人生を豊かなものにすることが出来ます。心の奥底に眠る想いや願い、自分が大切にしている価値観に繋がることができ、豊かさを感じ、納得感を持って人生を歩めるようになります。

不安や悩みを抱えている方、ネガティブな感情に流されやすい方、自分の歩む道を見失っていると感じる方には是非心を整えるツールとしてジャーナリングを試して頂きたいです。もっと人生に納得感が欲しい方、自分らしく生きたい方にもおすすめです!

是非生活に取り入れてみてください。

(blog) 「振り回されないマインド」を養ってくれるマインドフルネス


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2. ジャーナリングの3つの効果


長年ジャーナリングを実践して感じる効果がこの3つです。他にもあるのですが、大きくまとめるとこの3つかなと思います。

「心」を整える
不安やストレスを俯瞰的に捉え手放すことができる

「頭」を整える
思考が整理されることで頭に余白ができ無駄に振り回されなくなる

「歩む道」を整える
自分の大切なものに気づき受け止め自分を導くことができる

それぞれの効果をもう少し詳しく書きたいと思います。


a. 「心」を整える

不安・悩み・ストレス・モチベーションダウン

「心」は日々揺れ動くものです。
「心」は浮き沈みがあります。

You can't stop the waves, but you can learn to surf.”
- Jon Kabat-Zinn -

これは私が好きなQuoteですが、感情も波のようなもので変化します。強い感情に飲み込まれるのでなく、その波に乗れるように心の扱い方を学ぶのがマインドフルネスです。「書く瞑想」をすることで今どんな波の状態か気づくことができます。

人はポジティブよりもネガティブなことに意識が奪われ、ネガティブな出来事やネガティブな感情を脳内で反芻してしまう癖があります。

気になることが頭から離れない、ずっと頭が心配事に占領されている、ネガティブな想像ばかり広がってしまう。ベットに入っても頭が心配事に占領されていて気になって眠れない。誰でもこんな事経験したことあると思います。これが「脳の反芻」です。ループのようにずっと数珠繋ぎで考えてしまいます。

心理学用語ではNegativity Biasと言います。人はポジティブな情報よりもネガティブな情報により注意を向け、それが記憶にも残りやすいという現象です。

自分をネガティブな想像から引き離すのに良いのが「書く」ことです。

不安やストレスを感じていることをありのままに書き出し可視化します。「書き出す」ことで自分の外側に吐き出し、脳内の反芻から引き剥がすことができます。私たちはネガティブな状態の時、自分とその感情を同一化してしまうのですが、書き出すことで、自分の気持ちを認識して、俯瞰的に外側から捉えることができます。物事は変わらずとも、自分で「こんな事感じていたんだ」と認識するだけで自分と感情を別に捉えることができ、ストレスが軽減されます。ジャーナリングはストレス軽減法の1つで、うつの改善にも使われています。

「自分=感情」という方程式は間違っています。私たちは1日の内でも様々な感情を持ち、感情は動き変化します。「感情」を俯瞰的に捉えることができると、新たな視点が手に入れることができます。

悩みを抱えたり、不安な時にこそ、自分の気持ちを書き出してみてください。

< ジャーナリングの問いのサンプル >

  • どんな事を感じているのか?

  • この感情の裏にはどんな想いがあるのか?

  • 何が嫌なのか?許せないのか?

  • 何を大切に思っているのか?

    自分の感情、願い、想い、価値観に気づき受け止めてあげてください。


b. 「頭」を整える

時間がない・余裕がない・頭がいっぱい

私たちは日々、やる事に追われ、時間に終われ、プレッシャーに追われ、判断することもたくさん、やりたいこともたくさん。頭の中が常にいっぱいです。

「時間がない」「余裕がない」
口にしていませんか?

整理されていない思考や感情が頭の中に残ったままでいると、脳のキャパシティが奪われ無駄なエネルギーを消費してしまいます。脳が疲労して、余裕がなくなり、余計冷静に俯瞰的な視野で考えられなくなります。いわゆる「スペース」「余白」がない状態です。

人に話したら自分の考えが整理されてスッキリしたという経験がある方もいると思います。「書く」も同様です!書き出すことで、思考が整理されます。

人は見えないものに不安を感じるので、やる事を書き出すだけでも安心するかもしれません。全部書き出してみて、それを眺め捉えるだけでも頭が整理され未来の不安が解消されます。

「過去は記憶の中、未来は想像の中、
私たちがコントロールできるのは今この瞬間のみ」


妄想や想像に振り回されるのでなく、書くことで俯瞰的に目の前の事を現実として捉えることができます。そうすると不思議と新たな視野を手に入れ、ないと思っていた選択肢が無数にあることに気づくかもしれません。私もジャーナリングを通して何度も新たな視野に出会いました。

書く瞑想で、思考を書き出すと頭がクリアになり、心と頭に余白ができ、俯瞰的な視野、別の視点、新たな選択肢を得ることができます。

私たちの時間もエネルギーも限られています。時間は1日24時間しかありません。この24時を配分しないといけません。やる事ばかり詰めすぎると時間が足りません。「やること・フォーカスすること・優先すること」と「やらないこと・手放すこと」に振り分けないと時間もエネルギーも足りません。

無駄に変なものに振り回されず、自分の時間とエネルギーを望むものに向けたいですよね。

<ジャーナリングの問いのサンプル>

  • 今の自分の状態は?(頭に浮かぶ事を全て書く出す)

  • 何が気になっているのか?(気になることを全て書き出す)

  • どうしたいのか?(やりたい事や願いを全て書き出す)

    全て書き出した上で「やる事」と「手放すこと」に心に従って振り分けてみてください。


c. 「歩む道」を整える

空虚さ・違和感・閉鎖感・行き詰まり

忙しく過ごしていると、時間や周りに流されてしまいます。自分の大切にしていること、大切にしていたことを見失ってしまうことがあります。コーチングをしていてクライアントさんからこの課題は多く上がるテーマです。

自分を満たす生き方をするには、自分の人生で大切なものは何か認識し、大切なものを大切に扱う必要があります。自分を探ることが必要です。

「答えは全て自分の中にある」

幸せの形は人それぞれです。穏やかな生活に満たされ幸福感を感じる人もいれば、刺激が足りないと物足りなく感じる人がいます。同じ人でもその時の状況によって求めるものが違うかもしれません。今の自分を幸せにするには「今」自分が何を大切にしたいか、どんな人になりたいか、どんな風に生きたいが自分の内側を探る必要があります。

ジャーナリングはセルフコーチングになります。コーチングはコーチとの対話の中で自分の内側を探りますが、ジャーナリングは自分に問いを投げかけ書く行為を通して自分の内側を探ります。

「書く」ことで、自分の大切なものを認識し、自分の時間やエネルギーをどこに向けたいか自分の想いや願いに気づくことが出来ます。そして、それを自己受容することで、自分を満たす生き方に導くことができます。

<ジャーナリングの問いのサンプル>

  • どんな人生を歩みたいのか?

  • 自分はどんな人でありたいのか?

  • 何が大切なのか?何を大切にしたいのか?

  • 本当は何を望んでいるのか?

モチベーションダウンは疲労と価値の喪失からきます。感情の反応の裏には、その人が大切にしている 価値観 があります。自分の大切にしている価値観が阻害されると反応を示します。自分の望んでいることを理解して大切に扱ってあげるとモチベーションが自然とアップするかもしれません。


答えは全て自分の中にある
- coaching quote -


3. マインドフルに書くことが重要!

ジャッジしないで書き出すことが大切です。「こんな事書いたら変に思われるかな?」という自分へのジャッジメントは手放しましょう。

心に湧き上がることをそのままに書きます。心の声を聴き、自分と対話するように書き出します。自分をあるがままに受け止める気持ちで書きましょう。思考で止めないで、自分の直感や感性と繋がり心から湧き上がる言葉をそのままに書き出しましょう。判断のないアウトプットです。

問いのサンプルをいくつかあげましたが、今自分に必要な問いを投げかけてみてください。Big Questionと言われる人生に関わる大きな問いでもいいですし、具体的に心配事に対する思考や感情を問う形でも大丈夫です。問いに意識を向け書き出す行為が自分を深く知るサポートをしてくれます。

そして自己認識は「自己受容」と「自己主導」に繋がります!セルフコンパッションが高まり、自分を受容することで前に進めるようになります。

セルフコンパッションとは「自分への思いやり」「自分への慈悲」という意味です。親友があなたが落ち込んでいる時にそのままでいいんだよと側にいてくれるように、” I’m here with you”と自分をありのままに受け止める気持ちで書きましょう!

(blog) セルフコンパッションで自分への優しい対処法を身につける


受容の先に前進がある
- mindfulness quote -


4. ジャーナリングのおすすめ実践方法

私が実践しているのはおすすめの3種類をご紹介します。

DAYLY JOURNALING

私はいつもジャーナリングノートを持ち歩いているのですが、何か心がもやもしたとき、頭がクリアじゃない時に書き出します。今は決めた時間ではなく自由にやっているのですが、以前は毎朝5分やったり、寝る前にベッドで5分書いたりしていました。

(朝のジャーナリング)
朝ジャーナリングするとその日をセットできます。アファメーションできます。アファメーションとは「肯定」という意味で、ポジティブな言葉で自分自身に宣言することで、なりたい自分や過ごしたい1日を引き寄せる効果があると言われています。肯定的な宣言でどんな1日にしたいか想い描き引き寄せます。

(夜のジャーナリング)
「Gratitude Journal」という感謝のジャーナリングを毎晩実践している時期もありました。その日に感謝を感じた事を3つ書き出すものです。感謝は幸福感にも繋がるので、感謝の心に意識を向ける練習です。眠れない人にもおすすめの手法です。気になることから感謝に意識をシフトすることができます。

MONTHLY JOURNALING

こちらは月1回の振り返りのジャーナリングです。独立してから毎月、月が変わったタイミングで1ヶ月間を振り返るようにしています。私は自分を褒めてあげたいこと「Hug」、もっとやりたかったこと「More」、今月フォーカスしたいこと「Focus」を書き出してます。1ヶ月の自分をしっかりと受け止めて、次の月に進むようにしています。

ANNUAL JOURNALING

毎年年末に1年を振り返ります。毎年12月に1年の自分を振り返り、受け止めるリトリートを開催しているのですが、その時行います。私はMonthly Journalingの内容を見ながら1年を振り返ります。結構忘れてるんですよね。自分を褒めてあげたいこと「Hug」、もっとやりたかったこと「More」、感謝していること「Gratitude」を書き出してます。年末のジャーナリングは年末恒例の108回の太陽礼拝とセットで行っています!


5. ジャーナリングするためのオススメTips!

1. お気に入りのジャーナリングノートを作る

ジャーナリング専用のノートを作る事をおすすめします。お気に入りのノートにするとさらにGOODです! 私はモレスキンのノートを長年を愛用してます。

2. ノートを持ち歩く

持ち歩く事で習慣化に繋がります。心が落ち着かない時、頭を整理したい時、ノートを取り出してジャーナリングしましょう。

3. 居心地良いジャーナリングスポットを作る

お気に入りの居心地の良い空間をジャーナリングスポットに指定すると良いです。一箇所でなくいくつか持つと更にGood! モヤモヤ解消の聖地になります。私は海辺のカフェでやってます。

まずは1回トライでも良いので是非やってみてください。


まとめ

「Journaling -書く瞑想」はとてもパワフルなツールです。是非自分らしく人生を歩むために活用してみてください。私もジャーナリングで自分と向き合いながら、自分らしく歩んでいきたいと思います。

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【blog】AWE effect - 「畏敬の念」を感じると悩みなんてちっぽけだと感じる

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大自然に触れよう!悩みなんてちっぽけだ

会社員時代に仕事ですごく悩んでいた時期がありました。その時に知人が「大自然を触れよう!悩みなんてちっぽけだ大作戦」と言って、外に連れ出してくれました。千葉県の鋸山に連れてってくれたのですが、大自然に触れ、悩みとストレスで張り詰めていた心が緩んだのを今でも覚えています。心の力みが緩んだことで、少し俯瞰的にその問題を捉えることができまた頑張れました。

都内から鎌倉に移住し、今は毎日自然の壮大さや美しさを身近に感じながら過ごしています。月に一度は御殿場に帰省し富士の壮大さを感じてゆっくり過ごしています。自然の美しさに触れる生活は今の私すごく良い影響を与えてくれているなと感じます。以前よりも肩にも心にも力身を入れずに気を楽に過ごすことができるようになりました。

AWE effect」の本を読みながら地球・自然・大地のエネルギーをもらいながら生かされているのだなと地球や自然に恩恵を感じています。

今回は「AWE effect」について書きたいと思います。

岡山の倉敷に旅した時の写真



1. AWE EFFECTとは

AWE
「畏敬の念」「畏怖」

壮大な自然や美しさを目にした時の
感動・畏怖・驚きなどの感情のもたらす効果

AWE EFFECTとは「畏敬の効果」です。

自分自身をちっぽけなものと感じ、自己中心的な考えが薄らぎ、正義感や他者を思いやる気持ちが増し、自分の悩みなんて取るに足らないものだと感じ、ストレスが手放され、何かに結びついているという繋がりの感覚を得る事ができます。

英語の「Awesome」は素晴らしいという風に使われますが「畏怖の念を起こさせるような、荘厳な」という意味です。Awesomeの前半部分の「Awe」が「恐怖を起こさせる力」という意味です。

ストレス社会を生きるストレスの対処法の1つが「畏敬」に触れる事です。

大自然や宇宙の悠々さや広大さを前に、自分の存在の小ささを感じる。AWEを体験すると、それまでに恐ろしかったものがとるに足らないものに思えてきて、切羽詰まったような感覚がなくなり視界が開けます。そして、自分の周り、世界、地球との結びつきを感じて癒しと安心感を得る事ができます。状況は変わらずとも、自分の悩みなんてちっぽけだと感じる俯瞰的な視野や寛大な心を取り戻す事ができます。

グローバルプロジェクトで心がすり減り、プロジェクト完了後にバーンアウト状態で訪れたハワイではこの風景に活力を戻してもらいました。張り詰めた心と体を、ただただ時間が止まったようにこの場に座ってこの景色を眺めて過ごしていました。ここに訪れる前後で写真を撮っていたのですが、表情も顔のむくみも全然違っていました…笑


2. AWEの対象は「美しいもの」「壮大なもの」「信じられないもの」


AWEを感じる対象は様々ですが、1番先に挙がるのが「自然の畏敬」です。自然でなくても、感情を刺激されるような美しいもの壮大なもの信じられないものに畏敬を感じるそうです。例えば下記のようなものです。

【AWEの対象】

自然
私はセドナやハワイに訪れた際の映画の世界の様な壮大な自然に畏敬を感じました。日常でも美しい夕日や海の輝きに畏敬を感じます。


ドキュメンタリーを見て涙することがあります。WBCもTV越しに涙しました。涙するのは畏敬の反応です。大自然に触れなくても誰かの素晴らしい行動や尊敬する行いに感動する事があります。

スキル
シルクドソレイユの美しい身体美と美しい動きに感動したのを思い出します。それ以外にも、美声や人の作り出した美しい建築物もAWEの対象です。

文化やアート
最近一番感動したのは、直島を訪れた際の地中美術館の美しさでした。特にクロード・モネの部屋。はっと息を飲むような美しさに我を忘れた感覚になりました。

(旅ログ) 旅しながら働く - 感性が刺激されるアートの島「直島」の美しい海と空間


Awe Effectについてもっと詳しく知りたい方へのおすすめ本

 

Awe Effect 人生に喜びをもたらす「Awe 体験」の効果 カトリーン・サンドバリ(著)、 サラ・ハンマルクランツ(著)


3. AWEの効果 - 「今」に立ち止まらせる 

思考過多なアクティブマインド

現代人は脳がいつもアクティブな状態です。やる事に追われ、時間に追われ、ネットやSNSの影響で外部から絶えず刺激が入ってくるため、闘争・逃走反応(Fight or Flight Response)を司る交感神経系の働きが常に活発になっています。闘争・逃走は、外部の刺激に対し戦うか逃げるかを判断する反応で、昔は目の前に熊やライオンが現れた時にこの反応が起こり危険を回避するのに役立ちました。現代ではそんな危機的状況がなくても無駄に過剰に反応し続けています。

ストレス社会に生きる私たちは、常に自分が他の人からどう見られるか、どう判断されるか気にしながら暮らしています。心は「過去の後悔」「未来への不安」「他人との比較」を彷徨い、ネガティブな反芻思考に陥りがちです。

AWEは「今」に立ち止まらせる

AWEの体験によって神経系と脳の両方の動きが弱まる事が確認されたそうです。

AWEを体験すると基礎ネットワークである自己中心的な思考や内省が弱まり、脳の小休止が起こるそうです。大自然の美しさに触れたとき、時間の感覚が止まり「一瞬我を忘れた」という感覚は誰もが味わったことあると思います。これが「今」に立ち止まらせる効果です。

AWEは一息つくきっかけを与え、思考過多な状態から脱却する力を与えてくれます。


4. AWEの効果 - AWEは「思いやり」や「寛容さ」を高めてくれる

AWEを体験している人は

健康でストレスが少なく、頭の回転が速く、創造力が豊かで、自己中心的な考え方はせず、思いやりがあり、他者に寛容なことが多い。余裕に溢れ、環境に配慮した選択をする。
(reference: AWE Effect)

都内から鎌倉に引っ越して感じて増えた口癖が「あー美しい」です。

海が美しい
夕陽が美しい
空が美しい

空はいつもあるし、夕陽も毎日のリズムの1つですが、その美しさに心を奪われる事がとても増えました。外出の帰りに空をふと見上げた瞬間、帰り道に海に立ち寄った瞬間、その美しさに触れただけで幸せな気持ちになります。

住む場所を変えただけで、ストレスが減りました。思いやりも寛容さも増えたのかもしれません。最初に逗子に引っ越した時に朝の習慣の散歩に出ると必ずすれ違った人が「おはようございます」と挨拶してくれた事に驚きました。東京の朝の散歩ではなかったことです。考えてみると、ハイキングの時も皆「こんにちは」とすれ違う時に挨拶しますよね。

AWEは「思いやり」や「寛容さ」を高めてくれます。


5. AWEはストレス軽減のサプリメント

焦りながら不安と共に生きる現代人

現代ではうつ病やパニック障害を患う人の数が増えています。うつ病と判断されずとも、不安を抱えている人がたくさんいます。ストレスによる不調も抱えている人がたくさんいます。

AWE Effectの本に「AWEはストレス軽減のサプリメント」と記載されていました。

AWEの効果が少しずつ解明されいます。私たちはストレスが上がると炎症レベルが上がってしまうのですが、AWEを体験するとこの炎症レベルが下がるそうです。幸福感も高めてくれます。

先に書いた「今に立ち止まる効果」はマインドフルネスとの共通点なのですが、AWEには瞑想状態やフロー状態と同じような効果があります。瞑想が苦手な方でも自然や美しい壮大なものに触れるなどの代用で、ストレスを軽減することができます。AWEを体験すると、今に立ち止まり、俯瞰的な視野で、今まで恐ろしかったものや不安だったものを、とるに足らないものに思わせてくれます。

(blog) Stress Care - 本当に効く「ストレス解消法」


MINDFULNESS

今この瞬間に、意識的に、評価せずに、注意を払う

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6. AWEの感度を高める

会社員時代に実家に帰るのは年に2-3回、帰っても2日間で東京に戻っていました。東京のスピード感と違うスローな時間の流れに落ち着かず、あまりのゆったりさに少し焦りを感じてしまう自分がいました。でも、会社を辞め生活リズムが変わり、価値観も変わり、今は実家で過ごすスローな時間の感じ方も変わりました。昔は落ち着かなかったこのスローな感覚を今はとても心地良く感じます。

心が毎日の忙しさに追われてしまっていると感動を感じる余裕がありません。

感動できる人というのは何事も当たり前と思わない
- ヨーラン・ローセンバリ -

Aweの感度を高めるとよりAweの効果を享受できます。周りの小さな幸せにも気づき、何事も当たり前と思わず、感動できる状態でいたいですよね。

日常の中でも空を見上げる、美しいものを目の前に立ち止まる。そんな時間を持つ事が大切かなと思います。大自然に行かなくても、動画で美しい風景を見たりすることでも私たちはAWEの効果を享受できるそうです。私は時々お家で海外の大自然の風景をドローンで撮影したものを見ています!


7. まとめ

数年前とは違う今のスローな感覚の生活に幸福感を感じています。成長の刺激も好きなので頑張る時は頑張る、緩める時は緩めるメリハリが重要なのですが、ベースの状態をしなやかなソフトな状態にしておきたいなと思っています。

今まではスピードと成長が豊かさだと感じていましたが、今は何もしない立ち止まる時間も豊かだなと感じます。自然溢れる非日常空間でリトリートを開催していて、参加者の皆さんが今に立ち止まり心を解放している姿を見ていると、とても豊かな時間だなと感じます。

たまには海を訪れ、ただ波音に耳を傾け、ゆっくりと過ごしてみてください。

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【blog】inner care CBD - インナーケアをサポートするCBDとMINDFULNESSの関係

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「CBD OIL」

5年前にバンクーバーに行った時に「CBDを取り扱うお店が増えている」と友達が教えてくれました。最近日本でも目にする機会が多くなりましたよね。

今通っているPilates StudioがCBD OILを扱っていてギフトで頂いたので使ってみようと思い調べてみたら想像よりもすごい効果がありとても興味を持ちました。CBD=眠りを促すものというイメージがあり、私はベッドに入ったらすぐ寝れるタイプで不眠などの眠りの障害を持っていないのであまり興味がありませんでした。でもCBD!眠りだけではなかったんです。そしてマインドフルネスとも相性が抜群でした!

今回は「CBD」について書きたいと思います。



1. 人間が本来持っている体調自動調整機能「エンナカンナビノイドシステム」

自然治癒力とホメオスタシス

人には自然治癒力が備わっています。自然治癒力とは「自分の力で病を癒し、治す自然の力」のことです。私たちの体はホメオスタシス(恒常性)という、内部や外部の環境が変化しても体内の状態を一定に維持できる機能を備えています。ホメオスタシスの機能で人の体温は外が暑い/寒いに関わらず一定に保たれています。風邪などで体温が高くなった際には、熱や汗を出し「体温を下げる」機能が働きます。自然治癒力とは失われたバランス、調和、平衡を取り戻そうとする脳にプログラミングされた潜在的に備わる働きです。ちなみに私たちの心にもホメオスタシスは存在し、心理的ホメオスタシスと言われます。

私たちの体は健康を求めていつも努力していて、有害な老廃物を自ら絶えず浄化することによって健康を維持しようとしています。私たちには本来素晴らしい力が備わっています。

セルフクレンジング
自然浄化力
自らの力で浄化する力

セルフヒーリング
自然治癒力

自らの力で治癒する力

セルフメインテニング
自然機能維持力

自らの力で機能を維持する力

今回CBDを調べていて出会った言葉が人が本来持っている体調自動調整機能であるエンナカンナビノイドシステムでした。

ECS: END CANNABINOID SYSTEM
エンナカンナビノイドシステム

何か体に不調が起きるとホメオスタシスが働きバランスを整えようとしますが、ECSはそのホメオスタシスを維持するために常に働いている仕組みのことです。

ECS=人に本来備わっている体調調整システム

ECSは「カンナビノイド受容体」「エンドカンナビノイド」「エンドカンナビノイドを分解する酵素」で構成されています。カンナビノイドは体調調整の必要に応じて、体内の細胞で生成され放出されます。放出されたカンナビノイドはカンナビノイド受容体(CB2)に結合し体調調整の機能を働かせます。カンナビノイド受容体は、脳、内臓、皮膚、免疫細胞、生殖器など全身に分布していて、これら全身のカンナビノイド受容体にカンナビノイドが結合することで体に作用します。

しかし、老化やストレス、栄養不足によりECSがうまく機能しなくなるとカンナビノイド欠乏症になってしまいます。カンナビノイド欠乏症になると免疫機能がうまく働かなり、アトピー性皮膚炎や甲状腺疾患、精神的な病気など心身の健康状態が悪化してしまいます。

ECSは心身のバランスを維持する上で重要であり、体調調整の根幹を担っている大切な機能です。

私は通っているPilates Studio Zen Placeの動画でCBDに関して勉強しました。とても分かりやすかったのでおすすめです!
動画はこちら


2. フィトカンナビノイドであるCBDとは

植物の力で人の心身を整えるフィトセラピーに関しては以前書きました。今回もフィト(植物)という言葉が出てきました。

(blog) 心と体を整える「植物の力」フィトセラピーでセルフケア

PHYTOCANNABINOIDS
植物性カンナビノイド

カンナビノイドには2種類あります
❶ 内因性カンナビノイド(体内で生成)
❷ 植物性カンナビノイド(植物から生成)

植物から生成される植物性カンナビノイドも、カンナビノイド受容体と直接作用し、内因性カンナビノイドの分解に関与する酵素と結合します。内因性カンナビノイドは酵素によって分解されると不活性化してしまいます。植物性カンナビノイドは内因性カンナビノイドが不活性化されないように作用して、体調調整機能が働くようにサポートしてくれます。

CBD: カンナビジオール

CBDはCannaBiDiol(カンナビジオール)の略称

CBDはカンナビスやヘンプなどの植物から抽出されたカンナビジオールという自然成分です。カンナビスやヘンプのカンナビノイドは、消費されると私たちの体と相互作用して、さまざまな潜在的な効果を発揮する可能性があるそうです。現在も様々な研究が続けられていて健康に大きな可能性を秘め、世界保健機関(WHO)からもCBDは安全な物質と見なされているそうです。

でも大麻とは違うの?中毒性はないの?と不安になりますよね。


3. CBDと大麻の違い

違法なマリファナの主成分はTHC(テトラヒドロカンナビノール)です。

CBDとTHCは全く別物のようです!
抽出部位も体への依存性も違います。

THC
抽出部位=花・穂・葉・根
依存性=あり
不安や緊張を起こすように働く

CBD
抽出部位=種子・茎
依存性=なし
不安や緊張を和らげる

THCは「やめたくてもやめられない」依存性がありますが、CBDには依存性がありません。部位によってこんなにも変わるんですね。


4. CBDの効果 インナーケア

CBDには様々な効果があります。

メンタルヘルス向上
(ストレス・不安・うつ病の緩和)
慢性的な痛みの緩和
睡眠の促進
運動障害(パーキンソン病など)
自閉症やADD/ADHD
皮膚
(アレルギー性接触皮膚炎やニキビなど)

てんかん

CBDの研究はまだ途中段階で、これから様々な深い研究が行われるそうです。

ただ近年美容健康業界で注目されていて、世界のセレブやアスリートたちが広く愛用しているそうです。2022年に発表された株式会社矢野経済研究所のリリースでは、国内のCBD製品の市場規模は、小売金額ベースで2021年185億に対し、2025年には約830億円まで拡大されると予想されているそうです。それぐらい注目されている成分なんですね!


5. CBDの摂取方法

CBDは飲むものだと思っていたのですが、他にも摂取方法があるそうです。これもフィトセラピーとリンクするところです!CBDの化粧品を展開されているwalalaさんに教えて頂きました!

INNER CARE 経口摂取
食べたり飲んだりして口から摂り入れること

SKIN & BODY CARE/経皮吸収
皮膚から吸収させること

CBDの摂取方法な一般的なものはドロップ形式のCBD OILを1-2滴直接舌下に垂らすか、飲み物に混ぜて摂取する方法です。でも経皮吸収も可能なため化粧品として使用してインナーケアをすることもできるそうです。これからもっとCBD化粧品増えそうですよね!

CBDのインナーケアで内側から本来持っている素晴らしい力を蘇らせるサポートをする事ができます。


6. CBDとマインドフルネスの相乗効果

現代人は情報の溢れるストレス社会に生きていて思考過多な状態です。デジタル中毒でPCやスマートフォンからの情報を常に浴びています。脳はたくさんの情報を処理するために過剰に働き疲労していて、脳波も常にアクティブな状態、そのため自律神経が乱れがちです。

人は力を入れるのは得意だけど、力を抜くのは苦手です。意識しないと「リラックス」「チル」「くつろぐ」ことができません。疲れたとソファに座り携帯をいじっていませんか?ソファでくつろいでいても、携帯からの情報を脳は処理をしていて休めていません。

リトリートを開催していてすごく感じることなのですが、「縁側に座ってぼーっとする感覚」「プールサイドでのんびり過ごす感覚」「自然に身を置き心と体を解放する感覚」を現代人は意識しないと持つことができません。だからこそ定期的に「力を抜く」「緩める」「解放する」時間を作ることが大切です。余計なものが手放され、体・心・頭に余白ができる感覚を得ることができます。

マインドフルネスとCBDには類似した効果があり親和性があります。

心身の解放
リラックス効果
ストレス緩和
心身の鎮静
本来の働きを取り戻す

マインドフルネスとCBDは相性が良く相乗効果が得られる可能性があります。海外では「CBD YOGA」のクラスも開講されていて、CBD OILを摂取した後にヨガや瞑想をするクラスがあるそうです。よりリラックス効果が高まったり、自分の内面に意識を向けることができるそうです。是非受けてみたいです。

マインドフルネス x CBD

MINDFUL MOVEMENT(動く瞑想)と言われるヨガやピラティスやMEDITATION(瞑想)の前にCBD OILを摂取します。舌下摂取する場合15-30分で効果が感じられるそうです。CBD OILでインナーケアとリラックス効果を得ることで、より深くマインドフルネスのプラクティスに入ることができます。

最近私もCBD OILを摂取してから瞑想をしています!

ヨガや瞑想をする時間のない方はCBD OILだけでも効果ありなので是非活用してみてください。なかなか落ち着ける時間を作れない、常に疲労感を感じる方にもおすすめです。

(blog) 「振り回されないマインド」を養ってくれるマインドフルネス
(blog) Mindful Movement - 心と体と脳のパフォーマンスを高める「運動」の力
(blog) Stress Care - 本当に効く「ストレス解消法」


MINDFULNESS

今この瞬間に、意識的に、評価せずに、注意を払う

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7. まとめ

人は根源的に「健康的であること」に美しさや魅力を感じるそうです。心も体も健康で活力に溢れている人は素敵ですよね。私も内側からキレイになりたいといつも思っています。体も心も身軽でたくさんのことに挑戦したいですね。

そのためにも内側からケアすること、頑張った自分の体・心・脳をしっかりと休ませてあげること、自分の本来持っている力が発揮されるように整えてあげること、大切ですよね。健康の3大要素「食べる」「運動する」「眠る」をベースに持続的な健康なライフスタイルを送ることが私たちの活力になります。そこに、本来の力を取り戻すインナーケアも加えたら活力が更にUPしそうですね!

疲れているなと感じる方は是非BE HERE NOW RETREATにお越しください。五感の感度の上がる癒し体験をして頂けると思います。

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【blog】AROMA HEALING - 植物の力と香りで整えるアロマヒーリング

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「幸せの香り」

皆さんの幸せを感じる香りはなんですか?

私の「幸せの香り」はパン屋さんの香りです。
パン屋さんの中に入った時のあの焼きたての香り。たまりません。パンの香りだけで心が満たされ、幸せな気持ちになります。美味しい焼きたてのパンを食べた時の記憶が蘇ります。

好きな香りや幸せを感じる香りは人によって様々です。香りは気分や記憶と繋がっていて、その人の嗜好、ライフスタイル、過去の物語の記憶と紐づいています。

今回は「香り」について書きたいと思います。



1. 人間の嗅覚と香りの効果

香りの刺激が脳に伝わるまでの速さは0.2秒

人が匂いを感じるための感覚「嗅覚」は最も本能的な感覚です。嗅覚は、視覚・聴覚などの他の感覚とは違って、思考を司る脳の視床・大脳新皮質を通らずに、情動を司る大脳辺縁系に直接伝わります。香りの刺激が脳に伝わるまでの速さはわずか0.2秒以下であり、嗅覚は人間の感覚の中で最も本能的で原始的な感覚です。「これはいい匂い」「これは嫌な匂い」など好き・嫌い・快・不快を直感的に判断します。

香りと記憶

「海の匂い」といったとき、どんな匂いを想起しますか?想起する香りは人によって様々です。ハワイに訪れた時のシトラス系の爽やかな香り、アジアの海辺でマッサージした思い出のココナッツの香り、趣味の釣りを楽しんだ思い出と繋がる魚の香りかもしれません。人によって想起されるイメージは様々です。

喜怒哀楽などの感情や欲求などを司る扁桃体と、記憶を司る海馬は、情動の脳である大脳辺縁系にあります。嗅覚器官から大脳辺縁系までの距離は短く、仲介する神経の数も少ないため、嗅覚からの情報がスピーディーにダイレクトに脳に伝達されます。匂いの信号はいち早く脳に伝わります。ふと畳の匂いを嗅いだ時に「懐かしい」「おばあちゃんの家の匂い」と感じたりするのは、香りと記憶が繋がっているからです。1人1人ライフストーリーが違うように、香りと記憶の関係も様々です。

そして、その想起されるイメージが私たちの気分に影響を及ぼします。

香りは体にも影響を及ぼす

以前読んだ本に書いてあったのですが「3日間ヒノキの香りが漂う部屋で過ごすとナチュラルキラー細胞(NK細胞)が20%増加して、疲労感が軽くなった (李卿リケイ/日本医科大学)」という研究結果が載っていました。NK細胞とは、がん細胞を攻撃するリンパ球の一種です。 『生まれながらの殺し屋』という名前の通り、がん細胞やウイルスに感染した細胞などの異常な細胞を見つけ次第攻撃します。
NK細胞の数は、ストレス、加齢、農薬と行った要因により一時的に減少するのですが、ヒノキの香りの部屋で過ごすことでNK細胞がUPするそうです。試してみる価値ありですね!


2. 香りが人に及ぼすアロマセラピー効果

植物から抽出したエッセンシャルオイルが脳に直接届き脳の働きを活性化させストレスや悩みを解放させてくれます。エッセンシャルオイルとは、植物に含まれる天然の香りで、花・茎・根・果皮・樹皮・樹脂などから抽出される揮発性の芳香属化合物で、人の「体」「心」「精神」全てに同時に作用すると言われています。このように香りで人の心身を整えるのがアロマセラピーです。

人には400種類の嗅覚受容体があります。
匂いを感じるには2種類あります。

1つは、空気の中に飛ぶ香り因子をキャッチすること。
もう1つは、口の中に入った匂い成分を風味として感じることです。

香りと記憶の紐付けが違うため個人差はありますが、香りの種類によって与える気分が違います。穏やかな気分の時、集中力をUPさせたい時、落ち着いてリラックスしたい時、どんな香りを選んだらいいか。以前「香りのRETREAT」でAUTHENTIC BALANCEのアロマセラピストYUKOちゃんが香りの系統をまとめてくれたので下記に載せます。是非参考にしてみてください。


3. 気分に振り回されるのでなく気分を利用する

やる気が出ない
忙しすぎてイライラする
気分が落ちてる
集中できない

気分は、認知(考え方)、行動(活動)、身体(痛みなど)と相互に作用します。気分によってモチベーションが落ちたり、行動に影響を及ぼしてしまいます。気分のセットに効果的なのが「香り」です。

気分は移ろい行くものです。気分に振り回されるのでなく、気分を利用する。先にも述べたように臭覚はとても本能的な感覚器官で、情動を扱う脳の大脳辺縁系にダイレクトにしかもわずか0.2秒で届きます。気分をセットするのにとても効果的なパワフルなツールです!

ではどのように香りを選んだら良いか?

香りを選択する2つのアプローチ
①今自分が必要とする気分の香り
②今の自分の気分に寄り添う香り

集中力が切れてもっと集中したいという時には、今必要とする集中力を高めるペパーミントの香りを使うと効果的です。夜ソファーでリラックスしている時は、今の気分に寄り添う鎮静効果のあるサンダルウッドの香りを使うと良いです!

私はリトリートやセッションの際に自分の気持ちをグラウンディングさせるために「浄化の香り」のオイルで整えて今に集中しています。とても効果的です!


4. マインドフルに香りを嗅ぐ

気分を変えるには香りの嗅ぎ方も重要です!

私たちは匂いを嗅ぐ時探偵のように「どんな匂いか?」「良い匂いか?」何かを調べるように匂いを嗅ぎがちです。探偵のようにジャッジメントの気持ちで香りに接すれば、気分の変化を得るのは難しいです。先入観を持って匂いを嗅ぐと気分がなかなか変わりません。

マインドフルに香りを嗅ぐ

「何の香りか」を判断する習慣から離れ、香りがもたらす「今」起こっている体験に意識を向けるのがマインドフルな香りの嗅ぎ方です。香りを嗅いだ時に、自分の体や心に起こる変化に意識を向けましょう!

香りの瞑想方法

  1. 自分の心地よい香りを選択しましょう。

  2. 姿勢を正し、全身をリラックスさせ、大きく口からゆっくりと息を吐き出します。

  3. 香りを鼻先に携えて、鼻からゆっくり息を吸い、空気と共に香りが体の中に入っていくのを感じましょう。香りが喉を通り、胸を通り、お腹まで届き、体の中に広がるようなイメージをします。

  4. そのまま3回深い深呼吸を繰り返しましょう。

  5. 香りに身を委ねるようなイメージで5-10分目を閉じて瞑想します。何か雑念が浮かんだら、判断せずに「こんなこと考えているんだ」と気づき、もう一度「香り」に意識を戻しましょう。

  6. 香りによって、体の力身が緩んだり、リフレッシュしたり、落ち着いたり、自分の中で起こる変化に意識を向けましょう。香りに身を任せ、ただ感じ、今に存在します。


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おすすめ本

プロカウンセラーが教える香りで気分を切り替える技術 ~香りマインドフルネス
松尾祥子(著)、東原和也(監修)


5. 眠りを促す香り

最近眠れない人多いですよね。

私たちには本来自然治癒力があり、眠っている間に、体が再生され、免疫系が強化され、ホルモンバランスが安定し、新陳代謝が促進され、体のエネルギーが増加し、脳の働きも改善されます。
「眠り」は心身の休息とメンテナンスです!

人は1日に7万回思考していて、現代人は過剰な情報で常に脳がアクティブな状態です。脳は小さな出来事にも常に闘争か逃走かの判断を繰り返し、反応し続けてます。それにより脳波が乱れ、交感神経が乱れ、体内時計が乱れ、自然のリズムが乱れがちです。交感神経の乱れは眠りに影響を及ぼします。

眠れない時、副交感神経を優位にする香りを使うと眠りを促してくれます。私はベッドに入ったらすぐに眠れるタイプなのでほぼ眠れない日はないのですが、たまに眠れない時はベッドの上でアロマスプレーを巻き、深い呼吸をします。

眠りに効果的な香り
ラベンダー・シダーウッド・イランイラン
マジョラム オレンジ・ローマンカモミール
ベチバー・ハワイアンサンダルウッド

副交感神経を優位にする呼吸法パワーブリージング
4秒で吸って、8秒で吐く

吸う息は交感神経と、吐く息は副交感神経と繋がっています。吐く息の長さを倍にすることで、副交感神経優位にすることができます。


6. 鎮静効果のある「浄化」の香り

BE HERE NOWのオリジナルのアロマオイルを作りました。
テーマは「Purify -浄化」

Purify

White Sage infused oil & tincture
with Palo Santo, Sandalwood, Frankincense


鎮静効果のあるセージのinfused oilに、聖なる樹と呼ばれるパロサント、精神を安定させるサンダルウッド、香りの王様と言われるフランキンセンスを調合。大地と繋がるような安定感に軽やかさとしなやかさがプラスされた「浄化」のグラウンディングオイルです。

大切な場面で心落ち着かせる時に
リラックスしたい時に
眠りの導入にぴったり

私も毎日のように愛用しています。
近々浄化の空間スプレー販売予定です!


7. 香りで毎日のセルフケア

香りは体験と一緒に記憶されます。香りは聴覚など他感覚との繋がりの中で記憶され、五感の他の感覚と共に連携した記憶を想起させる「記号」として機能します。香りに伴う体験が異なるので、香りの匂い体験も個人差があります。

香り=記憶・気分の効果を利用して、好きな「香り」で自分の求める「気分」をセットできます。

例えば
A. 朝のコーヒーの香りで活力をセット

「コーヒーの香り」を1日を始めるスタートボタンの役割にします。ちなみに、コーヒーの芳香成分は約300種類あるそうです。焙煎度合い、豆の産地、銘柄、気候条件や収穫時期、保存環境によっても変化しますし、飲んでいる間にも香りが変化します。朝一番にコーヒーの香りをマインドフルに味わって1日のスタートの活力をセットします。

B. 好きな香りで落ち着きをセット

自分の好みの香りのアロマスプレーやアロマロールオンを持ち歩き、何か気分を落ち着かせたい時に、マインドフルに香りを感じます。私は「浄化のオイル」でセットしていますが、ご自身が好きな香りで大丈夫です。香りの瞑想方法も参考にしてみてください。

C. 仕事モードからオフに切り替える

リモートワークだと仕事とプライベートの切り替えが難しいですよね。そんな時に香りが効果的です。1つ「仕事オフ」の空間スプレーを用意します。香りは好みで大丈夫です。毎日仕事が終わったらスプレーして、この香り=仕事から解放という気分をセットで自分に記憶させます。オフモードに切り替えやすくなると思います。


7. まとめ

香りの効果を学んでから、香りを毎日のセルフケアや気分のセットに活用するようになりました。簡単に気分をセットできるのでとてもおすすめです。最初自分はどんな香りが好きか分からなかったのですが、徐々に色々試す内にウッド系の香りやフィグの香りが心地よく感じると分かりました。是非ご自身の心と体に響く心地よい香りを探して、毎日のセルフケアや整え時間に活用してみてください。

香りの瞑想を体験してみたい方は是非BE HERE NOW RETREATにお越しください。五感の感度の上がる癒し体験をして頂けると思います。

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【blog】SOUND HEALING - 癒しの音の波動で心身を整えるサウンドヒーリング

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「波の揺らぎと波の音」

会社員の守られた生活から荒波に飛び出した1年目。心が揺らいだ事がたくさんありました。朝起きて不安で目が覚めることも。そんな時に友人がアドバイスしてくれたのが、その揺らぎを否定や無視をせずに、揺らいでも大丈夫でいられるように受け入れて、身を任せられるようになるんだという言葉でした。

それから習慣になったのが月1の江の島を訪れるME TIME(自分のための時間)です。ビーチから見る海も好きですが、高台から眺める海の揺らぎが心地よく、とても癒されました。心が折れそうになった時、ひらすら4時間海の揺らぎを眺め続けたことも。心が癒しを求めていたんでしょうね。波の音を聞きながら、音の揺らぎの効果を実感しました。今となれば良い思い出です。

今回は「音の癒し」について書きたいと思います。



1. 五感の感度を上げる

東京に住んでいた頃、石垣島の森の中で過ごすリトリートに参加しました。森の中で過ごし、夜には海岸に移動して焚き火をしました。その日は少し風が強く焚き火ができるか微妙な天気でした。でも石垣島在中のファシリテーターの方が、風向きや天気の移り変わりを読み、焚き火の出来る方角に連れていってくれました。自然溢れる石垣島に住んでいるとこんなにも野性の勘が残るんだと感動したのを覚えています。

「五感」はどんな人にも備わってる機能ですが、現代人はこの感覚が鈍化しています。頭はたくさんの情報でいっぱいで、時間に追われ、やるとこに占領されています。「今」に立ち止まり、耳を澄まして川の流れを感じたり、風に揺れる草木を感じたり、見上げて重なり合う葉の先に太陽の光を感じたり、自然のリズムに身を任せる余裕はなかなかありません。

情報過多、思考過多、評価判断される社会の中で生きていると、感情も五感も鈍感でないとやっていられない事が多く、自分の気持ちや感覚を抑え込んでしまっている傾向があるそうです。何か違和感を感じているけどその感覚や気持ちには蓋をする感覚です。

サウンドヒーリングという言葉があるように、音には人の心身を整える効果があります。サウンドヒーリングは海外では医療として使われることもあるそうです。鈍化してしまった五感の蓋を開けると癒しが私たちの中に訪れます。音を日常生活の「整える」に加えると五感も心も豊かになるかもしれません。


2. 音の波動で整える

「波動」と聞くと少しスピリチュアルのように感じますが、波動とは「振動」です。音、電子、生体電流、光、電波、素粒子、気のエネルギーなどが波動、つまり振動を起こします。音の波動は耳の中にある鼓膜を振動させ、その振動が信号に変換されて脳に伝わり、人は音を認識します。

その振動は耳だけでなく肌や体の内側にも伝わります。太鼓や鐘の音がお腹に響くような感覚を感じた事があると思いますが、体で感じる音の振動です。この揺らぎは人の心身を整えてくれます。人の体は70%が水分でできているので、音の振動が体の中の揺らぎを作ります。

サウンドヒーリングで有名なものの1つが「音叉」です。「音叉」とは音を発生させるためのU字型の金属の棒です。音叉は周波数(1秒間に繰り返される波の数、つまり1秒間の振動数)が安定しているので、楽器の調律や音響測定も使われています。音叉の棒にはそれぞれのテーマとHz(ヘルツ)が書かれています。音叉は音の振動(波動)を体にあてて、その振動で整えるような使い方がされます。とても面白いのですが、聞こえる音は全然小さいのに肌に当てると奥の方まで振動が伝わるのを感じます。

高周波は「心」低周波は「体」に効く


1秒間の波の幅が上下に高いと「高周波」、低いと「低周波」と言われます。「低周波治療」とも言われているように、低周波は体に効く波動です。肩こりや疲れが溜まっている時、整体やマッサージでも低周波治療使われてますよね。高周波は心に効きます。

高周波=「心」へのアプローチ
低周波=「体」へのアプローチ


3. 人は「音」に同調する

先に述べたように私は疲れると高台から海を眺めます。波の揺れを眺め、波の音を聴いていると、自分の内側でも揺れている感覚を得て、心と体の余計な力が解放されます。このような効果を「音への共鳴」というらしいです。

脳は音に同調するという特性があります。ネガティブな人の言葉を聞いていると自分もそのエネルギーに持っていかれたり、ポジティブな人の言葉を聞いているとなんだか自然と元気になったりということありますよね。これも同調です。

心地よい波動を感じていると、ネガティブな感情や感覚が、その音の波動のエネルギーに上書きされます。心地よい音(揺らぎ)を感じていると、心と体の緊張が解きほぐされます。


4. 自然の「倍音」が人の心身を整える

私もリトリートで知った言葉なのですが「倍音」という言葉があります。これは1つの音から共鳴して生まれる2つ以上の波のずれで、音の揺らぎのようなものらしいです。自然界の音にはこの「倍音」がたくさんあり、「自然に癒される」感覚の1つの要素がこの「倍音」の効果です。

水の音、鳥の囀り、風の音、すべて倍音です。自然の癒しの音の揺らぎによって私たちの体や心がリラックスします。


5. 癒しの周波数と生命力を奪う「音」

周波数にはエネルギーがあります。有名な癒しの周波数がこの2つです。

「432Hz 解放を促す周波数」
「528Hz 愛の周波数」

愛の周波数は、教会の鐘や讃美歌と同じ周波数ということです。音叉セラピストのCHIKOさんに教えてもらったのですが、藤井風さんの「まつり」という曲は、432Hzで作られているそうです!それ以外にも古代音楽、ビートルズ、ボブマリー、宇多田ヒカルも432Hzを使っていることで有名だそうです。サウンドセラピーだけでなく、アーティストも周波数意識して使っているんですね。

リトリートでは音の結晶の写真集を持ってきて見せてくれました。音が水に触れると結晶ができるのですが、音によってその結晶の形が変わるそうです。写真は528Hzの愛の周波数の音を聴かせた水の結晶です。ちなみに「ばかやろう」という音の結晶も本にあったのですが綺麗な結晶が出来ず乱れた感じでした。

「生命力を奪う音」

不快な音って世の中にたくさんありますよね。工事の音、機械音、ガラスのきーって音…など。音のリトリートでは「生命力を奪う音」も紹介してくれました。

生命力を奪う音は…
自分の内側の自分をジャッジする心の声らしいのです。

「私なんて…」「こんなんじゃダメだ」自分をジャッジする声の音が私たちの体の内側の水分に影響あたえるそうです。この話を聞いた方は「自分を綺麗な結晶で埋め尽くしたい」とおっしゃってました。心も体も結晶も綺麗でいたいですね。

写真は528Hzの音の結晶


6. 音に身を委ねる癒しの「音の瞑想」

私が初めて体験した「音の瞑想」は、ロスのMeditation Studio Unplug に訪れた時に体験した金属製の体鳴楽器であるHandpanの生演奏の瞑想でした。Handpanの演奏をバックミュージックに瞑想のリードで異空間に連れて行かれたような癒しの体験をしました。力みが解放され癒された感覚を覚えています。

「音の瞑想」は癒しの音に身を委ね、柔かかな音色や音の揺らぎに包まれ、心と体の力みが解放され癒しが訪れるのを感じる事ができます。瞑想の整い効果が倍増します。

  ①チャイムバーの音色

チャイムバーは筒状の形状をしたサウンドツールです。響き渡る距離が遠くまで伝わるのがこの形状で、音が聞こえなくなってから、さらに半径100mまで波動が及ぶとされています。

「432Hz 解放を促す周波数」と「528Hz 愛の周波数」のチャイムバーを交互に鳴らしてもらいながら、癒しの音の瞑想をしました。これがとても心地よい体験でした。音に身を委ねている感覚です。いつもの瞑想よりもさらに解放感が増します。「音のベットに身を委ねている感覚」とおっしゃった方もいました。是非体験して欲しいです。

②ライアの音色

こちらは古代ギリシャ由来のヒーリング楽器ライアです。自然界と同じ周波数432Hzの癒しの音色で人の心身を整えます。レミラシの4つの音が4オクターブで構成されていて、見た目はハープにしており、暖かく柔らかい音色と倍音、残響が特徴的です。深く透明な響きで、演奏している人、聴いている人の体に音色が響き、ヒーリングする効果があります。癒しが空間に広がります。

このライアの音色と音の揺らぎに包まれながら瞑想をすると整う感覚が得られます。「AOのリトリート」と「能舞台のリトリート」では、サウンドヒーリング 風のしずくがライア音を奏でてくれたのですが、瞑想の整い効果が倍増しました。

私は以前このライアを体に触れさせながら音楽を奏でてもらい波動で整えるセッションも体験させて頂きました。音も美しく、力みが解放されていくのがスパの様にとても気持ちよかったです。

ライアの音色もINSTAGRAMでお聴き頂けます。
ライアの音色のリール


7. まとめ

最近は私はTVを捨てて、音楽を効く時間が増えました。夜は副交感神経を優位にさせてくれるようなリラックス系の音楽を流しています。ワインを1杯楽しんだり、読書をしたり、夜の時間が以前よりもマインドフルに充実しているのを感じています!

Youtubeで検索するとたくさんの癒しの音楽があります。432Hzや528Hzで検索してもたくさん出てくるので、是非自分好みの癒しの音を探してみてください。私のおすすめは水の音です!

音の瞑想を体験してみたい方は是非BE HERE NOW RETREATにお越しください。五感の感度の上がる癒し体験をして頂けると思います。

是非毎日の生活に「癒しの音」を取り入れて整いましょう!

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【blog】ME TIME - 癒しと活力を与える「自分時間」で1日の質を上げる

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朝の「自分時間」

私は昔から朝の自分時間を大切にしています。私にとって朝の自分のための時間はとても貴重な時間です。その日1日を気持ちよく過ごすためのセットボタンのようなものになっています。

ME TIMEの内容はその時々で変化しています。会社に勤めていた時は自由が丘に住んでいたのですが、奥沢にあるピラティススタジオに通ってから出勤したり、朝起きてすぐ駒沢公園までウォーキングしたりしていました。ヨガのライセンスを取ってからはヨガがライフスタイルの一部になり朝お家でヨガしたり、明治神宮前のスタジオで7時や8時のレッスンを受けてから出勤していた時期もありました。暗闇ボクシングのb-monsterにハマって通っていた時期も!

昔から体を動かすのが好きなのですが、こんなに動くようになったのはサーフィンがきっかけです。20代の頃何か没頭できる趣味が欲しいと思い友人とサーフィンに挑戦して、それから2-3年茅ヶ崎に毎週末通ってました。体を動かした時の心地よさとフローの感覚にハマり、朝体を動かすことが毎日の日課になりました。今は久々に再開したピラティスが貴重な「ME TIME」になっています。

運動だけでなく、出勤前にスタバに行ってジャーナリングや読書をして、心のもやもやを解消したり、自分をセットしてから出勤する事もよくありました。私はメンタルがそんなに強くないので、その分自分の心のケアを大切にしていたのだと思います。

思い起こしてみると、NY出張に行った際も早朝に起きてヨガスタジオでレッスン受けてからオフィスに行ったりしてました。これも自分をセットするためです。

「ストイックだからできるんだよ」なんて言われます。

でも、なぜ続けれれるか?ストイックな性格、ハマる性格というのももちろんあると思うのですが、一番は「効果」を感じているからです。朝の「ME TIME」を数分持つだけで、1日の質が変わります。癒しと活力を自分に与えることができ、幸福感もUPします。

今回は「ME TIME」について書きたいと思います。



1. ME TIMEとは?


「MY time」と「ME time」は何が違うのか?

都内に住んでいた時に朝の駒沢公園までのウォーキングでよく聴いていたのがHapa英会話のJunさんのPodcastでした。Hapa英会話のブログで分かりやすく「ME TIME」を説明してくれているサイトがあります。
アメリカ人から学ぶ「Me time」の使い方

MY TIME = 「自分の時間」
ME TIME = 「自分のために〜する時間」


ME TIMEとはリラックスして一人で過ごす時間の事で「自分のために使う時間」です。

日々の忙しさに追われていると、自分の時間を諦めしまったり、誰かのことを優先して自分の事をおざなりにしてしまったりしますよね。仕事、家事、子育てなどのやる事や時間に追われ、忙しさで自分の時間を取れない時などに「ME TIMEが欲しい」と使います。


2. なぜME TIMEが必要か?

私の場合は朝体を動かす事が「ME TIME」ですが、もちろん運動でなくても大丈夫です。「ME TIME」で重要なのは、自分のために意識的に時間を取ること自分の心と体の活力をチャージすることです。

「ME TIME」は人によって様々です。好きな音楽を聴いたり、読書をしたり、お風呂にゆっくりと入ったり、好きな香りのアロマを焚いたりなどたくさんの過ごし方があります。時間も朝の時間、昼間、夜の時間、それから休日と様々です。

私たちの体調も気分やモチベーションも日々変化していて様々な影響を受けています。ストレス社会に生きていて、ストレスに遭遇しないで生きていくのは不可能です。ストレスは心にも影響を及ぼし、体にも影響を及ぼし、そして私たちの行動にも影響を及ぼします。

ストレス社会の中で揉まれながら生きていていると、環境や周りの人など外に意識が行って、自分のことを見逃しがちです。自分のことは後回しにしてしまうのです。でも自分のことを後回しにしてしまうと、自分の内側にストレスが溢れ、活力が減り、気力が減ってしまい、結果的に自分の本来持っている良さや力を発揮できなくなってしまいます。

「ME TIME」は自分に意識的になることを許す時間です。自分を労わり整える自分のための時間です。定期的に「ME TIME」を持つことは、自分の体の状態や心の状態に気づくきっかけになりセルフケアや心と体のメンテナンスに繋がります。セルフケアで一番最初のステップは「気づく」ことです。ME TIMEを定期的に持つことは自分の今の状態に気づかせてくれます。

私も毎朝のME TIMEが自分の心と体の状態を知る時間になっています。継続して続けていると日々の自分の変化をキャッチしやすくなります。肩こりなどの体の症状も不安などの心の症状も早くキャッチできれば重症になる前に対処できます。

(blog) Stress Care - 本当に効く「ストレス解消法」


3. 「ME TIME」の過ごし方のKEYはマインドフルネス

ME TIMEの過ごし方はマインドフルネスを取り入れるとより効果的です。

マインドフルネスとは「今この瞬間に、意図的に、評価判断せずに、注意を払うこと」です。過去や未来でなく、今この瞬間の「自分のための時間」に意識を向けて過ごします。

本当はこんなことしてる時間ないのにとあれこれ判断したり、せっかくの自分のための時間を過去の後悔や未来への不安で埋めてしまったら、リラックスの効果もエネルギーチャージの効果も薄れてしまいます。自分にリラックスすることを許して、自分の体も心もオフモードにしてストレスから解放します。

ヨガやピラティスをするのであれば自分の体の感覚呼吸に、アロマであれば香り、音楽であればに、そして自分の気分の変化に意識を置きます。マインドフルに今起きている事に意識を向けるとストレス解放やリフレッシュの効果が上がります。

私もたまに朝のNE TIMEをしていて、集中できないな、気になってること考えてるなと意識が今でないどこかに言ってしまっている事があります。そんな時は「私今マインドワンダリング状態だ」と気づいて呼吸に意識を戻して今に戻ります。

マインドフルネスは脳と心を休める

私たちは1日7万回思考していて、心が常に過去や未来を彷徨い思考過多で雑念まみれな状態です。これをマインドワンダリングというのですが、この雑念まみれの状態が私たちのデフォルトモードです。このデフォルトモードネットワークは脳の消費エネルギーの60-80%を占めエネルギーを浪費します。マインドフルネスには雑念まみれの脳を鎮め休息させ、ストレスと関連のある「逃走闘争」を司る扁桃体を縮小させる効果があります。

ME TIMEをマインドフルに過ごすことで、平静さを自分の中に保つことができます。心と脳と体がそれぞれの機能を発揮できる状態に整えば、心が大幅に揺られることなくニュートラルな状態を保ち、1日を気持ち良く過ごすことができます。

(blog) 「振り回されないマインド」を養ってくれるマインドフルネス


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4. 心を整える毎日の「ME TIME」

朝のME TIME = set the day
夜のME TIME = let go the day

朝のME TIMEはその日をセットするのに、夜のME TIMEはその日を手放すのに最適です。「時間がない」という言い訳を自分に対して言い続けていませんか?忙しいとなかなか自分の時間が取れないのは確かです。24時間は限られていて、これ以上増やすことはできません。でもだからこそ24時間の活動している時間の質を上げるためにも5分でも10分でも時間を作ることはとてもメリットがあります。

私が一番おすすめするのは「朝のME TIME」です!

少しだけ早く起きて、仕事を始める前に20分間自分のための時間を確保できるとその日1日の過ごし方が変わってきます。5分からでも大丈夫です。

「朝のME TIME」
新鮮な空気を吸いながら散歩する
一杯のコーヒーをゆっくりと味わう
深呼吸しながらストレッチする
ヨガやピラティスをする

「夜のME TIME」では力身や頑張りの解放を意識すると良いです。

いつもはベッドに入ったら直ぐに眠れるのですが、夜中までPCで作業をしていると頭が冴えてアドレナリン分泌が収まらずなかなか眠りにつけません。また何か心配事や不安なことがあると脳内で反芻してなかなかなかなか眠れません。その日に起きた出来事はLET GO(手放して)深い眠りにつき、翌日のエネルギーをセットできたら良いですよね。

「夜のME TIME」
好きな香りと音楽でリラックスする
好きなバスソルトでお風呂タイム
ソファーでワインを飲みがなら読書
キャンドル焚きながらジャーナリング

是非自分のとっておきの「ME TIME」を探してください。


5. 心を満たす休日の「ME TIME」

趣味やライフワークに没頭する休日の「ME TIME」を持つことは幸福感の向上にもエネルギーチャージにも最適です。

ライフワークとは、損得ではなく、ただ好きで、続けずにはいられないものです。人によっては趣味や学び仕事かもしれません。没頭すると人は時間を忘れて集中します。

私にとって趣味でありライフワークの1つがヨガやピラティスです。それらをしている時間は心も体も満たされ、癒しを得ると共に活力も回復します。私の母の場合は手芸とバラの栽培で、父はウェイクボードとバイクです。友人はキャンプやサーフィンです。人によって様々です。

「フロー」という言葉を聞いたことがあると思いますが、フローとは人が何かの活動にのめり込んで、我を忘れ、時間を忘れ、リラックスしているけど極度に集中している精神状態のことです。Flowの由来はFloating(流れている)で、流れに乗っているという意味なのですが、スポーツの世界では最高のパフォーマンスを発揮した時に「ゾーンに入った」と表現したりします。その状態になると心と体が一体化しているように感じたり、最高の気分になったりします。

没頭は幸せの要素の1つ

ポジティブ心理学で有名な米国ペンシルベニア大学のマーティン・セリグマン博士の提唱したウェルビーイングを構成する5つの要素があります。PERMAモデルというものなのですが、その中の1つがEngagement(没頭する)です。没頭して我を忘れている感覚は幸福感をもたらしてくれます。そして幸福感が得られるだけでなく、そのことに集中することで自分を日常から切り離しオフモードにして、「休息」と「充電」を同時に取ることができ、癒しと活力を自分に与えることができます。

もし1日誰にも邪魔されず好きなことを何でもして良いよと言われたら、あなたはどんな風に休日の「ME TIME」を過ごしますか?

(blog) 幸せに働く秘訣 - 生き生きと働くためのウェルビーイングの5つの要素


6. まとめ

自分の中に心のスペースがないと、周りの人に思いやりを持って接することができません。「ME TIME」は自分のための時間ですが、関わる周りの人のためにもなります。ME TIMEで回復したあなたのポジティブなエネルギーが周りの人を幸せにするかもしれません。ポジティブなエネルギーは周りに伝染します。

「ME TIME」で心と体を良い状態にメンテナンスしましょう!

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【blog】Stress Care - 本当に効く「ストレス解消法」

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ストレスは「悪」ではない

「ストレスは悪だ」と思いますよね。でも実はストレスは私たちが生き成長していく上でとても重要なものです。ストレスに遭遇した時、私たちはそれに対処しようとして強くなれます。ストレスは私たちの心や体を奮い立たせる役割を担っています。

刺激がないこともストレスになりえます。仕事がマンネリで刺激がなく飽きてしまったり、簡単すぎて面白く感じなかったり。ストレスが少なすぎる状態も、体や心のコンディションに影響を与えます。これを「アンダーストレス」といいます。ストレスが少なすぎるのもストレスになってしまうんですね。

私も会社を辞める直前まさに「アンダーストレス」状態で停滞を感じていました。独立しフリーランス1年目はとてもストレスフルな年でした。でも、そのストレスのおかげで精神的にとても強くなれたと感じています。

過剰なストレスで心も体もボロボロになってしまうのであればその状況から早く離れて違う道を探すべきです。一生付き合う自分の体と心の健康を一番に考えてあげるべきだと思います。

でも「ストレスは人生のスパイス」という言葉があるように、自分の成長や豊かな人生のために活用できるものでもあります。マインドフルネスでは脳も心も鍛えることができると言われています。レジリエンス(しなやかな心の回復力)を身につけ、ストレス対応力も高めることができます。

ストレスとうまく付き合うには、自分の状態に気づき整える力を身につけることが大切です。本当に効くストレス解消法を取り入れ、常に心と体を良い状態にメンテナンスしておけば、何か強いストレスが起きた時にも冷静に対応することができるかもしれません。

今回は「ストレスケア」について書きたいと思います。



1. ストレスとは外部からの刺激に対する体と心の反応


「ストレス」とは、もともと物理学の分野で使われていた用語です。物体に外側から力が加えられ圧力がかかったときに歪みが生じる現象です。ストレス学の祖と呼ばれるハンス・セリエが、この圧力と歪みの現象が人や動物にも起きるという事を発見しました。

医学や心理学では、心や体にかかる外部からの刺激をストレッサーと言い、その刺激に適応しようとして生じる様々な反応をストレス反応と言います。ストレッサーという「圧力」を受けて、ストレス反応という「歪み」が生じます。

 < ストレッサーの種類 >

「物理的ストレッサー」
温度、騒音、放射線など物理的な刺激

「科学的ストレッサー」
酵素、薬物、化学物質など科学的な刺激

「生物的ストレッサー」
炎症、感染、カビなど生物的な刺激

「心理的ストレッサー」
怒り、緊張、不安、喪失といった心理的な刺激

生きていると色々な所にストレス的な刺激が存在しますよね。特に心理的ストレッサーはとても身近に存在します。新型コロナによる環境の変化、会社での人言関係、高圧的な上司、仕事上のトラブル、一人で頑張らないといけない状況なども心理的ストレス的な刺激です。

外部の刺激に対して私たちの体と心は常に反応します。ストレスに対し体が反応し、心が反応し、そして行動にも影響を与えます。現代のストレス社会では、多くの人が肩こりや頭痛を抱え、ストレスで眠れない人もとても多いですよね。新型コロナが流行する中で帯状疱疹の発症も増えたようです。

  < ストレス反応の種類 >

ストレス反応は「心理面」「身体面」「行動面」の3つに分けることができます。

 
 

「心理面での反応」
活力の低下、イライラ、不安、失望、恐怖、抗うつ、気分の落ち込み、興味関心の低下など

先日ショックな出来事があって、気分が落ち込み、やる気を失い、喪失感に襲われました。反応のタイプとして、怒りなどのに強いエネルギー側に振れる人と落ち込みなど低いエネルギー側に振れる人がいますよね。私は低いエネルギータイプです。

「身体面での反応」
体の痛み、頭痛、肩こり、だるさ、腰痛、目の疲れ、動悸や息切れ、胃痛、食欲低下、便秘や下痢、不眠など

昔は仕事のプレッシャーからよく頭痛や胃炎などの体の反応がよく出ていました。自己管理に課題があった時は、毎月のように病院に行って胃薬を処方してもらっていました。今はなくなりました。


「行動面での反応」
暴飲、暴食、喫煙量の増加、仕事でのミスや事故、集中力の欠如など

ストレスを感じた時は甘いものに手が出ています…笑。行動の反応ですね。ストレスから食べてしまうエモーショナルイーティングはまだ課題ですが、少しずつよくなってきました。

ストレスからの過食に関しては別のブログで書いています。

(blog) Mindfulness Diet - ストレスからの過食を防ぐ「マインドフルダイエット」


2. ストレスによって起こる扁桃体ハイジャック

ストレスを受けたとき、体内でストレスホルモンが分泌されます。ストレスホルモンの分泌は、身体の防御反応なのですが過剰な分泌は心身の不調の原因となります。一番代表的なストレスホルモンがコルチゾールです。

「前頭前野」は思考、判断、行動の機能を司る「理性的な脳」なのですが、ストレスホルモンであるコルチゾールの濃度が高くなると神経細胞の活動が低下し、やがて止まり、感情の制御ができなくなってしまいます。

扁桃体ハイジャック

「闘争・逃走反応」「Fight or Flight」という言葉を聞いたことあるかもしれませんが、扁桃体は「本能の脳」「感情的な脳」と言われ、刺激に対し「戦うか、逃げるか」の判断をする脳です。

ストレス要因によって扁桃体が暴走することを扁桃体ハイジャックと言います。感情的な脳である「扁桃体」が理性的な脳である「前頭前野」の遂行機能を乗っ取り、感情をコントロールできなくなる現象がおきます。感情的な脳は理性的な脳よりも速く情報を処理するので、理性的な脳が働く前に脳全体をハイジャックし、理性的な思考を抑制します。だから感情的になり理性的な行動をする機能が弱まってしまいます。

ストレスが溜まってる時って、冷静な判断ができず、思わずキレてしまったり、言ってはいけないことを口走ってしまい感情がうまくコントロール出来ないことありますよね。これらも扁桃体ハイジャックです。

ストレスによるパニック発作も扁桃体が関わります。恐怖や外的脅威のストレス刺激が強すぎて、扁桃体が過剰に活動し、前頭前野を含む前頭葉がそれを抑え込めなくなり、交感神経に作用して動機・過呼吸などの身体症状が発生します。


3. ストレスケアのファーストステップは「気づく」こと

人はストレスを感じると、その状態に対抗するために先ほどのコルチゾールアドレナリンなどが反応を示します。

コルチゾールは肝臓での糖の新生、筋肉でのたんぱく質代謝、脂肪組織での脂肪の分解などの代謝の促進、抗炎症および免疫抑制などで体を維持しようと働きます。

アドレナリンはよく「ハイな状態」みたいに表現されますが、アドレナリンの分泌は心拍数や血圧上昇を上昇させ体のパフォーマンスを高めようとします。

私たちの体はストレスに対抗して、守り戦おうとします。ホルモンが働きハイな状態になっているので、ストレスがかかっていることに気づきにくいそうです。体は疲れているけど、脳は必死でその疲れを感じにくくなってしまいます。

私も昔新ブランドの立ち上げで、19連勤、毎日始発&終電で山積みの仕事とたくさんの問題に立ち向かっていた時、体力はあるのでなんとか頑張れました。でもプロジェクトが終わった瞬間に、今まで感じていなかった体の疲れがどっと出て、体が重く思うように動けず、マッサージに駆け込んだ経験があります。もっと休息をうまく取り入れるべきでした。

こまめに自分の状態に意識を向けて、セルフケアをすること大切ですよね。高いパフォーマンスを発揮し続けるには、休息の重要性を知り、自分に気づく力、自分を整える技術を身につける事が必須です。

「気づく」にはマインドフルネスがとても役立ちます。マインドフルネスはAWARENSS TRAINING (気づくトレーニング)とも言われています。
マインドフルネスに関してはこちらをご覧ください。マインドフルネスは扁桃体の活動を抑える効果もあります。

(Blog) 「振り回されないマインド」を養ってくれるマインドフルネス


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今この瞬間に、意識的に、評価せずに、注意を払う

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4. 無意識にやってしまうストレス発散方法

ストレスの発散方法は人によって様々です。私が無意識に走りがちな方法は、アイスクリームやチョコなど甘いものを食べる、とりあえずいっぱい食べる過食、買い物して発散するなどです。お酒がストレス解消!という友人もいます。

ストレスによって傷ついた心、満たされない心、空虚な心を埋めようとするのですが、間違ったストレス発散方法をしていても、一向に心は満たされず癒えません。

世界で最も権威のある心理学団体であるアメリカ心理学会(APA)が提唱したストレスに関する調査結果があります。その中で「よくある間違ったストレス発散方法 TOP9」と「本当に効くストレス発散方法」が紹介されています。私もこれを知ってからストレス発散方法を見直すようになりました。

まずは私たちがやりがちな間違っている方から。

よくある間違ったストレス発散方法 TOP9

1. ギャンブル
2.ショッピング
3.タバコ
4.酒
5.やけ食い
6.テレビゲーム
7.ネットサーフィン
8.テレビ
9.映画

皆さんストレス発散だと思ってやっていませんか?私も結構やってしまっていました。

ギャンブル・ショッピングのように依存性があったり、お酒・やけ食いのように衝動的であったり、無意識と繋がるマインドレス状態であったり。これらをストレス解消法として取り入れている場合、もしかしたらストレス解消の効果は薄いのかもしれません…

これらが一概に意味がないのではなく、趣味が映画鑑賞やワインの人もいると思います。趣味として行うのは全く問題ありません。むしろ趣味は心を潤し満たす素敵な時間の使い方です。

本当のストレス解消法は、幸せホルモンであるセロトニンや、気分を良くするオキシトシンを活性化させるものです。


5. 本当に効くストレス発散方法

アメリカ心理学会(APA)が提唱する幸せホルモンであるセロトニンや、気分を良くするオキシトシンを活性化させるストレス発散方法はこちらです。

「本当に効くストレス発散方法」

  1. 運動

    体に意識がいくことでストレスを手放す事ができ、長期的にもストレスに強い脳を作る

  2. 瞑想
    血圧を下げストレスホルモンを減らし、ネガティブな感情も消してくれる

  3. 散歩
    外を歩くことで、ストレスが30%も下がり、記憶力・注意力の向上にも繋がる

  4. 読書
    読書によりストレスが68%も削減され、1日30分読むと良い

  5. 音楽
    ゆったりとした曲を聴くと心拍数も血圧も下がり、ストレスホルモンのLevelも下がる

  6. 友人・家族と過ごす
    他者との繋がりで自尊心と安心感が上がりストレスレベルが下がる

  7. マッサージ
    90分のマッサージを受けると心拍数もストレスホルモンレベルも下がる

  8. 礼拝
    「高次の目的」に意識が向かうと、人の脳は快楽物質を出すようになる

ショックな事やストレスが溜まった時には、自分を癒すために、ヨガやピラティスなどの自分と向き合う運動をして、海辺を散歩して、読書をするようになりました。とても効果を感じています。

そして何よりそのストレスの要因の根本と向き合う必要があります。心は何に満たされていないのか?外部刺激のストレッサーによりどんな事が阻害されているのか?もしかしたらそこには自分の願いや想い、大切にしている事が隠れているかも知れません。それに気づいてあげる事が根本的なストレス解消法になるかも知れません。

それには、書く瞑想とも言われる自分の想いを評価判断せずにありのままに書き出す「ジャーナリング」や自分の本音を探る「コーチング」をおすすめします。

(blog) 「自分らしく歩む」方法を教えてくれたコーチング

 
 

6. ストレスをスパイスに変える再認知評価

ストレスを溜めないように日々心と体をメンテナンスする、ストレスが溜まった時に本当に効くストレス発散方法でストレスを解消するのはとても大切です。それに加えて私がやっているおすすめの方法が、ストレスに対する捉え方を変えマインドを変化させる方法です。

以前は人前で話すのが大の苦手、人前に出ること自体がストレスでした。それがマインドフルネスを学び、自分の緊張をコントロールできるようになりました。緊張に対する捉え方を変え、自分の体の反応に意識的になり、その反応を俯瞰的に捉えてコントロールできるようになりました。ストレスも自分に活用できる形で認識すると、嫌なものから活用できるものに変わります。

再認知評価(Reappraisal/リアプレイザル)とは緊張やストレスを感じた時のコントロール法でネガティブに感じている事象に新たなポジティブな意味づけを加えるものです。

緊張=「力を発揮できない」「抑えなくては」
このプログラミングを
緊張=「ワクワク」「エネルギーの高まり」
と捉え方を変えます。

言葉が思考を形作るので、その言葉のプログラミングを変えてしまいます。ただ「緊張はエネルギーの高まりで、この高まりを感じるからこそパフォーマンスが発揮できる」と呟いて自分をマインドコントロールします。体がそのエネルギーの高まりに反応すると、脳もそのように認識して、それに伴うパフォーマンスが発揮されます。

不安やストレスでも同様です。

ストレス=「逃げたい」「嫌なもの」
ストレス=「人生のスパイス」「成長するための種」
と捉えるとしなやかな回復力と呼ばれるレジリエンスも向上して、しなやかなバネのような強さが発揮されます。

緊張をワクワクと捉え直すだけで成果が上がるという研究結果もあるそうです。捉え方1つでパフォーマンスが変わるなんでおもしろいですよね。コーチングのセッションでもこの再認知評価を活用しています。


7. まとめ

生きていると必ずストレスに遭遇します。大きくても小さくても。ストレス反応で扁桃体がハイジャックされ後悔する行動をとってしまったり、自分を傷つけてしまったり、人を傷つけてしまったり…

ストレス社会で生きる私たちに必要なことは、自分を知ること、自分を整えること。この2つの技術です。自分の体の状態、心の状態、脳の状態に気づいてあげること、そしてその状態に必要なものを与えてあげること。自分を整える技術を身につけられたら、ストレスに対しても冷静に対応できますよね。マインドフルネスで培われれるのは、衝動的な「反応」を冷静な「対応」に変える力です。

自分を整える技術を身につけ、対応力を発揮しましょう!

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ストレスで食べてしまう

今日少しショックな出来事がありました。

今フリーランスで働いていて、自分の時間もやる事も決断も全て自分で管理できるという「自由」が私の性格には合っているなと感じています。好きな事を仕事にできて、好きな事を毎日できて、自由な時間を持つことに幸せを感じています。

でもフリーランスは「自由」の隣り合わせで「未来への不安」がつきまといます。その不安にも段々と慣れてきた所ですが、久々にフリーランスあるあるのショックな出来事がありました。気がつくとスタバで生クリームたっぷりのココアをオーダーし、帰りにはパン屋さんに寄って制限していたパンを購入。家に買って無心でパンを食べてました。

ショックで感じた空虚感を食べて満たそうとしていたのだと思います。ストレスで甘いものを食べてしまう、過剰に食べてしまうって誰もが一度は経験していることですよね。

今回はストレスからの過食を防ぐ「マインドフルダイエット」について書きたいと思います。



1. 過食の原因「満たされない心」

先ほども書きましたが、私のようにストレスを感じた時、つい甘いものや好きなものに手が伸びてしまう事ありますよね。

これは「心の空腹感」によって起こります。

「空腹感」には2種類あります。
「身体的な空腹感」と「心理的な空腹感」

「身体的な空腹感」
本物の空腹感で、胃がほぼ空っぽになった時や血糖値が下がった時に実際に身体で起こっている本物の空腹感です。

「心理的な空腹感」
まだお腹の中にモノがあるのに食べたくなる嘘の空腹感です。私たちは「心」が満たされないと、お腹も満たされないように感じます。

どんな時に無意識に手が食べ物に伸びてしまいますか?

嫌な事があった時
寂しさや孤独を感じた時
空虚感を感じた時
イライラした時
退屈な時
やりたくない事をやらなきゃいけない時

お腹は減ってないのに物足りなさを感じ、満たされない感覚で食べ物に手を出してしまいます。心理学ではこれをエモーショナル・イーティング(感情の摂食)と呼びます。ストレスや満たされなさに蓋をするために、食べる事で感じる快楽を求めて過食してしまいます。

ストレスを感じると体内では、ストレスホルモンのコルチゾールが放出されます。コルチゾールが過剰放出されると、甘いものを無性に欲します。

食べ物を口にすると脳の快楽中枢が刺激されます。「気持ちよさ」を感じる場所です。食べ物に含まれる糖質が脳の腹側被蓋野を刺激し、そこと繋がる側坐核から快楽の源であるドーパミンという脳内物質が分泌され脳が幸せだと感じます。「食べること」は快楽と繋がっています。

食べる行為でなく、タバコ、お酒、ドラッグ、ショッピング、SNS、ゲームなども快楽成分ドーパミンを分泌します。どれも中毒性があります。

ちなみにマウスを使った実験で、コカインよりも砂糖の方が快楽をえる手段として選ばれたそうです。それぐらい砂糖には強い中毒性があるそうです。だから私たちは満たされない心を満たすために糖を欲してしまうんですね。


2. 自動操縦で食べる習慣に流される

企業で働いていた時、ランチの後に必ずチョコレートを食べていました。習慣で夕方には毎日のようにコンビニやスタバに行ってました。今はコンビニにはほぼ行かなくなりました。ただ習慣で行っていただけなんですよね。

ストレスによる過食だけでなく、習慣で食べてしまうことも多々あります。12時だからランチ取らないとお腹が空いていないのに食べたり、お腹はいっぱいだけど最後まで食べきってしまう事も。

食べる習慣や癖もありますよね。
仕事しながら「ながら食べ」
時間がないからと「駆け込み食べ」
次から次へとナッツを「無心食べ」
その他にも癖で「爆買い」や「ドカ食い」

私たちは普段の習慣で無意識に食べてしまいます。まさに「オートパイロット(自動操縦)状態」です。今目の前にある食べ物でなく、自動操縦に任せ、意識を過去のストレスのあった出来事や未来の不安な出来事の方に彷徨わせてしまいます。

人は1日に7万回思考していて、その内起きている時間の約50%意識が自動操縦状態で過去や未来を彷徨っています。これをマインドがワンダー(彷徨う)状態であるという表現で「マインドワンダリング」というのですが、これが脳のデフォルトモードになります。

食べている間も私たちのマインドは彷徨うマインドワンダリング状態です。


3. 食べたいという欲求に流される

食べる事=快楽です。

同じ快楽だと慣れてしまって、人はより強い快楽を求めようとする性質があります。これこそ〇〇中毒や〇〇依存ですよね。

私もパンを食べ続けていると、毎日食べないと納得いかなくなり、更に色々食べたくなってしまいます…笑。私はパン中毒です。

脳科学では強い欲求の事を「クレーヴィング(Craving)」と呼ぶらしいのですが、クレーヴィングが高まっている時には後帯状皮質という部分が活性化します。SNSの「いいね!」をもっと欲しがるのと同じ脳の性質だと聞いてとても納得感がありました。

欲求の波が強いと容易に飲まれてしまいますよね。
ここで登場するのがマインドフルネスです。

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You can’t stop the waves, but you can learn how to surf
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波を止めることはできないが、波に乗ることを学ぶことはできる


4. 欲望を受け入れコントロールするマインドフルネスダイエット

マインドフルネス=瞑想というイメージもありますがマインドフルネスはもっと広義です。

マインドフルネスとは「今この瞬間に、意識的に、評価せずに、注意を払う」という在り方です。「過去」でもなく「未来」でもなく「今この瞬間」に、無意識なオートパイロット状態でなく「意図的に」、そして思考の癖や思い込みで無意識に「評価判断せずに」俯瞰的に、今目の前で起きている現実にありのままに「注意を払う」ことを示します。

マインドフルネスで重要なのが3つのAです。

AWARENESS 気づく
ACCEPTANCE 受け入れる
ATTENTION 注意を向ける

無理矢理に欲求や衝動を抑えようとすると、その騒動は鬱積したり爆発してしまいます。食べたい欲求や衝動があることに気づき、自分と欲求や衝動は別物だと俯瞰的に捉え受け入れ、今目の前の食事に注意を向けます。

マインドフルな状態であることは、強い欲求により活性化される脳の後帯状皮質を活性するのを抑える効果があるそうです。マインドフルネスを心がけることで、無理矢理でなく自然と欲求や衝動を抑えることができます。


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5. マインドフルネスダイエットの実践

マインドフルネスダイエットは、このマインドフルな状態を食でも実践する事です。何に意識を目向けるかというと様々です。私が実際に取り組んでいるマインドフルネスダイエットを紹介します。

  1. 空腹のレベル感CHECK
    (「体の空腹感」と「心の空腹感」)

    ▶︎ 空腹感は本物か?心の空虚感からきてないか?

  2. 体の状態CHECK
    ▶︎ 体は何をどれくらいの量求めているのか?これをこの量食べた後に体が重く感じパフォーマンスが落ちないか?

  3. 食べる前のPAUSING

    「いただきます」と言いながら一呼吸入れ立ち止まる

  4. 食べ方CHECK
    ▶︎五感で丁寧に1つ1つを味わう事を意識する

食べ方に関しては「食べる瞑想」をご覧ください。
食べる瞑想は、Mindful EatingやEating Meditationとも言われる今に意識を置きながら食べる食べ方で「心」を満たすことができます。レーズンで簡単に体験できます。
(blog) 今に意識を向ける「食べる瞑想」で心を満たす食べ方を

食前・食べている最中・食後の3回のタイミングでマインドフルに自分の体の感覚に丁寧に意識を向けてみてください。私は最近ピラティスを毎日やるのが日課になっているのですが、食べたものや食べた量で自分の体の重さや動きが全然違うのを実感しています。これは体だけでなく脳の動きも一緒です。

CHIKO POINTS

  • 満たされない心を満たすために食べていないか?

  • 習慣で食べ物に手を伸ばしていないか?

  • 欲求の衝動に流されていないか?

  • 「ながら食べ」「駆け込み食べ」「無心食べ」をしていないか?

「呼吸」が一番のマインドフルネスツール

マインドフルネスのプラクティスで一番手軽で効果的なのが「呼吸」です。食べる前に一度目を閉じて、ゆっくりと大きく吸って、ゆっくり大きく吐くという深呼吸を2-3回すると自分の意識を過去や未来から今に持ってくることができます。MBSRでも呼吸は今に繋ぐアンカーだと説明されていました。

日本にはとてもマインドフルダイエットに最適な文化があります。食べる前に「いただきます」というタイミングで今に意識を戻す呼吸も加えてみてください。

(blog) MBSR 「マインドフルネスストレス低減法」で心の管理方法を学ぶ


Happiness is giving and letting it go.
幸せをもたらすのは、「与えること」と「囚われを手放すこと」

- Quote -


6. マインドフルネスのダイエット効果

いくつになっても脳は学習し進化します。脳の「可塑性」があり、 繰り返し練習したり、新たな働きかけをすることで、新たなネットワークを築き、生まれ変わることができます。

私は去年ヴィパッサナー瞑想に参加してから、お家ベジタリアンの生活をしています。外食でもお肉もお魚も食べているので完全なベジタリアンではないです。これも可塑性なのかなと思うのですが、お家でお肉を食べたいという衝動がなくなりました。以前は食事には肉か魚がないとと思っていいたのですが、新たなネットワークが築かれ衝動がなくなったようです。

私も参考にしている「脳科学ダイエット」の本でもたくさんの研究が紹介されていました。86%の科学的研究でマインドフルネスが食行動の改善効果があると実証されたそうです。

  • 7-8週間のマインドフルネスを継続したことでストレス食いなどが減った

  • 肥満の人の甘いものの摂取量が減り、血糖値が低下した

  • マインドフルネスの実践でBMI4%、体重2kg減少した

  • マインドフルネスで3年間に渡り体重が維持された

詳しくは本をご覧ください。
ストーリー仕立てでとても分かりやすいです。久賀谷亮先生の本はとても大好きでほとんどの本を読んでいます。おすすめです。

食事で本当の幸福感を得るには、欲望や衝動などを手放し、今目の前にある食事に感謝し五感で丁寧に味わうことです。心を満たす食べ方です。


 

無理なくやせる“脳科学ダイエット" 久賀谷 亮 (著)


7. まとめ

食事・睡眠・運動は私たちにとってはなくてはならないものです。健康の要とも言えます。We are what we eat (私たちは食べたものでできている)と言われるように健康に直接関係があります。そして食事は「快楽」とも繋がっています。

無意識なオートパイロット状態で「ながら食べ」「駆け込み食べ」「無心食べ」してしまうのはもったいないですよね。食べる事ともっと良好な関係性を作れたら、体の状態も、心の状態も、そして脳の状態も良くなるかもしれません。

先にも書きましたが、ピラティスをして自分の体や心の状態を確認し、仕事をしながら自分の集中力や創造力などのパフォーマンス状態を確認していると、食事・睡眠・運動が大きく影響しているなと実感しています。自分に与える影響も気づけると良いですよね。その面でもマインドフルネスは自分への気づきを高めてくれる効果があります。特にBody Scanは体の感覚の感度をあげるのに最適です。Body Scanが食事量の調整に効果があったという研究もあったそうです。

ストレスを感じない人はいないと思います。でもストレスを感じた時に食べる以外の心を満たす方法をもてたらいいですよね。自分の心を満たす方法があれば、これが過食を防ぐ一番の解決ではないかなと思います。

私は今「読書」が過食を防ぐ方法になっています!

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【blog】Grounding - 心身を癒し安定させるグラウンディングの力

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結びついているという感覚

最近読んでいる「AWE effect」という本にこんな一文がありました。

「AWEを経験しているとときは、全てが静止します。自己注目が弱まり、外に目が向くようになります。他者との結びつきを感じ、自分は世界の一部であると感じられるようになるのです」

AWEとは「畏敬の念」の事で、大自然や宇宙の悠々さや広大さを前に、自分の存在の小ささを感じる体験のことです。AWEを体験すると、それまでに恐ろしかったものがとるに足らないものに思えてきて、切羽詰まったような感覚がなくなり視界が開けます。そして、自分の周り、世界、地球との結びつきを感じて癒しと安心感を得る事ができます。

海の側に住みいつもは海のパワーに力をもらっていますが、GWは富士の麓で過ごし山や大地のパワーを感じて過ごしています。「AWE effect」の本を読みながら地球・自然・大地のエネルギーをもらいながら生かされているのだなと感じます。

地球や大地と繋がりを感じる方法の1つにGROUNDING(グラウンディング)があります。グラウンディングは「GROUND」が由来の言葉で、地に足をつけるや土台を安定させるという意味があるのですが、身体的にも精神的にも良い効果があります。グラウンディングは心身を癒し安定させてくれます。

今回は「グラウンディング」について書きたいと思います。

AWE effectに関してはこちらで書いています。
(blog) AWE effect - 「畏敬の念」を感じると悩みなんてちっぽけだと感じる



1. グラウンディングとは

現代人はデジタル中毒の傾向にあります。日常生活においてデジタル機器は手放せない存在です。仕事中はずっとPCと睨めっこ、プライベートでもSNSやネットサーフィンでスマホが手放せません。以前のブログで「自然欠乏症」について紹介しましたが、 医神/医聖とも呼ばれた近代医学の父ヒポクラテスは、「人間は自然から遠ざかるほど、病気に近づく」と表現しています。

自然から離れた生活は疲労や倦怠感に繋がり、集中力の低下、落ち着きのなさ、忍耐力の欠乏、他人に対する思いやりの低下を引き起こします。身体的、そして精神的に自然から離れた生活は、現代の生活習慣病を引き起こす要因になっています。

グラウンディングは「GROUND」が由来の言葉です
GROUND =接地、地面

グラウンディングは、地に足をつける土台を安定させるという意味があります。DOWN TO EARTH (地についた) とも表現されます。もう少しスピリチュアルな説明だと、大地のエネルギーと繋がるという意味で自分の足やチャクラを母なる大地に根ざすという様に表現されます。地球や自然と繋がりや結びつきを感じて「今」という時にどっしりと存在するイメージです。グラウンディングは健康法の1つとしても世界的で取り入れられています。

(blog) 「自然欠乏症」なんとなく感じる不調は自然不足が原因かもしれない


2. グラウンディングの効果

地に足をつけるということは、物理的に地面に足をつけるだけでなく、精神的な面で自分を安定させるという意味も含まれます。大地や地球と繋がり土台を安定させる感覚であるこの「グラウンディング」には身体的にも精神的にも様々な効果があります。

身体的な効果
血流改善、体内の炎症を軽減免疫機能の向上など

人の体は電気を通しやすいのですが、スマートフォンやPCの発する電磁波を常に受けながら生活しています。それにより体内が帯電した状態になってしまいす。昔は素足で大地に触れることで体内にたまった余計な電気を定期的に放電しバランスをとることができていましたが、現代人は直接裸足や素手で大地に触れることが少なくコンクリートの上で暮らしています。土や大地に直接触れる事で体内に止まった有害な電子を排出し、地表からマイナスの電荷を帯びた電子を体に取り込むことができます。有害な電子であるフリーラジカルはペアであるべき電子が1つしかない状態の分子や原子のことで、周りの電子を奪って安定しようという働きがあります。地表から得るマイナスの電子は様々な病気を引き起こす炎症の原因となるプラスの電荷を帯びたフリーラジカルを中和する働きがあり、体内の炎症を減らしてくれます。

精神的な効果
ストレスの軽減気分の改善不安や孤独の解消など

自然から離れストレスフルな生活を送っていると自律神経やエネルギーのバランスが崩れがちです。バランスが崩れると心身共に不調をきたします。グラウンディングの感覚を意識することは、エネルギーのバランスを整え、精神的な安定感を得る効果があります。グラウンディングをするとストレスが軽減され、安心/癒し/幸福度に満たされ、孤独や不安が自然と手放されます。

「地に足がつかない」や「頭に血がのぼる」という表現がありますが、これらはバランスが崩れ、土台が安定していない状態です。

「地に足がつかない」
浮かれているさま、浮き足立っているさま、落ち着きのないさまや、冷静さを欠いた様子などを意味する表現です。二本の足でしっかりと立つと安定しますが、片足で立とうとするとバランスが崩れ不安定な状態になります。身体的にも精神的にもグラウンディングができていない時、不安定で、フラフラしていて、落ち着きがない状態になります。土台がふらついている状態です。

「頭に血がのぼる」
怒りやイライラで興奮したり、逆上したりする時に使う言葉です。実際に怒ると興奮状態となって急激に血圧が上昇し、心臓や脳の血管に負担がかかります。頭の方向に意識やエネルギーが向かい足元が不安定になると、注意力が散漫になり、気持ちだけが先走って暴走してしまいます。

これらのアンバランスな状態をグラウンディングを意識することで整える事ができます。

その他「自然の畏敬のパワー」もストレス解消、心身を癒す効果に繋がります。


人間は自然から遠ざかるほど、病気に近づく

- Hippocrates -


「自然の畏敬の効果」
バイオフィリアという言葉があるのですが、生命や生き物や自然を表す「バイオ」と、愛好や趣味を表す「フィリア」を組み合わせた造語で「人は本能的に自然とのつながりをもとめている」という概念です。自然の美しさや偉大さに癒された経験はされしもあると思います。

以前私が仕事の事で悩み気分が落ちてしまっている時に、友人が千葉県の鋸山にドライブに連れて行ってくれました。その時に「自然は偉大だ、悩みなんてちっぽけだ」と励ましてくれました。美しい大自然の景色に自分の悩みなんてちっぽけだと感じ、傷ついた心は癒され、もう一度頑張る活力が湧いたことを今でも覚えています。先にも述べたAWE効果でもあるのですが、自分より大きなもの、自然、地球と繋がっている感覚を得る事ができると、孤独が手放され癒しが訪れ活力が戻ってきます。


3. グラウンディングの方法

グラウンディングのやり方は様々です。足や体の接地面をしっかり地面に着地させることが基本で、大地や地球のエネルギーを意識すると更に効果が高まります。

裸足で地球と繋がるアーシング
心身を癒す土いじり
土台を安定させる瞑想・呼吸・ヨガ
大地との繋がりを感じる歩く瞑想


① 裸足で地球と繋がるアーシング

グラウンディングは別の表現で「アーシング(earthing)」とも表現されます。素手や素足で直接大地や自然に触れる事で、心理面にも身体面にもいい効果を得られます。

方法は簡単です。
砂・芝生・泥を探して靴を脱ぎ、裸足で自然と触れましょう!

靴を脱いで裸足で芝生の上を歩く
芝生の上で大の字になって寝転がる
砂浜を裸足で歩く
砂浜で座って海を眺める

都会に住んでる場合、公園は自然に触れる事ができる最高の場所です。芝生の上で裸足になって歩いてみましょう。お尻を落とし芝生の上に座りピクニックするのも良いです。大地のエネルギーを感じながら、体に良いエネルギーを取り込むようなイメージを持ちましょう。

休日にはビーチまで足を延ばしてみましょう。
ビーチを裸足で歩くことも心身を癒す効果があります。森や公園で裸足になりにくくても、ビーチであれば堂々と裸足になれます。足の裏で自然を感じて、砂と海のパワーをダブルで感じましょう。

水に触れるだけでも癒しの効果があります。海や川に足を投げ出し、水に触れている感覚を得るだけでも、自然や地球との繋がりを感じ心身が癒されます。


② 心身を癒す土いじり

近年ガーデニングやキャンプなどのアウトドアブームがきていますよね。自然に触れるという面でも、直接土に触れるという面でも心身共にに効果があります。グラウンディングの効果でも述べましたが、土壌に触れると免疫機能やストレス耐性が高まります。

これらの自然と繋がる趣味のブームはバイオフィリアから来ているかもしれません。人は本能的に自然とのつながりをもとめていて、無意識に心が土を求めている可能性があります。

ガーデニングで土をいじる
家庭菜園をする
盆栽に挑戦する
キャンプで土に触れる

土に触れる機会を持ちましょう!


③ 土台を安定させる瞑想・呼吸・ヨガ

瞑想・呼吸・ヨガで「グラウンディング」という言葉を聞いたことがある方も多いと思います。ここでは、直接大地に触れるというよりは、身体的・精神的に土台を安定させるというような意味で使われます。

[ヨガ]
自分の足の5本の指をしっかり開き足全体でしっかりと地面を踏んで土台を安定させ、大地とつながっている感覚を持ちます。地に足がついていないとバランスを崩し、ポーズも安定感や力強さが欠けてしまいます。特にヨガのバランスのポーズ時には、自分の足の裏から地面に向かって根が張っている様なイメージを持ち、視点を1点に定め、自分の軸にフォーカスしてバランスを保つ事が大切です。自分の中心に軸を持ち、コアに力を入れ、重心をしっかりと安定させる感覚です。

[瞑想・呼吸法]
瞑想や呼吸も同様です。体の安定だけでなく、精神や意識の安定が必要となります。あぐらを組んだ時にも、しっかりを骨盤の土台を安定させ、その上にスーッと背骨をまっすぐに乗せます。そしてマインドフルに「今この瞬間」に自分の心と体をどっしりと存在させるグラウンディングの感覚を持ちます。

ヨガや瞑想では、マットの上で練習し学んだ事がマットの外の現実世界で活かされると言われています。ヨガ・瞑想・呼吸法で学んだグランディングの感覚はリアルライフで心と体の安定感をもたらせてくれます。


(blog) 「振り回されないマインド」を養ってくれるマインドフルネス
(blog) ヨガの教えとマットの上の練習を「自分の人生」に活かす


④ 大地との繋がりを感じる歩く瞑想

NATURE FIXという言葉があるのですが、自然は人の心身を癒し整えてくれる効果があります。自然の中を歩くことはとても効果的です。でも家の中でも自分を癒し整える事ができます。

MBSR(Mindfulness based stress reduction)マインドフルネスストレス低減法を受けた時に感じた事なのですが、オンラインでセッションを受け、家の中で瞑想のリードに耳を傾けながら「歩く瞑想」を行った時、グラウンディングの感覚を体感しました。ファシリテーターのリードが上手だったのもあると思うのですが、自分の足の裏の微細な感覚を感じ、地と設置しているグラウンディングの感覚を感じ、いつもは意識しない重力も感じました。

家の中で、いつもの2-3倍のスローペースでゆっくりと自分の足の1つ1つのパーツの感覚に意識を向け、動く時の微細な体の動きや働きにも意識を向け、ただ今に集中して歩きます。自分の体や働きに感謝の気持ちが生まれるかもしれません。

外に出て自然を感じながら行うと更に効果的です!

(blog) MBSR 「マインドフルネスストレス低減法」で心の管理方法を学ぶ


MINDFULNESS

今この瞬間に、意識的に、評価せずに、注意を払う

- Jon Kabat-Zinn -


5. まとめ

生きていると様々な予期せぬ事が起きます。コロナもそうですが、VUCAの先行きが不透明で将来の予測が困難な時代に、揺れずに生きていくため、揺れても自分の軸に戻して生きていくためにグラウンディングの感覚はとても有効です。グラウンディングの感覚をしっかりと自分に根付かせておけば、何か起きて揺れた時にも、自分を癒し、安定させ、自分の軸に戻り、しっかりと地に足をついて歩むことができます。

自分らしく生きていくためにも、生き生きとは働くためにも、しっかりと土台を安定させたいと私自身もいつもグラウンディングの感覚を意識しています。私はヨガや瞑想でこのグラウンディングの感覚を養うようにしていますが、やり方は無数にあります。是非自分にフィットするグラウンディングの方法を探してみてください。

「今この瞬間」にグラウンディングして自分らしく生きましょう。

Live your authentic life!


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