【企業】プロジェクトマネジメントをハードスキル・ソフトスキル両面から学ぶ ( LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン・ジャパン様)

BE HERE NOWマインドフルネスコーチ/リトリートオーガナイザーのSERIです。
マインドフルネスをベースにしたウェルビーイングプログラムを展開し「自分らしく、生き生きと働く」マインドを育むサポートをしています。

BE HERE NOW企業向けプログラム


プロジェクトマネジメント

企業に属していた時長年PMO(Project Management Office)の仕事をしていました。プロジェクトの仕事を通してたくさんのスキルとマインドを学びました。PMO部署の立ち上げに携わり、自分がプロジェクトマネージャーとしてプロジェクトをリードするだけでなく、複数プロジェクトを同時並行で進行し、プロジェクトマネージャーを支援したり、社内にプロジェクトの概念を浸透させるためにプロジェクトマネジメントの講座を開催したりしました。

最初はプロジェクトマネジメントの概念やフレームワークを学ぶ所から始まり、徐々にフレームワークだけではだめでもっとチームをエンゲージ&エンパワーする必要があると思い学んだのが「コーチング」

プロジェクトで遭遇する数々の壁や問題。元々完璧主義でメンタル弱めな私は振り回されがち。そこで大切さを感じたのがセルフマネージメント。そして出会ったのが「マインドフルネス」

結局、マインドフルネスやコーチング、人のマインドやEQ(心の知能)のおもしろさにはまって今の道へ。全ての起点が「プロジェクトを成功させるには」でした。

プロジェクトマネジメントを通して学んだことが「今」に繋がっていると感じています。プロジェクトマネジメントどんな仕事にも役立つスキルです!

LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン・ジャパン様で、これからPMになる方、PMになりたての方向けにプロジェクトをハードスキル、ソフトスキル両面から学ぶプロジェクトマネジメントレクチャーを実施させて頂きました!

BE HERE NOW リーダーシップマインド研修


PMの経験から伝えたいこと

1年前にこの講座を構築し実施させて頂いてから今回2回目の開催でした。この講座を作る時に意識をしていたことは、基礎を学び全体像を把握する中で、意識するべきポイントを把握すること。そして、プロジェクトだけでなく日々の仕事に活かせること。私たちが実際に経験した体験談をお伝えすることで役立ててもらえればと思いました。
過去のセッションレポートはこちら

今回も一緒にPM講座をコファシリテートして頂いたのが、コーチングの大先輩で、働き方も、在り方も、「旅しながら働く」生き方も尊敬するチョロさんです。
チョロさん(廣崎淳一さん)

チョロさんは長年コンサル業界やIT業界でプロジェクトに関わるお仕事をされ、プロジェクトマネージャーとしてはもちろん、プロジェクトスポンサーとしてプロジェクトを支援することもたくさん経験されています。そして、グローバルな環境で働いた経験も豊富で、様々な視点からプロジェクトのアドバイスをしてくれます。そして優秀なエグゼクティブコーチであり、ファシリテーターです。

私は長年ファッション業界で働いていたのですが、ジョイントベンチャーの立ち上げ、Japan社の立ち上げなどを経て、PMとして、そしてPMOとして様々な種類のプロジェクトを経験してきました。国内のシステム導入、グローバルなシステム導入のチェンジマネジメント、社内スタンダードの作成、倉庫の移管プロジェクト、コアバリューの浸透や、ブランドスタンダードの浸透、オフィスや店舗のプロセス改善、イベントや新店、POP UPなど。知識がない中カフェの立ち上げのプロジェクトでメニュー開発までやりました。大変なことも多かったですが、今考えると良い経験です。

私はPMやPMOの立場から、チョロさんはPMやプロジェクトスポンサーの立場から過去にあった経験をシェアさせて頂きました。


ハードスキル&ソフトスキルを養う

8年間のPMOのお仕事が自分を育ててくれたと感じています。1つ1つのプロジェクトの経験が私の今の資産になっています。今自分で独立して働いていて一番活かせているスキルがPMO時代に経験したプロジェクトマネジメントの経験です。

プロジェクトマネジメントはプロジェクトに役立つだけでなく、日々の仕事や「人生に役立つスキル」です。

自分の知見のない領域にプロジェクトマネージャーとしてアサインされる事も多々あり、最初の頃は「何も知らない私がリードできるのか…」と怖気ずく事もありました。でもPMOのお仕事を通して学んだことは、知らない領域でも、学んだり聞いて、大切なことを意識して、周りを巻き込んで、協力を得ながら前進すればプロジェクトをリードできるという事でした。

プロジェクトマネジメントで養われたマインドは「今は知らなくても、学べばできるようになる」というマインドでした。

プロジェクトは、知識やツールやフレームワークなどのハードスキルだけでなく、自己及び対人に関するスキルであるソフトスキルも必須です。このハードスキルとソフトスキルの両面からレクチャーをさせて頂きました。


プロジェクトマネージャーに必要な3つのスキルの習得方法

プロジェクトマネージャーには3つの必要なスキルがあります。それぞれに習得方法が違います。

【ハードスキル】
体系だった知識・理論・手法・ツールなど

ハードスキルを習得するのに必要なのは
「知る」こと

座学、書籍、講座で学ぶなどを通し「知る」という行為を通して習得されます。体系や構造を知り、全体像を理解できていないと路頭に迷ってしまいます。プロジェクトマネジメントにはPMBOKという体系化されたものがあります。この大枠を知っているだけでも全体像を把握し焦らず心の準備をして進めることができます。

【ソフトスキル】
自己&対人間に関するスキル・ヒューマンスキルなど

ソフトスキルを習得するのに必要なのは
「意識する」こと

ソフトスキルは、コミュニケーション力、創造力、リーダーシップ力などソフト面に関わるスキルです。自己管理力や柔軟性などもこれに含まれます。ソフトスキルは、気づきや内省を通じて開花するため「意識する」という行為を通して習得されます。

これまさにマインドフルネスです。マインドフルネスを学び、脳科学の本を読んでいるとすごく感じるのですが、人の「意識」の力はとてもパワフルということです!

【メタスキル】
ハードスキルとソフトスキルを繋ぐ実践力

メタスキルを習得するのに必要なのは
「使う」こと

ギリシャ語のメタには、「間に」や「繋ぐ」という意味があります。

プロジェクトマネージメントではテーラリングという考えがあります。テーラリング(tailoring)とは、洋服の仕立て、仕立て直しという意味です。プロジェクトは1つ1つがユニークで、例え同じタイトルのプロジェクトであっても、全く同じプロジェクトは1つもないと言われています。PMBOKというプロジェクトの標準的な体系やガイドブックはありますが、全てを全く同じように適用するのでなく、個々のプロジェクトの特性に合わせて、選択カスタマイズして、最適化する必要があるというものです。

テーラリングのために必要な力は、まさに実践力。訓練や実践などの反復練習や経験値から習得するため「使う」を続けることが必要になります。最初からできると思わずに、日々脳や意識の筋トレをしている感覚で続けることが大切です。

PMのスキルの習得も筋トレと同じです。
まずは、筋肉の場所や名前、機能を知って、それを意識して、そして使ってトレーニングすることで使いこなすことができたり、筋肉が鍛えられます。


プロジェクトマネージャーの心得

マインド面で意識すべきマインドが4つあります。

  1. リダーシップ

  2. マネージメント

  3. コミュニケーション

  4. セルフマネジメント

この4つはプロジェクトを進める上でどれも大切です。チームをアラインして導くリーダーシップ力、プロジェクトを管理・ファシリテートするマネジメント力、そしてステイクホルダーマネジメントやチームマネジメントに必要なコミュニケーション能力。自分の持っている力を最大限に発揮するために必要な自己管理力。どれも全て「知る」「意識する」「実践する」ことで習得できます!

オープンマインドであることが、プロジェクトを成功に導いてくれます。1人ではプロジェクトを成功に導くことはできないですし、1人では力が限られてしまいます。経験ある人、知識のある人、サポートしてくれる人、上司やメンター、そしてプロジェクトチームのメンバーの知恵やリソースを借りるからこそプロジェクトを成功に導くことができます。

私はエンパワメントという言葉が好きなのですが、エンパワメントには、人やチームには本来素晴らしい力が備わっているという前提のもと、その力を信じて、チームや個々の潜在的な力を引き出すという意味があります。リーダーシップもマネジメントもコミュニケーションもセルフマネジメントもチームや個々の力を最大に引き出すために必須です!

リーダーシップとマネジメントの違いを知りたい方はこちらのブログをご覧ください。

(blog) Authentic Leadership - 自分らしいリーダーシップを発揮して生き生きと働く

 
 

Thank You!

グローバルな環境でたくさんのプロフェッショナルな方たちが関わるプロジェクトはおもしろい反面とても大変だと思います。プロのこだわりがあるからこそコンフリクトが起こることも。皆さんの今後のプロジェクトマネージャーとしてのご活躍に少しでも役立っていれば良いなと願っています。

穏やかでありながら、学びの意欲のある雰囲気の中でレクチャーさせて頂きました。レクチャーさせて頂いている私たちもとても楽しかったです。一緒に学ぶことができて光栄でした。

開催後に、今後のプロジェクトに役立てられそう、日々の業務に活かせそうという言葉を頂きました。コメントを頂いて、どんな仕事でも、ハードスキルやソフトスキル、リーダーシップやマネージメント、自分の中のハード面/ソフト面のリソースを増やし自分自身で活用していくことが大事だなと改めて感じました。最近読んだ本にも脳の全ての領域(Whole Brain)を活用していくことが大切と書いてあったのを思い出しました。

一緒にスキルを磨いて、自分のリソースをフル活用しましょう!参加してくださった皆さんの今後のご活躍を心から応援しています!


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